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華麗なる星ヶ丘喧嘩奇譚
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勝 アゲルとアゲヨは兄妹である。揃ってコテコテに改造された学ランにセーラー服を着込み、鎖を吊るし、髪の毛を盛りに盛っている。まるで2、30年も前の不良・暴走族マンガ黄金時代からタイムスリップしてきたかのような風貌だ。
一体どのような家庭環境ならこのようなエリートヤンキーが育つのだろうか。親の顔が見たいとはこのことだ。きっと彼らは地下の無菌室かどこかで外界からの一切の情報を遮断され、不良道のエリート教育を施されて育ったのだろう。誕生日プレゼントはメリケンサックか木刀だし、パジャマの背中には天上天下唯我独尊の刺繍が縫い付けられていたことだろう。夕食後に家族で見る映画は実写版ビー・ニャップ・ハイスクールだし、就寝時は子守歌代わりに竹槍マフラーのエキゾーストノートを聞きながら眠りについたに違いない。
そんな英才教育を受けてきたのかどうかはともかく、アゲルとアゲヨは揃い踏み、折り目正しい寝子島住人の前へと立ちふさがるのである。
「ちっ、この前はヒデー目にあったぜ……むしゃくしゃすっから、お前らをぶん殴ってウサ晴らしさせてもらうとするぜ!」
「アタイとアニキのコンビは無敵さね。尻尾撒いて逃げるなら今のうちだよっ!」
星ヶ丘の街中にて対峙するのは、
サキリ・デイジーカッター
に
吉住 志桜里
だ。背後には今まさに財布を奪われそうになっていた、善良なる市民をかばっている。
「やれやれ。力に劣る相手から無理やり金品を奪い取るのが、格好いい不良ってやつなのかい?」
「私はただの稽古帰り。手を貸す義理もありませんが……わざわざご丁寧に絡んできたからには、仕方ありません」
志桜里は楚々とした佇まいでありながら武術にも精通し、外面に反して負けん気も強い。退くつもりも理由もなかった。
「猫被りもここまで、シャバ僧混じりの手駒を恥じもしないWackには見せてやろうじゃない、本当の拳を!」
HIPHOP仕込みの啖呵も勇ましい。
いっぽうサキリは武の心得などないが、ストリート時代に培った喧嘩師としての流儀は深く、また数々の修羅場をくぐり抜けてきた経験もある。
「話し合いはお流れか、ま、いいさ。たまにはこういうのも悪くない」
口火を切ったのは、アゲル。
「今度は最初から全開でいくぜ!」
ぱちりと指を鳴らし、ろっこんで強化された拳が火を吹く。
「おっと、なかなかいいパンチだね。でも、僕のもなかなかのもんだよ?」
「う、がっ!?」
するりと相手の腕をくぐり、すれ違いざまに肘の一撃。くるり反転して頭突きをかまし、よろめいた相手の爪先を踏みつけて固定しながらのストレート。
「ちィッ、こいつやりやがる!」
「君もね」
サキリの先制攻撃に打たれたアゲルに面食らったか、アゲヨは取り巻きへ腕を振り上げ、
「あんたたち、何ぼーっとしてんだい! とっととやっちまいな!」
と志桜里へけしかけるが、動じず。布包みから解いた南部鉄器の篭手を身に着けると、鉄棍を大挙して押し寄せる取り巻き集団めがけ投げつけ、足元を刈る。
難を逃れ突撃を敢行する数名のうち一人を絡め取り、ろっこんを発動。
「げっ、なんかあいつ縮んでねーか!?」
「お、おいてめえ! そっちのボンボンどもがどうなっても……」
「人質ってのはお優しい人にしか効かないの、お生憎様。雁首揃えて潰れてなさいな」
縮んだ不良男子をボールよろしく投げつけ人間ボーリングにてストライク。容赦なし! 救われているはずの一般生徒たちもあ然である。
「ちっ、どいつもこいつも役立たずだねえ!」
アゲヨの大ぶりなジャンプキックを体捌きで受け流し、腹へカウンターの一発を叩き込む。が、
「ふんっ!」
「!」
志桜里の攻撃は通らない。不自然な感触に、何らかの防御系ろっこんであろうと気づく。くわえているペロペロキャンディーが発動のキーだろうか。
とん、とサキリと背中合わせ。
「ふうん、思ったより楽しめそうだね」
「悪いけど趣味じゃないわね。楽しむ暇もない程すり潰すわ」
「はは、なるほど。それも一興」
プライドを賭けた一幕は、エスカレートしてゆく。
「オラァッ!」
「っ!」
アゲルのパンチは岩をも砕く、というのは冗談ではない。事実サキリの顔面スレスレにて、コンクリート壁にはぼこりと穴が開いた。
「そらそら、どうした! てめぇの顔面にも風穴開けてやるぜ!」
「ヒュウ、やるね」
さりとて、気圧されるサキリでもない。
「なら、こんなのはどうだい?」
不意に取り出したのは、手のひらサイズの小さな四角い鉛筆削り。サキリはそれを振りかぶり、
