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あなたも『ガチャガチャ寿司』で運試し、しませんか?
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その日の昼前。
待ち合わせ場所に向かう
八神 修
は、とても緊張していた。
常に冷静沈着な彼であっても、好きな女の子と食事にゆくとなれば気負わずにはいられない。
「あおい! すまない、待たせてしまったか?」
「ううん、私も今来たところ」
修は待ち合わせの相手である
七夜 あおい
と合流し、連れ立って歩きながら、静かに幸せをかみしめていた。
(『待った?』『今来たところ』……なんて今日は素晴らしい日なんだ! 俺はこのフツウを守るためならば、ぬるぬるネバネバとだって戦えるッ! ……かもしれない)
あおいに見えないようにこっそりガッツポーズをしながら、到着した寿司屋『猫楽』の前。
修はそこに知り合いの姿を見つけた。
「五十嵐先生、それに御巫?」
寝子高化学担当の
五十嵐 尚輝
先生と、同じクラスの
御巫 時子
だ。
「あら……お二人も昼食ですか?」
「も、ってことはそっちもか?」
「えぇ、そうなんですよ。今日は何故かお寿司が食べたくなって、フラフラーと歩いてきたら、お店の前で御巫さんとばったり会いましてね。折角だからお昼を一緒にと」
五十嵐先生の『お昼を一緒にと』の辺りで、時子の顔がぱぁぁ、と輝くのが修には分かった。乙女心は16の男には謎だらけだが、さすがに今のはあからさまだ。
(……成る程、俺と同じというわけか)
本日の食事において、修が最優先する目的は、あおいに元気を出してもらうことだ。進路のことで悩んでいるらしい彼女を励ますには、大勢の方がよいかもしれない。
「どうだろう、あおい」
小声で合図すると、こくりと彼女は頷いてくれた。
「五十嵐先生、御巫、俺たちも昼食をご一緒してもいいでしょうか」
もちろん! と即答した二人と共に、修とあおいはのれんをくぐった。
◆
右から順に尚輝先生、時子、あおい、修の順番でカウンターにつく。時子は横目でちらりと修たちを見た。
「修くん、もうお寿司屋さんには慣れた?」
「もちろんさ。タッチパネルだってばっちり……って、ここはガチャ寿司だから無いのか」
「ふふっ、修くんたら。何だか可愛い」
「な……こ、こらっ、男に可愛いなんて言うものじゃないぞ」
時子に言わせれば、真っ赤になって照れる顔は可愛い以外の何者でもないのだが、同じトキメキを抱く者として黙っておいた。
「ガチャガチャで食べるお寿司を決めるなんて面白いですね、尚輝先生」
「そうですね。何が出るのか楽しみです」
四人全員が、1000円分のガチャを回すと決めたらしい。一番手は時子だ。
「えいっ」
玉子である。
「おや、僕も玉子ですよ。お揃いですね、御巫さん」
お揃いと言われただけで跳ね上がる心臓をなだめたいような、このままでいたいような。
「いただきます……」
時子は食事と共に、大切な人と共にいることが出来る時間をかみしめる。
「俺はカニカマだ」
「こっちはいわしだよ、やったー! 脂がのってそう」
修の方には、サラダのように仕立てられた軍艦が出され、あおいには光り物の代表格、いわしだ。
「カニカマはヨーロッパで人気なんだってさ、面白いな」
「そうなんだ。私、お寿司屋さんのカニカマって食べたことない。良かったら一つ交換してくれないかな?」
「もちろんいいとも。光り物も美味しそうだよな」
「おう、お客さんたち。交換をお望みの時は言ってくんな。同じ皿に一貫ずつ握るからよ」
店主の申し出に、修とあおいは揃ってお礼を言う。二人で顔を見合わせて笑う姿に、時子は少しうらやましくなった。
自分は尚輝『先生』とあのような間柄になれるのかと、少し弱気になってしまう。
「どうしたんですか? 御巫さん」
「え? いえ、次は何が出るのかドキドキで」
そうですか、と笑って、彼はガチャを回す。来たのはところてんだ。
「お寿司屋さんでところてんですか……これは珍しいですね」
そのところてんを、完璧な執事が給仕したものだから、尚輝先生は目を白黒させている。時子はくすっと笑って彼が口の端につけていたご飯粒をとった。
その後は、いか、たこ、とびっこ、甘エビと続き、勇気を出して交換をお願いしたりして、おいしく頂く。
「いやぁ、親父さん、このタイのアラ汁は美味しいですね!」
「……分かってるね、お客さん。骨に気をつけてな」
店の親父と何か通じ合うものがあるのか、フッフッフと尚輝先生は笑い合う。彼のおいしそうに食べる顔を見ていると、こちらまで嬉しくなってくる。時子は次のガチャを回した。
「あっ、私はカニの味噌汁です!」
「SSレアを当てるとはやるな、御巫。でも、カレーうどんもうまいぞ」
「大学芋も美味しいよ!」
まじめな顔でうどんをすする修に、時子は吹き出しそうになってしまった。味噌汁を飲む前で本当に良かったと胸をなで下ろす。
赤い椀に入ったカニの足に苦戦した後は、えんがわ、サーモンと続く。
「さっぱりしたネタから食べていくのもまた……脂のおいしさを感じます」
首肯する尚輝先生の横、時子の耳に、修とあおいの小声が聞こえてきた。
「修くん、今日は誘ってくれて本当にありがとう。五十嵐先生たちとも話せたし、なんか……すっきりした」
「そうか、よかった。最近、あおいは元気がないようだったから、心配していたんだ。力になれて嬉しいよ」
「将来はこーんなステキなお寿司屋さんを開くのもありかな? なーんてね」
「いいじゃないか。もしそうなったら、俺は開店一番に行くよ。毎週通う常連客になる」
「もぅ、修くんたら。冗談だよ~」
あおいに肩をつんつん、と突かれている修は、ほっと安心したようでいて、どこか寂しげな笑みを浮かべていた。
(……もしかして)
時子は思った。
同じ学生なのだから、心を通わせるのは苦労しないだろうというのは勘違いだったのかもしれない、と。
人には誰にでも事情がある。
そして、それは大抵表には出てこない。
そう思うと、少し背中を押したくなって。
「お二人は本当に仲が良くて、うらやましいです」
そう言うと、ぼっ! と修の顔が紅潮した。
「い、いや、その……お、俺は良いけどあおいが迷惑だろ!」
修が言い切ると、ゴホゴホとむせる声――あおいだ。
「だ、大丈夫か、あおい!」
「ごほっ……もう、修くんたら……」
男性二人が混乱した面持ちの中、時子は立って、あおいにウェットティッシュを差し出した。
「あらあら……殿方は少し向こうを向いて頂けます?」
「あ、ありがとう……」
男性陣がコクコクと頷いて背を向け、あおいが落ち着くまで暫し背中をさする。
四人でご馳走さまを言って店を出ると、そこには秋の澄んだ青空が広がっていた。
また来たいな、と時子は思った。
その時ももちろん、尚輝先生と一緒に――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
陣 杏里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月31日
参加申し込みの期限
2019年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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