携帯戦記カプセルギア　カプセルプラネットの大冒険！｜リアクション

携帯戦記カプセルギア　カプセルプラネットの大冒険！

●VS.ドラゴドン(1)

「なんとまたとんでもねーところに来ちまったものです……」
　大江戸マンモスさんは、気がつけば迷い込んでいたカプセルプラネットのトンデモさに大きくため息をつきました。
『EDOKKO。近隣に大型の飛行型ギアの反応二つ。一つは要警戒のドラゴン型。さらに詳細不明の大型ギアの反応も一つ、です』
　マンモスさんに話しかけるのは、相棒であるカプギアの『ぐれーと☆まんもす』。すっかり大きくなったまんもすに『おはようございます、EDOKKO』と話しかけられたときはマンモスさんも仰天したものでした。
「ドラゴン型でやがりますか。だいたいボスはドラゴンですから、そいつを倒せばここから出られるかもですね」
『了解。目標地点を該当ギアに設定。移動シークエンスに移行します』
「おーけーです。この妙ちきりんな世界には眩暈がしますが、おまえとならどこまでも行けそうな気がしますよ」
　かくして、巨大戦車となったまんもすに乗り込み、マンモスさんはドラゴン型野良ギアの待ちうける竜の遺跡へ向かうのです。

　その頃、どしんどしんと大地を揺らして、大きなギアが一体、マンモスさんと同じく竜の遺跡へと向かっていました。
「本当に随分と大きくなったわね、サンダルフォン」
　逆関節の脚部と巨大な両腕部のせいで四足型に見える重歩行戦車型ギアのサンダルフォンの手に乗っているのはワイズマンこと三夜怜理さん。
『Yes,Master』
　短く、機械的に応じるサンダルフォンは寡黙な怜理さんにはぴったりな相棒とも言えました。
　現在、怜理さんはサンダルフォンが受信したSOSの情報をもとに、巨大なドラゴン型ギアがいるという遺跡に向かっているところ。
「いきなりこんなところにやってきたときは驚いたけれど……。私達には私達にできることをやりましょう」
『Will comply』
　短く『了解』の意を伝え、サンダルフォンは怜理さんを手に載せたまま遺跡へ移動を続けます。

　そんな二体の重装甲型ギアが近づいてくる気配をドラゴドンは察知していました。
『GYAOOOOOOO!!』
　遺跡には、何やらレアなパーツがいっぱいあるようで、ドラゴドンはそれを独り占めしようとここを縄張りにしているようなのでした。
　そんなドラゴドンのもとに、もう一体、空から猛スピードで近づいてくる気配がありました。
「見つけたぜ、ドラゴドン！　行くぞ、スターライトナイト！　あいつをやっつけて、リョータより先にギア助けだ！」
　それはドラゴドンと同じ竜型のギア――スターライトナイトの背に乗ったリューセーこと源竜世くん。
　その言葉に、相棒のスターライトナイトはニヤリと牙を光らせて笑い、
『オーケーだ。ふりおとされんなよ、マスター！』
　ぎゅんと高速移動してドラゴドンに接近。
　早くも二体の竜のバトルが始まってしまったのです。

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