「ああ? ンなもんで何するつもり、ぐへえっ!?」
投げつけ、赤い軌跡を引く鉛筆削りはアゲルの鼻っ柱へぶち当たった。
たかが鉛筆削りとて、中には鉛筆を尖らせるための小さな刃を内包している。サキリはそれを介してろっこんの進化能力を発動し、投擲したのだ。
「痛ってぇ! てめぇ、何しやがる……はっ?」
元が文房具だけに威力にはさほど期待できなかったが、アゲルの構えに隙をこじ開けただけでも十分だ。
「沈めッ!」
「がっ……!?」
小さなカッターの替え刃を媒介にろっこん発動、瞬時に背後を取ると、強烈な肘を叩き込んだ。
サキリとアゲルの激戦の向こうでは、妹アゲヨと志桜里の勝負もまた佳境を迎えようとしている。
「Check it out!」
ボディ、胸元、横っ面と志桜里の鉄篭手が鉄杭のごとく撃ち込まれる。が、
「はん! 効かないねぇ、へなちょこが!」
「厄介なろっこんね……」
「ああん? ロッコン? 何言ってんだい!」
テコンドー仕込みの蹴りが数度閃き、一発が志桜里の側頭部へヒット。志桜里は衝撃の勢いを活かして距離を取る。
まるで岩を殴っているような感触だ。本人はもれいびとして無自覚であるようだが、あの防御力を突破しなければ勝利はない。
「それなら!」
打つ手はある。アゲヨの槍めいた蹴りを縫うように踏み込み肉薄すると、組み付いて拳を這わせる。
「へっ、なんだい、アタイと力比べをしようってのかい? だったら付き合ってやるよ」
「3……2……1っ」
ろっこんの発動条件、拳の接触三秒は満たされる。本来は強敵ほど三秒の隙を作るのは困難だが、単純なアゲヨの気質もあっただろう。
「……あ?」
気づいた時にはもう遅い。
「な、なんだこりゃ……!? てめぇ、何ででかくなって……いや、アタイが小さくなってるー!?」
「岩のような硬さも、削り潰せば末路は砂。運がなかったわね、私が相手で」
アゲヨは見る間に、一寸……3cmほどの大きさにまで縮み、巨人のごとく見下ろす志桜里は、容赦なし。
「うぎゃーーー!?」
叩き付け、踏みつぶし、擂り潰す!
「く、くそっ、何だってんだこの寝子島ってところはよォ! どいつもこいつもド強ぇじゃねぇか!」
「ちっくしょう、こいつらならラクにカモれるって言ったのはアニキじゃないか! どうなってんだい!」
「ああ!? アゲヨ、てめぇだって乗り気だったじゃねぇか!」
「知らないよ! まったく、これなら本土のモヤシども相手にしてたほうがよっぽどラクさね!」
「ンだとてめぇやんのかコラ!」
「何さ!」
追い込まれた二人は仲間割れを始め、取り巻きの不良学生男女はおろおろとしながら見守るのみ。
「やれやれ、ここにきて兄妹ゲンカかい」
「醜いわね、まったく」
サキリと志桜里は顔を見合わせ、呆れたようにつぶやいた。
人質となっていた一般市民はとうに逃げおおせ、サキリも志桜里もさらなる追撃をかけようというつもりも無かったが。
「あ? なんだ、まだやってんのかガキども」
「……ひッ!?」
アゲルが飛び上がった。何やらまたぐらを押さえ、青い顔で脂汗を流し始める。
通りすがりは、
鳳翔 皐月
であった。
「私の黄金潰しの右足が恋しくなったか? ああ?」
「い、いやその。それはあの……」
先日の対決の結末を思い出したか、屈強なヤンキーも震えるばかり。
しかし怯えるのは今や兄だけではなかった。
「何青い顔してんだいアニキ、あんな女がなんだって……ひッ!?」
「あなたたち、まだやってたんですか。懲りないですね」
「あーら、これは更なるお仕置きが必要かしらね?」
八咫 鏡
、
真境名 アリサ
である。二人とアゲヨも先日においてぶつかりあっていたのだが、結局寝子島住人チームの圧勝に終わっていたようだ。
「な、何だよアゲヨ、お前もしかしてこんなやつらに」
「う、うるさいね! あいつらちょっとばかし強かっただけで……ひッ!?」
「ひィッ!?」
もはや、サキリと志桜里が手を下すまでもなかった。二人は肩をすくめる。
「ま、自業自得かな?」
「少しは反省することね」
どかばきぼかすかどかん!
「ひんぎゃーーー!!」
「ご、ごめんなさあああいッ!!」
こうして不良たちは見事撃退され、寝子島は平穏な日常を取り戻したのだった。
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担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月08日
参加申し込みの期限
2019年06月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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