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あなたも『ガチャガチャ寿司』で運試し、しませんか?
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響 タルト
と
マーガレット・ライカー
は、連れ立って『猫楽』ののれんをくぐった。ガチャ寿司の噂を聞いたタルトが、マーガレットを誘ったのだ。
席につき、勇んでガチャを回すと、タルトはタピオカミルクティー、マーガレットはメロンと出た。
「先輩はミルクティーですか?」
「せっかくだし流行りに乗ってみようかなって。マガレちゃんはSSレアかぁ、いいなぁ」
「お客さんたち、おめでとう! おーい、タピオカとメロン頼まぁ」
親父の声がけの数秒後。タルト達の傍らに、音も無く執事が現れた。黒の三つ揃いに、撫でつけられたグレイヘア。ミルクティーのグラスとメロンの皿を出し、一礼して去る。
「うわー、あの出で立ちに執事さんの並々ならぬ情熱を感じるよ!」
「そうですね。イベントでもあれ程のレベルの方はなかなか」
タルトはしばらく、冷たいミルクティーとタピオカの食感を楽しんだが、少し離れた席に白い髪の少女――
白 真白
が座っているのに気づく。
玉子、えんがわ……と食べ進む真白の目が、左右色違いであることが、タルトの胸をときめかせた。
「お、オッドアイ……っ!」
ストローを離した口から声が漏れる。
「どうしました?」
訝しげなマーガレットに、タルトはそっと囁いた。
「だって、オッドアイだよ? もしかしたら、未来とか過去とかオーラとか妖精とか幽霊とか見えちゃうかもしれないじゃない」
「……そこを突くとモノが必ず壊れる destroy line とかですか」
「そんな本もあったね!」
タルトがカニと、タラのアラ汁を続けざまに引き、美味に酔いしれていると、紅茶を引いたマーガレットは、上品に口元をぬぐった。
「お腹にちょうどいいし、私はこれで十分です」
「そう? 全然寿司屋のメニューじゃないけど、まぁそれもありか」
執事の入れた紅茶を優雅に楽しむマーガレットの横で、タルトは次なるサーモンを口に運ぶ。
とろりとした食感と醤油、わさびが一体化して、えもいわれぬ味わいだ。
「そういや、お寿司ってシャリの総受けだよね」
タルトは皿に残ったもう一貫、白いシャリの上に乗ったサーモンを見ながら言った。
「言われて見れば確かに……ネタは大体自己主張の強いメンツが揃ってますし、ネタ攻めシャリ受けという発想、悪くないです」
「でしょー? 酢にわさびに醤油、二人の関係を刺激的にする味のオンパレード! いくらでもいけるね☆」
「マグロなどはプライドの高い俺様攻めになるのでは?」
「あー、ありそう。僕はね、玉子は優等生っぽいけど、二人きりになると豹変するタイプだと思うんだよ!」
その後、軍艦は三角関係か、カルフォルニアロールは受け攻め逆転かと、二人は大いにBL話で盛り上がった。
「そう考えると、メロンはどこか孤独に感じますね。やはり生ハムが……寄り添ってくれる相手が必要ということなのでしょうか」
マーガレットは、綺麗に食べ終えたメロンの皮を見つめた。
「なるほど、メロンは孤独かー、深いよねぇ」
うんうんとタルトは頷く。ぽかーんとしている親父に挨拶をすると、マーガレットと共に店を後にした。
◆
真白は『猫楽』を出て行く二人の少女を見送り、二回目の玉子を食べてから、アサリの味噌汁をすすった。
「あー、お出汁がおいしい~」
朱色の椀の味噌汁は、口に含むと貝のうまみと味噌のコクが広がり、添えられた刻みネギがアクセントだ。
それにしても、さっきの少女二人は何だったのだろう? と首を傾げる。
真白を見てひそひそ話していたようだが、悪意は感じなかった。まるで、ファンが追っかけをしているアイドルを発見したような顔だったのだ。
「でも、結構レア出てたなぁ。いいなー」
ゲーマーとして、ガチャを回す気満々で来店したのだ。メニュー表にあるレアネタを出せるかは、運の見せ所というやつである。
「また玉子ぉ? せめて魚介が欲しいなぁ」
「まぁまぁ、そう腐りなさんな。若い人はホラ、たーんと食べな、たーんと」
次なるガチャはというと。
「……えいっ! やった、ほたてだよおじさん!」
「ほいきた! Sレアおめでとう!」
真白の前に、彼女の髪と同じ、白くきらめく宝石が鎮座した。ほのかな潮の香りと引き締まった身の食感が幸せを教えてくれる。
「はぁ~、やわらかーい、おいひい~」
「ったりめぇよ!」
親父のドヤ顔をよそに、運の流れを感じつつ、真白はガチャのハンドルに手を伸ばす。
「さてさてお次は……甘エビ! 来てるね、これはここから一気にだよ!」
胸のときめきを抑えきれず、口に運ぶ。少しお行儀が悪いが、尻尾は口からちぎるようにして皿に戻した。ぷりぷりの食感がクセになりそうだ。
――ところが。
次はアサリの味噌汁、その次は紅茶と出てがっかりである。紅茶はともかく、ダブりはゲーマーを萎えさせるのだ。
(流れが来たなんて、気のせいだったのかな……次でラストだし……いやでも、もしかしたら)
諦めと希望の狭間で、真白は恐る恐るハンドルを回す。
そして――
「玉子かーい! ……玉子に始まり玉子に終わる……綺麗にしまった、のかな」
「何言ってんだいお客さん、あと一回残ってるよ。今ならガチャ10回分の料金で11回回せるキャンペーン中だって、説明したじゃないか」
玉子を握って出す親父の言葉に、真白は思い出した。
来店時、ついゲームの癖で10連一回と思って1000円を支払ったことを――!!
「あと一回……」
ゴクリ、と唾をのむ。お手ふきで手をきれいに拭いて、そっとガチャのハンドルに触れ、回す。
出てきたカプセルの、中身は――
「キター!! ウニだーっ!」
感動のあまり叫んでしまったらしく、周りの客からも拍手があがる。
「ほらよ、ウニ軍艦だ。おめでとう!」
「んんー! ふわふわしてるし、全然苦くない!」
「あたぼうよ! ミョウバンは使ってねぇからな!」
真白はゆっくり時間をかけて、ウニの舌触りを堪能し、玉子も平らげた。
「ウニって卵巣なんだっけ? じゃあ、卵できれいにしまったのは同じかな。じゃあ、ごちそうさまでした!」
真白はウニの余韻を味わいつつ、店を後にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
陣 杏里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月31日
参加申し込みの期限
2019年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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