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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
サマーバレンタイン♡カーニバル
☆告白
寝子高３年の朝比奈 岳人は、後輩の緋紅朱 赫乃に付き合って街に買い物に来ていました。
姉が三人いる岳人は、女性の買い物に付き合うのは苦になりません。
姉の性格や暮らしぶりや腕前が”一般的な女性らしさとはかけ離れている”ため、どちらかと言うと女性は苦手になってしまいましたが。
小柄で童顔で、色々な物に目を輝かせくるくると表情を変える赫乃を見ていると、岳人はなぜだか優しい気持ちになるのでした。
以前はそんな自分に戸惑っていましたが、今では嫌ではありませんでした。
赫乃は小さくて、良い匂いがして……可愛くて。
体育会系の岳人は自然と守ってあげたくなります。
荷物をスッと持ち、自然に車道側に自分が並び、歩調を合わせゆっくり歩きます。
それが赫乃との日常でした。
赫乃と岳人が歩いていると、賑やかな音楽と共にサマーバレンタインのパレードがやってきました。
「今日は、お買い物、だけ、の、つもり、だった、けど……サマー、バレンタイン……なんです、ね、先輩」
薔薇のモチーフのゴシックドレスを着た赫乃が言いました。
人見知りが激しく、恥ずかしがり屋な赫乃は、一人で町中を歩くのは苦手でした。
けれど朝比奈先輩が付き添ってくれれば、安心して買い物を楽しむことができるのです。
「バレンタインは冬だと思っていたよ。ああ、道理で……だから彼方此方にのぼりとかビラがあったのか」
のぼりやビラの存在には気づいていたけれど中身まで気にならなかったのは、岳人がずっと赫乃を見つめていたからに他なりませんでした。
「うん、……ちょっと、時季外れな、気もする、けど……」
（……これは、チャンス、かも）
不意に、赫乃は思いつきました。
「先輩、少し、寄り道、いいです、か？」
（そういえば、チョコレート専門店、みたいな、ちょっと、高級っぽいお店が……近くにあったっけ）
「ああ、いいよ」
岳人は荷物持ちとしてついていくつもりでしたが。
女の子たちがたくさんいる高級そうな店に、赫乃は入っていきました。
なんとなく男は入りづらい気がして、寄り道する彼女を入口で待つことにしました。
（ここでも、セール、してるん、だ）
たくさんのチョコレートの中で、どれを選ぼうか赫乃は迷いました。
「えっと……」
ガラス越しに入り口に立つ先輩をちらっと見て、甘いのは少し苦手そうかな？ と思います。
「ここの、ビターチョコを一つ、お願いします」
賑やかな店内で、赫乃は考えていました。
（朝比奈先輩は、どう思ってるのかな？ 私は、朝比奈先輩、のこと、……好きなんだと、思う。けどこれは、いっていいのかな？）
かつて恋を失った赫乃にとって、思いを告げるのはとても勇気がいることでした。
（前みたいに、振られて、しまう、かも……怖い）
買い物を済ませ、岳人の元に向かいます。
（けど慕っている気持ちは、本物だから……）
チョコレートに、気持ちを込めよう、と赫乃は思ったのでした。
「お待たせ、しました。時期外れ、ですけど……どう、でしょうか？」
岳人の元に戻った赫乃は、すぐにチョコレートの入った袋を手渡しました。
（機会を待って、たら、渡す、勇気が……出ないかも、しれないから）
「いや……え？ 俺に？」
岳人は驚いてチョコレートと赫乃の顔を見比べました。
「開けていい？」
赫乃が頷くのを確認して、そっと包みを開きました。
チョコはビターで、所謂本命チョコの作りでした。
（俺のために選んでくれたんだな）
それが特別な想いのこもったものだと、勇気を出した彼女の様子とチョコの選択から察せられました。
「有難う。大切に食べさせて貰うよ」
岳人はお礼を言って、赫乃の緊張が緩むのを見ながら自分が取るべき行動について考えました。
（彼女は勇気を出してチョコに気持ちをこめた。今度は俺の番だ）
不思議と気恥ずかしさは感じませんでした。
（大切に想う人に気持を伝える事に躊躇いはない。しかし気の利いた言葉など俺は持ち合わせてない）
なので心をこめて、岳人は素直な想いを伝えました。
「緋紅朱さん。俺と付き合ってくれないか」
「え、あ、あっ……朝比奈、先輩？」
「君が、好きだ」
ストレートに告られた赫乃は、すごく狼狽えました。
頬が熱くなるのを感じながら、やっと言いました。
「私、その……いいの、でしょうか？」
「もちろん」
感極まって、赫乃はしがみつく様に岳人に抱きつき、彼のぬくもりを感じながら言葉を紡ぎだしました。
「……これからも、よろしく、お願いします、ね。朝比奈先輩」
「ああ……こちらこそ」
気の利いた言葉はあげられなくても、ずっと守っていきたい。
岳人はそう思ったのでした。
寝子高３年の朝比奈 岳人は、後輩の緋紅朱 赫乃に付き合って街に買い物に来ていました。
