this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第六階層 天空のジュエル・ポリス
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
◆
フロストワイバーンと吹雪を抜けてから数日。
しばし平和な船旅を続けていた飛空艇に、今度は竜巻が迫っていた。
それこそ巨大な龍のように雲海を貫くソレに捕まれば、飛空艇もただでは済まない。
そこで夏朝が、一計を案じた。
どちらかといえば狭いその一室は、航海中だというの航路図やコンパスの類がことごとくしまい込まれていた。
「皆、準備はいい?」
その部屋の片隅で、夏朝が船員たちを見渡す。
神妙な面持ちでうなずく彼らにうなずき返すと、夏朝は操舵室の床にぺたりと何か貼り付けた。
それは、可愛らしいねこの柄のシール。
操舵手と視線をかわし、夏朝は『重く軽く』を発動。
めいっぱい、能力の及ぶ限りに飛空艇全体を軽くする。
見えないなにかに部屋ごと引っぱられたように、操舵室の中が荒れ狂った。
ある者はたたらを踏み、またある者は床に這いつくばってふんばる。くくって棚にしまわれた航路図が、音を立てて床へと落ちる。
そんな中で、かじりつくように舵輪にしがみいた操舵手は、目の前の少しずつ黒く暗く染まっていく空を、食らいつくように睨んで舵輪を操っていた。
船体を軽くしてスピードを上げることで、竜巻が合流する前に安全圏を一気に抜けてしまおうというわけだ。
やがて、飛空艇を衝撃が襲う。
ガタガタと何度も揺れては、中の荷物がひっくり返りかけて大わらわ。
船体全体が軋み、聞くものの神経をすりおろすような音が船員や学者、そして冒険者たちの鼓膜を何度も揺らした。
そうして、どのくらい過ぎただろうか。
揺れがおさまったことに最初に気付いたのは、真白だった。
甲板へでて船尾の向こうを見やれば、竜巻はいつのまにかはるか後方にあった。
なんとか、無事に合流する前に抜けることができたらしい。
目の前に広がるのは、背後の黒雲が嘘のような気持ちのよい雲海。
よかった、とこぼれかけた安堵はしかし、可愛らしくもぎょっとした叫びに呑み込まれてしまった。
竜巻を逃れた一行をあざ笑うように、二時の方向から炎を噴き出して飛翔する亀が迫りつつあった。
空亀だ。分厚い甲羅が、四肢から放たれる炎を受けて重く鈍く輝いている。
猛スピードで空を翔るその姿は、建物を解体するための鉄球が意志を持って突っ込んでくるかのよう。
体当たりされようものなら、大穴を空けられておしまいだろう。
降ろしていた帆を揚げ、飛空艇が風を受けて加速した。
十時の方向に見える、奇岩の群れへと向けて舵を取る。
けれど空亀の速度は、飛空艇のソレよりもずっと速い。
しかも甲羅は見た目の通りに頑丈で、飛空艇のカノン砲や魔風の刃を浴びてもビクともしない。
なら、とサキリが『斬空赤刃』で迎え撃つ。
ギリギリの距離での転移を繰り返し、空亀の炎の熱を肌で感じるほどに肉迫。
魔風によって更に加速をつけ、赤光を帯びた蛇腹剣を一閃させる。
瞬間、空亀が身を翻した。
甲羅のもっとも分厚い部分で、蛇腹剣を受け止める。
光り輝く刃が斬撃痕を刻み込み、そして抉り取る。
けれどその一撃を受けてなお、空亀は飛び続ける。
その様子に、サキリはさすがに歯噛みする。
自由落下し始めた身体を魔風で飛ばし、さらに転移。今度は背後から蛇腹剣の一撃を見舞、
「!」
眼前に迫る炎と、全身が痺れるような圧力。
四肢からのソレをそのまま逆噴射させ、空亀はサキリに突撃する。
体格差を考えれば、それは体当たりというよりは轢き潰すのに近い。
間一髪、再び転移。
通り過ぎていく空亀を蛇腹剣で牽制しつつ、転移と魔風を駆使して飛空艇へ跳んだ。
空亀が、巨大なプルバックカーのような動きで追いかける。
そこへ、サキリと入れ替わるようにアリスが飛び出す。
銃から連続して魔風を放ち、重ねて一つの大きな突風として叩きつける。
それは決して空亀を押し止めるほどのものではないけれど、しかし四肢の炎を空亀自身へ向けるには充分。
己の炎を受けて、太く重い鳴き声をあげる空亀。
「ほらほら亀さん、こっちだよ!」
魔風の銃撃を放ち、ふわりふわりと誘うようにアリスは宙を舞う。
そんな彼女を、空亀の瞳がギロリと睨みつける。
再びの咆哮、そのままアリス目がけて突っこむ空亀。
「今だよ!」
飛び退るアリスが呼びかければ、夏朝が進化能力を発動。
素早くも直線的な動きを捉えたねこシールが、空亀の後ろ足、そのギリギリの部分にぺたりと貼り付いた。
魔風を吹かせたアリスが空亀から距離を取るのと、夏朝が『重く軽く』を発動するのはほとんど同時だった。
めいっぱい軽くなった空亀の身体が、冗談のような速さで飛んでいく。
その勢いは、駆け抜けた余波の圧だけで、アリスの身体がきりきりと宙を舞うほど。
そしてそれは、空亀自身にも制御できないほどだった。
奇岩の群れへと突っ込んでいく空亀。
次の瞬間、奇岩の群れが間欠泉を噴き出した。
軽くなった身体では踏ん張りが効かず、噴出する熱湯と水蒸気によって別の奇岩へと叩きつけられる。
そこで今度は重くしてやれば、空亀はそのまま奇岩へと埋まって動かなくなった。
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第六階層 天空のジュエル・ポリス
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月28日
参加申し込みの期限
2019年05月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!