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<復刻>エノコロ岬の秋祭り
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青の洞窟には何グループかに分かれて案内係がつくという話だったが、
城山 水樹
はせっかくの自由時間なのだからと
ヒュー・ヒューバート
と二人で散策することを選んだ。
「写真に夢中になって、私を見失わないでよ?」
「じゃあ、捕まえておこうか」
自然に繋がれる手。それに戸惑うほど子供でもないし、付き合いが浅いわけでも無い。だけど。
今までのどんな恋よりドキドキするのは、どこか変だろうか?
同じ身長の二人が手を繋ぐほど側に寄れば、お互いの目に映る自分が見えるんじゃ無いかとおもうほど、近い。それに赤くなって、握り返す手の力が強くなって。でも、目を逸らさなくなった。
――はず、だけれど。
「水樹?」
例えば、瞬きの回数だとか。例えば、「ううん」とかわした時の完璧すぎたモデルの笑顔だとか。何が引っかかったのか、と聞かれればはっきりとは答えられない。
赤面しつつも相手を見る余裕ができてくれば、ヒューには彼女が少し考え込んでいるように見えたのだ。
「なんでもないってば。ほら、行こう?」
屈託無く笑う水樹に、ヒューはそれ以上問うことは出来なかった。
続いて洞窟へ降り立った
真境名 アリサ
は、寝子島にはこんな所もあったのかと感心する。
地元沖縄でも観光地になっている洞窟はあるが、まさかここでも見られるなんて。
調子に乗ってはぐれては大変だ。人の流れに乗るようにして、アリサはゆっくりと淡く光り輝く洞窟内を見て回ることにする。
そのグループには、初々しさが溢れる夫婦の姿があった。
荒井 景貴
は、
荒井 柳霞
の手を取り慎重に歩み進める。
船を降りた瞬間にはさほどではなかった洞窟も、歩み進めれば屈折でどんどん色味がかわってきた。
「うわぁぁぁぁぁぁ……」
柳霞の感嘆の声が響き渡る。
入り口から差し込む光が少しずつ青く輝いていく様は、天使の羽を生やした猫が召喚されそうな、ちょっと不思議な光景だ。
ちらりと景貴の顔を見て、ベルトがプレゼントの物であることを確認すると、柳霞は幸せそうにふにゃりと笑う。
「ねぇ景貴さん、あっちにも行ってみようよ!」
船で失敗した分、洞窟ではレディとして振る舞おうと思っていたはずだが、時間と共に色が変わると聞いては居ても立っても居られないのだろう。
「柳霞さん、あの……少しお話を」
ずっと気掛かりだった事。何から話そうかと言い淀む景貴に、柳霞の背筋もピンと張る。
なかなか時間が取れず、デートの時間がとれなかった事。新婚旅行の予定が延びてしまったこと。
ぽつりぽつりと糸口を探すように話し出した景貴に、柳霞は感謝と喜びで胸がいっぱいになった。
「落ち着いてきたら長めの休みを取って、柳霞さんが行きたい所へ旅行に行きましょうね」
「景貴さんのスイーツを楽しみにしてる人がたくさんいるのに、そんな我儘言えないよ」
とても綺麗で幸せになれる、魔法みたいなスイーツを作る人。それは誕生日じゃなくても、何かを頑張った時とか、悲しい時を側で支えてくれる優しくて暖かい、大切なもの。
「我儘だなんて……お店を行き来するのも、大変ですよね?」
「それこそ、お店の掛け持ちは私が好きでやってることだもん。むしろ許してくれて感謝してるよ」
不満なんて何もない。例えば今日だって、新婚旅行みたいだと思っていた。
嘘なんてついてない。これ以上優しくされれば、もっと甘えん坊で寂しがり屋な気持ちが溢れてしまう。
「……じゃあ、1つだけ」
柳霞の手を取り、景貴は自分の頬に当てる。互いの左手の薬指には、誓ったあの日と変わらない輝きがある。
「疲れが出た時や、体調が優れない時は……遠慮なく、教えて下さいね?」
ゆっくりと確認するように。まるで誓いの言葉のように。
「僕もあなたを支えていけるように頑張ります」
「私も、あなたを支えていくからね……」
惹かれるように口づけた後、強く強く抱きしめる。
帰ればいつも愛しい人が居る。そんな幸せな毎日が続きますようにと願いをこめて。
三折部 朝衣
が言葉も無く幻想的な光景に見惚れているのを、住沢 遥人は穏やかな顔で見守っていた。
こういった風景はメールで共有できたとしても、その風景をどんな顔で見ているかまでは気づけない。
遥人は、朝衣の喜ぶ顔が見られるようにと、もう少し仕事の調整をしようかと思案する。
ふと、朝衣が突然海面を覗き込むように身体をかがめた。
「何か見えた?」
「ここって、潜れるのかなって」
波に乗ることのほうが多い彼女が、スキューバダイビングを今年の夏から始めた。水の中へ興味を持つのも無理は無い。
「青の洞窟で潜れるところか……探せば日本にもありそうだけど」
そんな話が聞こえてきたアリサは、デートの邪魔をするのも忍びないと思いつつ、二人に声をかけた。
「沖縄なら、似たような洞窟で潜れるスポットがあるわよ」
「本当? あー、でもダイビングと言えばっていう土地よね」
「お兄さんがお店に来てくれるなら、色々紹介するわよ?」
くすりと妖艶に微笑まれ、遥人は反射的に緊張する。
朝衣がアリサの職業にピンとくる前に、アリサは冗談だと笑って見せた。
「いくらお店の売り上げのためでも、デート中の男に営業しないわよ」
お邪魔しました、と茶化すようにして、アリサは再び洞窟の中を散策し始めた。
苦い苦い幼い恋を、真実と疑わなかった裏切られた愛を。『上書き』なんて言えば最低だけれど、消してくれるような気がして。水樹は、洞窟に入ってから引っかかっている過去を気にしないようにして歩き続けた。
余り奥へ行かないよう注意していたし、神秘的な美しさにため息をついても足元に油断はしなかった。
ただ散策して、船に戻る。大人として当然のデートコースに、何故かもやもやする。
「……ねぇ、ヒュー」
「うん?」
「ヒューと一緒なら、青の洞窟で一生出られなくてもいいかな、なんて」
裏切らないと信じているから、手を強く握り返すのが怖い。そんな水樹がつい解きかけてしまった手を、ヒューは強く握り返した。
「……本気よ、私?」
「ふふっ……うん」
大丈夫だと言うように、あやすように何度か手を握り直す。
安っぽい言葉より何より、伝わる思いを信じて。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月01日
参加申し込みの期限
2019年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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