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寝子高制服☆トリエンナーレ!
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●美和ちゃん先生の受難
「――私服パートが終了しました。これより、10分間の休憩に入ります」
放送とともに、会場がすこし明るくなった。
審査員を務める先生方は、それぞれ出場者リストとにらめっこしていた。
桜栄 あずさ
理事長はおおっぴらに目ぼしい男の子の名前に丸を付けながら。
「ああ~ん、制服パートも選ぶのが難しかったけど、私服パートも甲乙つけがたいわねえ~。敢えていえば正装男子? 若い男の子のスーツ姿っていいわよねー。桐島先生もそう思わない?」
「え、ええ、まあ……」
スーツ眼鏡男子である
桐島 義弘
先生は、上司たるあずさに一応同意はした。が、聞こえないように「高校生のくせにあんなに仕立ての良さそうなものを……」とぶつぶつ言っていて、どうもあずさが推しているカワイイ男子諸君に票を入れている雰囲気ではない。というか、ぜったい手元を見せようとしないあたり、やっぱりセクシー衣装の女子に投票しているのかもしれない。
泉 竜次
先生はそんなふたりは意に介さず。
「ふだん学校では制服姿しか見ないからな。なかなか新鮮だった」
そんななか、
久保田 美和
先生だけが、居心地悪そうに小さくなっていた。なぜなら、美和の隣でポニーテールの実行委員、
神無月 綾
が『やすめ』の姿勢を崩すことなく立ち続けているからだ。
こそこそと声を顰めて、美和は綾に話しかける。
「あのさ……どうして私のこと見張っているのかなー?」
綾もひそひそ声で返答した。
「見張っているのではありません。風紀委員に属する者の一人として、感謝祭で不公平な事や不正がないか見守るため、おもに久保田先生の秘書的なサポートをしているのです」
「いやー、考えすぎじゃあ……というか、どうして私だけなのかなー?」
「久保田先生は何と言いますかズボラそうなので、不正を考えたり利用しようとしたりする人にとって、標的になりやすい印象があります」
ぐさり。その言葉が、美和のHPを削る。
「そ、そうかなあー?」
「ええ。自覚なしに引き返せないほど深みにはまってそうな印象です」
ぐさりぐさりっ。
「わ、私って、そこまで信用ないのー?」
空間に暗い縦線を引く美和ちゃん先生は、ちょっぴり涙声。
「感謝祭を無事に終わらせるためです……礼節を欠く事は重々承知しておりますがご協力をお願いします」
表情を変えず一礼する綾。
「うううー、なんかせつないっ!」
「先生方!」
張りのある声とほんわかとしたいい匂いが、つっぷした美和の鼻腔をくすぐった。
「『陸上部名菓・走りたい焼き』を持ってきたのじゃ。食べて疲れを癒して欲しいのじゃ!」
大田原 いいな
だった。
「うわー。おいしそう! ありがとう!」
理事長や他の先生方に続いて甘い方の走りたい焼きを受け取ろうとした美和の手を、綾がぴしゃりと叩く。
「ふえんっ」
「待ってください。まずは用件を聞こうではありませんか。久保田先生に何かお話ですか?」
いいなが胡乱げに綾を見る。
「うぬ? トリエンとは関係ないただの雑談じゃが……美和殿、こちらは?」
「ええと、今日限定の秘書というか……? あ、そうだ、のど乾いたなー。お茶ほしいなー」
美和はちらっと綾をみる。
「……わかりました。ではすこし席を外しますが……久保田先生、回答を後日に回すようなあやふやな態度はしないように。時間は5分でお願いします」
このとき、綾は記録を取るために密かにボイスレコーダーをセットした。
いいなもまた、情報工作のノウハウを教えてくれた人物の教えどおり、スマホの録音アプリを起動していた。
「美和殿、なにやら大変なようじゃの」
「そうなのよ。なんだかごめんねー。差し入れありがとう」
美和はようやく笑顔を見せて、走りたい焼きにかぶりつく。美和のHPが若干回復した。
「ええと、なにか聞きたいのかな? 審査についての話はだめだよー?」
「いやなに。美和殿、自宅の方は綺麗なままなのかの? 以前儂も行って、綺麗にしたことがあるまんしょんじゃよ」
「ム!」
思わぬ質問に、げふんげふんと美和はむせる。
「そ、その説はお世話に……」
「あの場で
学生支援部の輩に説教された
と聞いたが……何を言われたのかの?」
その質問で、美和の脳裏に、あのときの千唐の言葉が駆け巡った。
――だいたい、彼氏を作る以前に人としての尊厳を捨ててるマダオ(まるで駄目な女)は誰も相手してくれないですよ?――
ずずーん。
――しかし、片付けられない女は繰り返すもの――
ずずずーん。
「……き、きかないで……」
ちょっぴり回復したかと思われたHPにクリティカルを喰らってしまった美和ちゃん先生は、息も絶え絶えにそれだけを答える。あやふやな態度はダメといわれたけれど、あやふやじゃないよね、ちゃんと断ってるわ、と自分に言い訳しつつ。
「ではもう一つ質問なんじゃがのう。あの時かなり震えて、顔も真っ青じゃったと儂は聞き及んでおる。何ぞ請求書でも突きつけられておったのかや? なのに、何故この
ねこじまめもりいず新聞
では学生支援部と仲良うしておるのかの? 儂はその辺りが気にかかっておったのじゃ」
……他人の行動が気になるのは、儂の悪い癖じゃの、といいなは苦笑いする。
美和は、差し出された新聞の該当部分を読み上げた。
「『現在、久保田先生が協力を表明してくれています』――なんだ、これのこと? たしかに私の部屋があんまり汚かったからちょーっとお金がかかっちゃったみたいで、領収書を切られたりはしたんだけど。青い顔してたとしたらそれは、二十代女子としてダメージを受けたというか、自分があまりにふがいなくてというか……」
べつに脅されたから「協力する」といったわけじゃない、と美和は言った。
「先生、あの日手伝ってくれたみんなには感謝してるのよ。ほんとはね、学生支援部のみんなには顧問になって欲しいって言われたの。だけど、ほら、学生支援部って同好会じゃない? 教師の顧問って、学校に認められた、いわゆる公認クラブにしかつかないのよ。だから、顧問にはなれないけど協力だったらいいよー、って。それだけなんだけど」
そのとき、綾がお茶を運んできた。
「5分。話は終わりましたか?」
「う、うぬ」
いいなは、拍子抜けしたような顔で、そっとスマホの録音アプリを停止した。
綾が厳しく見張っているし、どちらにしろこれ以上の収穫は望めないだろう。
「いまのは記録し報告書に記載しておきますね」
綾はいいなを見送りながらいった。
「ええー記録とか報告書とか全然いらないからー」
生徒にどんだけ信頼されていないんだー!
美和がよよよと突っ伏すのと同時に、会場がまた暗くなった。
――どうやら、アダルトパートが始まるらしい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
130人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月30日
参加申し込みの期限
2013年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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