this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
<復刻>エノコロ岬の秋祭り
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
一つ一つは小さな、それでも重なれば山をも染めるオレンジ色。
その色味から温かに穏やかに見えるか、秋を実感し寒く切なく思うのか。
―― 現在 ――
乗船口のほど近く。
呉井 陽太
と
白草 朱乃
は息を整えるように肩を上下させていた。
「ま、間に合ったねぃ……」
「ました、ね……」
朱乃からお誘いのメールを貰ったとき、浮かれて返事をしないで、もう少し人混みになることを考えて待ち合わせ場所を選べば良かった。
しっかりと握りあった手に、ひんやりとした秋風が触れる。陽太は、何か物言いたげな朱乃の視線に気がついた。
「落ち着いたら、どこから行こー?」
「えっと、じゃあ……飲み物、から」
確かに、景色を楽しむにも、息せき切って走ったおかげで喉がカラカラだ。
それくらい、遠慮せずに言ってくれても良いのにと、陽太は苦笑する。
(鞄をかばいながら走ったの……気づいて無さそう、かな)
朱乃が大事そうに鞄を握りしめると、青い包みがちらりと覗く。
人魚のバッグチャームが、今日のデートが成功するように祈ってくれているような気がした。
遊覧船の上に、多種多様のシラス料理が並ぶ。
秋の景色を眺めるのもそこそこに、新鮮な海の幸に舌鼓をうつのは
真境名 アリサ
だ。
参道商店街の福引きで遊覧船のチケットを手に入れた彼女は、仕事の休みが秋祭りと重なったため、職場ではあまり楽しめない秋物の服を纏ってやってきた。
(シラス料理といえば、美肌にもダイエットにもいいものね)
水着ガールズバー「ジュエル」へ勤めている都合、美味しいものが溢れる季節となっても食欲の秋に興じるわけにはいかない。しかし、低カロリーで脂肪燃焼効果がある食材なら話は別だ。
副店長とキャストとしての業務を両立し、忙しい毎日を送るアリサが福引きでチケットを手にしたのは、休息日が必要だったからかもしれない。
同じように、多忙な日々を送る
城山 水樹
と
ヒュー・ヒューバート
も、天が休息日を与えたのか、はたまた水樹が自らの運で勝ち取ったのか。互いに休みだったこの日にあるイベントチケットを当てるだなんてと、ヒューはどこか関心している。
モデル体型の女性が舌鼓を打つ料理――これに興味を持たない住沢 遥人ではない。
綺麗な風景が食欲を誘うのか、はたまたヘルシーな印象の魚料理だからか。この遊覧船と提携しているレストランは……職業病のような考えが巡るのも無理は無い。彼は料理人なのだから。
そんな恋人の真剣な姿を見て、
三折部 朝衣
も惚れ直していたことだろう。
これが、久しぶりのデートでなければ。
「もう、あたしといるときぐらいは、あたしのことだけ見ていて」
確かに夏の間に7回もデートはしたけれど、今日のデートは1ヶ月ぶりだ。電話越しでは物足りなかった思いを伝えたいのに、仕事の顔をするなんて。
まあそれも、とっても格好良いんだけれど。
「今度、同じテーマで料理を作ってくれるなら許してあげる。たくさん分析してたわよね?」
これなら無理難題ではないし、次のデートの切っ掛けにもなる。
朝衣は人なつっこい笑顔で、甘えて見せた。
結婚指輪を煌めかせ、清楚に髪を抑えて紅葉を眺め寄り添う――なんてことをシミュレートしていたはずなのに。
荒井 柳霞
は手すりに体を預けるようにし、海風をめいっぱいに浴びることも気にせず、眼前に広がる景色を楽しんでいた。
「とても素敵! 景貴さん、ほら見て、あっちは真っ赤だけど向こうのグラデーションも……」
ほらっ! と指さす方向は確かに綺麗なのだが、
荒井 景貴
は手すりの向こうに飛びだした手を諫めるように、優しく後ろから抱きしめた。
「柳霞さんに楽しんで頂けて嬉しいですが、危ないですよ」
柳霞は思っていたより身を乗り出していたことに気づき、慌てて髪も広がっていないかと整え始める。
「あっ……!」
くんっ、と手首が引っ張られた感触。どうやら、大事なベビーパールのブレスレットに髪を絡ませてしまったらしい。
「ど、どうしよう……! 景貴さん、ちょっと待って、待ってね……えっと」
「――動かないで」
下手に動かせば、余計に絡まってしまう。景貴はしっかりと柳霞の腕を支え、ゆっくりと髪を解いていく。
髪の1本をも傷つけさせないと言わんばかりの真剣な顔。
申し訳ないような、とても大切にしてくれていることが伝わって嬉しいような。柳霞は照れくさそうに、景貴を見つめていた。
一息ついた陽太はそんな二人を見てしまい、なんともばつが悪そうに紅葉へと視線を逸らした。
あちらも、こちらも。恋人同士が仲睦まじい様子で溢れており、朱乃と絡めた指先がなんとなく落ち着かない。
「か、風! 心地いいねっ!」
海風が強く、朱乃はつば広のハットを抑えている。なびく髪が、頬を掠めてくすぐったそうだ。
耳にかけてあげようか。両手が塞がった朱乃のために、ふと陽太は手を伸ばす。
「紅葉の景色も綺麗、で……?」
頬に指先が触れるんじゃないか、というタイミングで二人の目が合った。
まるでそう、口づける前に顔を持ち上げられるような――。
「あ……あっ! いや!」
「…………っ!?」
かあっと赤くなる朱乃に、思わず陽太は無実を証明するように手を上げる。けれど、逆に意識をされたなら、なんとなくふるりと揺れるその小さな唇が気になるわけで。
鞄につけられた星のチャームが笑うように揺れる。陽太は上げた手をごまかすように、朱乃の頭を愛おしそうに撫でた。
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
<復刻>エノコロ岬の秋祭り
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月01日
参加申し込みの期限
2019年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!