姉が三人いる岳人は、女性の買い物に付き合うのは苦になりません。
姉の性格や暮らしぶりや腕前が”一般的な女性らしさとはかけ離れている”ため、どちらかと言うと女性は苦手になってしまいましたが。
小柄で童顔で、色々な物に目を輝かせくるくると表情を変える赫乃を見ていると、岳人はなぜだか優しい気持ちになるのでした。
以前はそんな自分に戸惑っていましたが、今では嫌ではありませんでした。
赫乃は小さくて、良い匂いがして……可愛くて。
体育会系の岳人は自然と守ってあげたくなります。
荷物をスッと持ち、自然に車道側に自分が並び、歩調を合わせゆっくり歩きます。
それが赫乃との日常でした。
赫乃と岳人が歩いていると、賑やかな音楽と共にサマーバレンタインのパレードがやってきました。
「今日は、お買い物、だけ、の、つもり、だった、けど……サマー、バレンタイン……なんです、ね、先輩」
薔薇のモチーフのゴシックドレスを着た赫乃が言いました。
人見知りが激しく、恥ずかしがり屋な赫乃は、一人で町中を歩くのは苦手でした。
けれど朝比奈先輩が付き添ってくれれば、安心して買い物を楽しむことができるのです。
「バレンタインは冬だと思っていたよ。ああ、道理で……だから彼方此方にのぼりとかビラがあったのか」
のぼりやビラの存在には気づいていたけれど中身まで気にならなかったのは、岳人がずっと赫乃を見つめていたからに他なりませんでした。
「うん、……ちょっと、時季外れな、気もする、けど……」
（……これは、チャンス、かも）
不意に、赫乃は思いつきました。
「先輩、少し、寄り道、いいです、か？」
（そういえば、チョコレート専門店、みたいな、ちょっと、高級っぽいお店が……近くにあったっけ）
「ああ、いいよ」
岳人は荷物持ちとしてついていくつもりでしたが。
女の子たちがたくさんいる高級そうな店に、赫乃は入っていきました。
なんとなく男は入りづらい気がして、寄り道する彼女を入口で待つことにしました。
（ここでも、セール、してるん、だ）
たくさんのチョコレートの中で、どれを選ぼうか赫乃は迷いました。
「えっと……」
ガラス越しに入り口に立つ先輩をちらっと見て、甘いのは少し苦手そうかな？ と思います。
「ここの、ビターチョコを一つ、お願いします」
賑やかな店内で、赫乃は考えていました。
（朝比奈先輩は、どう思ってるのかな？ 私は、朝比奈先輩、のこと、……好きなんだと、思う。けどこれは、いっていいのかな？）
かつて恋を失った赫乃にとって、思いを告げるのはとても勇気がいることでした。
（前みたいに、振られて、しまう、かも……怖い）
買い物を済ませ、岳人の元に向かいます。
（けど慕っている気持ちは、本物だから……）
チョコレートに、気持ちを込めよう、と赫乃は思ったのでした。
「お待たせ、しました。時期外れ、ですけど……どう、でしょうか？」
岳人の元に戻った赫乃は、すぐにチョコレートの入った袋を手渡しました。
（機会を待って、たら、渡す、勇気が……出ないかも、しれないから）
「いや……え？ 俺に？」
岳人は驚いてチョコレートと赫乃の顔を見比べました。
「開けていい？」
赫乃が頷くのを確認して、そっと包みを開きました。
チョコはビターで、所謂本命チョコの作りでした。
（俺のために選んでくれたんだな）
それが特別な想いのこもったものだと、勇気を出した彼女の様子とチョコの選択から察せられました。
「有難う。大切に食べさせて貰うよ」
岳人はお礼を言って、赫乃の緊張が緩むのを見ながら自分が取るべき行動について考えました。
（彼女は勇気を出してチョコに気持ちをこめた。今度は俺の番だ）
不思議と気恥ずかしさは感じませんでした。
（大切に想う人に気持を伝える事に躊躇いはない。しかし気の利いた言葉など俺は持ち合わせてない）
なので心をこめて、岳人は素直な想いを伝えました。
「緋紅朱さん。俺と付き合ってくれないか」
「え、あ、あっ……朝比奈、先輩？」
「君が、好きだ」
ストレートに告られた赫乃は、すごく狼狽えました。
頬が熱くなるのを感じながら、やっと言いました。
「私、その……いいの、でしょうか？」
「もちろん」
感極まって、赫乃はしがみつく様に岳人に抱きつき、彼のぬくもりを感じながら言葉を紡ぎだしました。
「……これからも、よろしく、お願いします、ね。朝比奈先輩」
「ああ……こちらこそ」
気の利いた言葉はあげられなくても、ずっと守っていきたい。
岳人はそう思ったのでした。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2019年02月14日
- 参加申し込みの期限
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- 2019年02月21日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2019年02月21日 11時00分
