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夢のふくびきや、三たび
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星ヶ丘の自宅近くに出来たふくびきやなる店に入った
佐藤 瀬莉
は、店主に言われるままガラガラを回すことになった。出た目は『2』。
どういう意味があるのか店主に確認しようとしたところで、瀬莉の意識は別の世界へと飛ばされてしまっていた。
聞こえてくるのは歯車の回転する音と時針と分針と秒針が時を刻む音。
瀬莉はゆっくりと目を開けた。
そこは時計の森だった。辺り一面を無数の時計が取り囲んでいるのだ。その中心に自分がいる。
ここはどこだろう? そんな疑問が浮かんだが、すぐに自分の存在を思い出す。
ここは時の魔力をつかさどる「世界時計」。
瀬莉は時間と空間の魔法を操る「時空魔導士」だ。
自身にかけられた魔法により、永遠の時間、空間を生きる存在。
世界の理を時によって統べる、絶対の支配者。
その強大な魔力を得る代わりに、彼女は永遠の孤独の中を生きなければならない。
途方もない時間の監獄の囚われ人だ。
瀬莉は時計の縁に腰をかけ、ぼんやりと空を見ていた。流れ行く雲は人々が感じる『時間』なのだろうか。
「ん……」
久しぶりに自分の喉から声が出た。時計の森に動く人影を見たような気がしたのだ。
「あ」
見えた。瀬莉は息を飲んだ。それは人間のようだった。見たところ、二十歳前後の青年だ。
この場所に人間が来るのは何百年ぶりだろうか。
彼は時計の間を歩きながら、しきりに空を見上げては首を傾げている。
「ちょっと面白そう」
いい退屈凌ぎになりそうだ。瀬莉は座っていた時計の縁から宙に浮かび上がった。青年の元へと飛んで行く。彼の視界に入らないように、背後へ回り、巨大な時計の文字盤の後ろに隠れた。そっと覗くと、
「どうなってるんだ。……魔力を感じる。ここは魔力で出来ているのか」
どうやらこの場所のことが少しは理解できるらしい。そんな人間がいるのかと、思わず身を乗り出した時だった。
後ろを振り返った彼と、目が合ってしまったのだ。
「き、君は」
「!」
「待って、逃げないでくれ」
瀬莉は、はっとして動きを止めた。
「ここは一体、どこなんだい? 君は」
瀬莉は少し迷ったが、地面へと降り立った。時計の森の中で二人向き合う。
「ここは「世界時計」。時の魔力を司る」
「じゃあ、君が「時空魔導士」なのかい!?」
青年は興奮した様子で、そう言った。呆気に取られてしまう。
「あたしのこと、知ってるの?」
「知ってる。知ってるさ。僕のひいおばあさんが話してくれたんだ。君は、永遠の時を生きる選択をしたって」
「ひいおばあさん?」
「君の、親友だったって誇らしげに言っていたよ」
「親友」
普通の人間だった頃の記憶は曖昧だが、自分の名前を呼ぶ少女の姿は夢で何度か見たことがある。
すると、唐突に抱き締められた。
「なっ」
「言ってたんだ。一人で生きている君をこうしてあげたいって、ね」
温かい。人のぬくもりを感じたのは久しぶりだ。
それから、色々な話をした。彼のひいおばあさんのこと、今の世界のこと、彼が機械魔導士だということ。話は尽きない。ずっと、こうしていたいと瀬莉は思うようになっていた。
気づけば一週間。
それは八日目の朝のこと。時計の森の平たい木の上で目を覚ますと、隣にいた彼はすでに起きていて、呆然とした様子でとある方向を見ていた。
「瀬莉、あれはなんだい?」
それは宙に浮いた、光を放つドアだった。すぐに悟る。
彼は、向こう側に呼び戻されるのだ。
「……あれは」
言えない。言いたくない。でも、彼はずっと帰りたがっていた。
「瀬莉」
身を起こすと、初めて会った時のように抱きすくめられた。
「ごめん、僕はやっぱり元の」
「うん。わかってる」
でも、瀬莉は一緒に行くことは出来ない。かけられた魔法はそれを許してくれない。
……さようなら。
彼との最初で最後のキス。そして光のドアが消え、瀬莉の世界はまた、孤独の監獄となった。
好きだった。この感情が恋なのだろう。もう二度と会えないかと思うと胸が苦しくなる。
……瀬莉の頬に幾重にも涙が伝った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月06日
参加申し込みの期限
2019年06月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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