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\ オーバータイム!/
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愛猫 萌々子
の場合
愛猫 萌々子
は、今年の春から、都内の私立高校に進学していた。
何か目的があって進学したわけではなく、ただ父の言葉に従ってそうしただけだ。
その日も、朝、萌々子はフツウに目を覚まし、フツウに学校に通う。
「おはよー、萌々子ちゃん」
「おはようございます、みみこちゃん」
教室に入り、級友と朝の挨拶を交わし、授業に参加する。
ただ、それだけの日々。
特に不自由はなかった。充足感もなかったけれど。
(これで、よかったんです)
授業中、教師が黒板に書きつける音を聞きながら、萌々子は心の中で呟く。
父の言う通りにしておけば、自由はないかもしれないが、不自由もない。
それは萌々子が生まれてから今日に至るまでに身につけた一種の処世術のようなものだった。
(……これからも、私はお父様の言うことに従っていきていく。大学も、就職先も、結婚相手さえも)
それは、人によっては信じられず、また耐えがたいことであったかもしれない。
けれども、萌々子自身にとっては、別段特異なことではなかった。
これまでも、ずっとそうして生きてきたからだ。
そうすることで、萌々子はこれまで道に迷わず、衣食住に困ることもなく生きてこられた。
それは考えようによっては素晴らしいことかもしれない。
人間にとって、何が辛いかって、目指すべき先がどこにあるのかもわからないことが一番辛いのだから。
その日も、何事もなく授業は終わり、萌々子は特に何の問題もなく放課後を迎えた。
部屋に戻ると、することがなくなった。
せっかくの自由時間なのだから、何か好きなことをとも思う。
だが、何が好きなのか、今の萌々子にはわからなくなっていた。
部屋の片隅には、昔絵が好きだった名残のイーゼルがひっそりと埃をかぶったままの状態でたたずんでいる。
絵は好きだったし、今も好きなのだろうと萌々子は思う。
だが、厳しい父の影におびえ、息を潜めるようにして無気力な日々を送っているうちに、自分でも何が描きたかったのかわからなくなった。
そのとき、スマホの着信音がなった。
父と口論の末、家を出て行った兄からの着信だった。
「もしもし、お兄様? ええ。私は元気です」
しばらくとりとめのない世間話をして、通話を終えた。
最後に、兄は口癖のように、『自由になることを諦めるな』『萌々子がやりたいことをやってくれ』と言っていた。
兄は渡米し、シンガーソングライターになっていた。
夢を見つけ、その夢を抱き、そしてその夢を掴んだ。
萌々子は、兄のようにはなれなかった。
父に逆らい、家を飛び出してまで掴みたいと思える夢が見つからなかった。
起きていると泣いてしまいそうな気がして、萌々子は早めに眠ることにした。
目を閉じながら、
(今夜見る夢で自分の夢を見つけられたらいいのに……)
そんなことを萌々子は思った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月28日
参加申し込みの期限
2019年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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