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<復刻>エノコロ岬の秋祭り
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肌を撫でる風が、すっかり秋の色となった。
暑くもなく、寒くもない心地よいそれが木の葉を鳴らし、
八神 修
はふと近くの木々を眺める。
「紅葉しきるまで、もう少し……かな」
去年の今頃、当選した遊覧船のツアーでちょっとした冒険があったけれど、彼女と一緒だったなら……どんな、ツアーを過ごしただろう。
―― if‥
八神 修
――
――私の目と同じ青も見られるかな?
そんな無邪気なあおいの問いに、修は暫し返答に詰まった。
時間帯によって変わる海の色。そのどれが一番、特別な青に似ているだろう。
懐中電灯が必要なほど奥まった通路では、波が穏やかだからか、時折岩壁がほんの少しきらめく。
「夜光虫か……」
「まるで、流れ星を探している気分だね」
一瞬だけきらめくそれを探すように、あおいはわくわくと海面を見つめている。彼女の海面観察の邪魔にならないよう、修は懐中電灯の明かりを少し絞って、ふと悪戯を閃いたように適当な小石をいくつか手のひらに忍ばせた。
「あおい、天の川へ連れてってあげようか」
「ふふ、なぁに? この洞窟から繋がってるの?」
「運が良ければ、道が開くかも……ねっ」
修が海面へ勢いよく手をかざすと、青白く輝く波紋が広がっていく。
それらがぶつかり合って、広い面積で同時に光り輝けば、まるで星空の海に立っているようだった。
「わあ……っ! 修君すごい! 暗かったのに一瞬で……本当に天の川を渡っているみたい」
種も仕掛けもあるけれど、あおいから問われる前に答えるのは無粋だろう。
(ああでも、参ったな……)
暗がりでもわかるくらい輝いていたあおいの瞳は、夜光虫が見せる煌めきよりも、眩しかったかもしれない。彼女が先ほどの問いを思い出したら、なんて答えようかーーそんな困りごとを抱えながら、修はあおいと幻想的な景色を楽しんだ。
いつも仕事が忙しそうな母と兄も揃っての秋祭り。それに加えて特別コースは遊覧船に洞窟の冒険。
小さな妹と弟が思い切りはしゃいでしまうのも無理は無く、二人は花火を待てず重くなった瞼をこすりはじめてしまった。
ホテルに帰ろうかと言えばぐずってしまう二人を母と兄が抱え、彰尋も後ろを歩き少し早いが優先席へーーというわけにはいかなくて。
―― if‥
鴻上 彰尋
――
(お土産を探して来いだなんて……)
可愛らしいフルーツ飴、特撮ヒーローの袋の綿菓子。割れる心配の無いビニール製のヨーヨーに、ハズレでも愛らしい雑貨を扱うくじびき。
手に入れる過程を体験できなかったことに拗ねられず、お祭り気分を味わえるお土産とは案外難しい。
真剣な面持ちで露店を眺めていると、
七夜 あおい
が同じく真剣な面持ちでボールを構えているのが見えた。
6本の缶を三角形になるように積み上げて、倒した本数で景品が変わる缶倒し。
学校ではいつも誰かに笑顔を向けているのに。少し意外に感じた彼女の真剣な顔は、長く続かなかった。
「あっ!」
器用にてっぺんの缶だけ吹き飛ばし、残りはぐらつくこともなくそびえ立っている。
悔しそうに2投目の構えに入るあおいに声援を送るのは、テキ屋のお兄さんだけ。
一人なら、声を掛けてみようか。そう思って、喉元まで出かかった声が絞り出せなかった。
(友達、なら……応援するくらい普通のはずだ)
けど、一人でいる異性に声をかけるのは普通だろうか。
女性にいい顔をしようとしているだけではないのか、だって――
「……ちがう」
今までも、少し『気になるな』という子は居たかもしれない。けれど、それがどんな気持ちであるか考える前に『見慣れた光景』が頭をよぎり冷静に構えるところがあって、向き合ったことは無かった。
声をかけることすらためらって、あの人のように彼女を泣かせることはしたくないと思って。
それは、自分があの人とは違うと反発心から来る物で無く、ただ彼女が
七夜 あおい
だからだ。
あおいの投げたボールが、2本の缶を落とす。同時に彰尋の心の中でも、頑なだった何かが崩れていく気がした。
「すみません、俺も1回お願いします」
あおいの隣に立った彰尋は、彼女に会釈をする。そうして、笑顔でこの始まりを迎えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月01日
参加申し込みの期限
2019年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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