夏のお泊り会、ゲストもいるよ♪｜リアクション

夏のお泊り会、ゲストもいるよ♪

☆校長先生たちと鬼ごっこ！

「去年のお泊り会、楽しかったねぇ……今回も、サンマさんも来てくれるし、とってもとーっても、楽しみだよぉー！」
　４年生の曖浜瑠樹は、そんなことを話しながら夏休みの小学校にやってきた。
　待ちに待ったお泊り会、開会式で雨宮花三郎校長先生の挨拶の後。
「今日は皆さんのために素敵なゲストが来てくれました」
　楽しそうなざわめきが起きる。みんな誰が来るかは知っているのだ。
「特別ゲストの寝子サンマさんの登場です！」
　校舎からサンマさんが登場し、子供達の拍手が巻き起こった。
　足元に気をつけてゆっくり朝礼台に登る。
「イエーイ、みんなのサンマさんだぜ～！」
「サンマさーん！　来てくれて嬉しいなぁー！」
　瑠樹は小さい子たちと一緒に手を振りながら叫んだ。
　
　開会式が終わると、早速１年生から４年生は鬼ごっこの時間だ。
「校長先生とサンマさんと鬼ごっこー！　オレも走るの好きだから、すぐには捕まらないよぉー！」
　瑠樹は大はしゃぎしながら、鬼から逃げる。
「鬼さんこちらぁー！」
　ゆるだるーな雰囲気に似合わず、体力には自信がある瑠樹。
　普段はのんびりでもかけっこは本気なのだ。
「まてまて～！」
　楽しそうに子供達を追いかける校長先生。
　だが夕方とはいえまだ暑い校庭。
　すぐに校長先生はグロッキーだ。
「校長先生、だいじょうぶかぁー？」
　瑠樹も走りすぎてちょっとばててきている。
　そこへサンマさんが走り込んできた。
「今日のオレ様は冷凍で新鮮だぜ！」
「すごいなぁー、ほんとに冷たい！」
　サンマさんを触ってみて、捕まっても嬉しそうな瑠樹だった。

「オレが鬼かぁ……誰を捕まえてみようかねぇ？」
　今度は瑠樹が追いかける番だ。
「サンマさんや足の速い子を狙いたいけど、仲間外れはしたくないから……その時次第だねぇ！」
　近くを走っていた二宮風太を見つけた瑠樹は、とりあえず狙いを定めて追いかけた。
「わぁい、まてーまてー！」
「うわあ！」
　風太を捕まえたところで、鬼ごっこ終了の笛が鳴り響いた。

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