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●【dianoia】
欠けた真っ白い月が西の空に浮かんでいる。
夏至の近い6月の太陽はまだ高いけれど、祭りの時間は終わりを告げようとしている。
中庭の特設ステージにはトリを務めるユニット【dianoia】の
榛名 冥
と
霧生 深雪
の姿があった。
ボーカルを務める冥がマイクの前に立つ。スーツ姿の深雪は後方、キーボードシンセの前に。
「初めまして。dianoiaです!」
花をあしらった華やかなドレスの裾が風に揺れた。冥は長い髪を押さえる。
「会場のみんな、盛り上がってる?」
会場から応援の声が上がった。深雪が事前に学校中に貼った宣伝ポスターやねこったーでの拡散が功を奏したのか、たくさんの観客が集まっている。
「……幸せの旋律、みんなに届け!」
冥の呼吸に合わせるように、深雪の指先が鍵盤を滑った。
1曲目はポップスのコピー。
万物は流転する――宇宙と星とわたしを謳う。
深雪はシンセの音に重厚なストリングス系も入れながら、音に重厚感を出す。
どこまでも広がる宇宙のイメージ。歌姫・冥が、その漆黒の空間にふわりと浮いているような。
可憐な人形のような冥の歌声に一番聞き惚れていたのは、ステージ上の深雪かもしれない。
冥はよくひとりで歌っていた。
深雪がはじめて彼女の歌声を聴いたのも、そんなふうに伴奏もなくひとりで歌っているときだった。
その歌声は、深雪の心に深く響いた。
少しだけ、今は離れてる弟のことを思い出させる気もした。
一人で誰にも聴かせず歌ってるのは勿体ない。
深雪はそう思った。
もっといろんな人に聴いてもらいたい。
――俺が榛名を歌姫にするんだ!
「……ありがとう。次の曲はオリジナルです。『hydrangea』――雨に濡れるアジサイ」
それは、静かな雨を思わせるバラード。
深雪は、冥の歌声を活かすように、この曲をピアノが主体の音構成にした。
冥は、深雪の傍に歩いていき、彼のピアノと呼吸を合わせながらしっとりと歌い上げる。
――つれない君を想う詩(うた)を。
間奏は深雪のピアノソロ。
ステージに一番近い観客席にいた
納 十一
は、それを聞いて感激していた。
(綺麗すぎて、冥がいつもの冥じゃないみたい。それに……みゆみゆのピアノも、すっごいいい)
音に酔いしれる、ってこういうことかもしれない。
十一は、爺ちゃんに手伝って貰ってdianoiaのパンフレットを作ったり、ポスター貼りのお手伝いをしたり、友人たちのためにいろいろ働いたのだ。いわば縁の下の力持ち。特にパンフレットの方は、爺ちゃんの達筆な字のお蔭で想像以上にまともなものが出来て満足している。
「ううん……なんだかインスピレーションが湧いてきたわ。いい絵が描けそう」
十一の隣にいた切れ長の目の格好いい女の子がそうつぶやいた。
(芸術科の子かな……?)
雰囲気からそう察した十一は、彼女にdianoiaのパンフレットをあげた。格好いい女の子――
鞍掛宮 雅
は突然のことにすこし驚いたが、有難くそれを受け取った。
「dianoiaの絵を描くの?」
と十一は小声で訊いてみる。
「あら……いいえ。私はあまり人物は描かないの。抽象画よ。抽象画ってイメージが大切でしょ、だからこんなふうに心が震えるものを見ると、こう、奥の方から湧き上がってくるものがあるのよ」
「そうなんだ。……俺、芸術とか音楽とかわっかんないけど。でも……ピアノの音は好きだな」
(父さんがおれに初めて教えてくれて、最初で最後に褒めてくれた音だから)
ステージのふたりに大きな拍手を送りながら、十一はそう思った。
「では……最後の曲になりました。この曲は、元気な曲なので、みんなの手拍子が欲しいな」
ステージの歌姫、冥の願いに、観客たちは拍手を持って応える。
「ありがとう……じゃあ、ラスト! ――君を愛すココロを感じて」
最後の曲は、元気で明るいポップチューン。
あなたの大切な人に宛てて。
最上 るるか
は、
篠崎 響也
の傍に寄り添いながらその曲を聞いていた。
優勝できたら告白したいと思っていたけれど、今日のところはおあずけ。
るるかはちょっぴり残念で、ちょっぴりほっとしていた。月を見るふりをして響也を見上げる。
今日はありがとう、王子様。もうすこしだけ、このまま傍にいさせてね。
たくさんの恋人たちへ。誰か心に思う大切な人がいるあなたへ。
手拍子に合わせて冥は歌う。
跳ねるたび、軽やかに舞い上がる艶やかな黒髪。
人々は、今日のライブのことを、寝子高に新たな歌姫が誕生したことを、忘れないだろう。
冥の赤い瞳がきらきらと光る。
それは茜色に染まりつつある空のせいか、それとも――。
――大きな歓声と拍手に包まれて、祭りのすべてが終わった。
冥と深雪はステージ中央で二人手を繋いで深々と一礼。
それからふたり大きく手を振って。
「みんな、ありがとう! 大好き! ――have a nice day!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
130人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月30日
参加申し込みの期限
2013年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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