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【海開き】賑やかな夏のはじまり
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太陽は水平線の彼方に沈んだ。砂浜にはほとんど人がいなかった。
高杉 かよう
は上にジャージを着た姿で海水の入ったバケツを持ち込んだ。
「このくらいの暗さならできるな。よし、花火だ」
響 蒼留人
は辺りを見回した。
「人も少ないし、火の始末をちゃんとすれば大丈夫だろう」
「花火の量はこれくらいで足りますか」
マーガレット・ライカー
は抱えていた花火を砂浜にどさりと置いた。太い筒状の物は打ち上げ花火であった。長細い棒状の物や丸い形態等、種類と量は申し分ない。
「みんな、ライターはあるな。それじゃあ、始めるぞ。まずはこれだ」
かようは複数のロケット花火を掴み取る。手にした状態で導火線に火を点けた。
「高杉、いきなり何を」
「そら、千本ノックだ!」
かようの手からロケット花火が飛び出し、響を襲う。
「あ、危ないだろ!」
焦った声を上げながらも持ち前の身体能力で次々と躱していく。
「何してんだ、おまえら!」
細長い物体が土煙を上げて走ってくる。怒り狂う
サンマさん
であった。頭部は激しく振られ、かようと響に迫る。
「花火を人に向けたらダメだろが! わかってるのか、おまえらは!」
「ごめんなさい。俺が悪かったです。もう二度と、人には向けないので許してください」
かようはサンマさんに頭を下げた。
「わかればいいんだ。そっちはどうなんだ!」
「お、俺ですか!?」
巻き込まれた形の響は声が上ずった。
「ご、ごめんなさい」
どこか悔しそうな表情で謝った。
「花火は楽しくやるもんだ。危ない真似はするんじゃないぞ」
サンマさんは二人に言い聞かせるようにして去っていった。
「なんで被害者の俺が謝らないといけないんだ!」
「小さいことは忘れようぜ」
かようが笑顔で言った。
「高杉のせいだろ。俺は巻き込まれたんだ」
「きっと夏の陽気のせいだよな」
かようは響の首に腕を回した。
マーガレットはクスクスと笑い出した。響は苦笑いで、もう、いいよ、と気の抜けたような声を返した。
かようは筒状の物を手に取った。
「今度は打ち上げ花火だ。落下傘が落ちてくるヤツな。最初にキャッチした者が勝ちだ」
「その勝負、俺が受けてやる」
「足場が悪いから気を付けろよ」
「剣道部の足腰の強さ、見せてやる!」
二人は言い合う。マーガレットは微笑みながら見ていた。
「それでは私が点火します。二人は少し離れて待機していてください」
「マガレ、頼んだぞ!」
かようは響と共に離れ、互いの間隔を空けた。
マーガレットは打ち上げ花火の筒を少し斜めにした。手持ちのライターで速やかに火を点ける。
そして打ち上がった。仄暗い空に落下傘が開き、流されながら落ちてくる。
かようは肘を曲げた状態で掌を上に向ける。ピッチャーフライの構えに酷似していた。
響は落下傘を見なかった。かようの動きを注視した。
「よし、貰った!」
かようが声を上げた瞬間、響は走った。脚力を活かして跳び上がり、横から落下傘を掠め取った。
「俺の勝ちだ!」
握り締めた落下傘を高々と掲げる。
「そんなのアリかよ!」
「優秀な高杉のおかげで勝てたよ」
「まあ、そう言われると、悪い気はしないが」
かようは照れたように言った。
マーガレットは線香花火を手にした。
「派手な花火もいいですが、情感のある花火もいいものですよ」
「マガレ、俺にも」
「じゃあ、俺も」
二人は同時に手を差し出す。マーガレットは束を三等分に分けて渡した。
三人は輪になってしゃがんだ。
線香花火の赤い玉が、ジジジと小さな音を立てた。極細の光の筋が四方に飛び散る。
かようが響に寄っていく。
「どちらが長持ちするか、勝負だ」
「今度も俺が勝つ」
張り合う二人の姿をマーガレットはそれとなく見た。自然に笑みが浮かんだ。
響は自身の花火を見詰めた。玉を落とさないように指の動きに気を付ける。
ふとマーガレットに目がいく。清楚な感じの微笑みに力強く頷いた。
「イケメンとべっぴんさんは絵になるな」
かようが響とマーガレットを交互に見た。
「何を言い出すんだ」
「私は二人の熱い友情の方が、とても絵になると思いますよ」
「マガレもそう思うか!」
「何を喜んで、あ、落ちた!」
「今度は俺の勝ちだな!」
かようは響に軽く肩をぶつけてきた。
「高杉、落ちたぞ」
響の指摘でかようは、マジか、と声を上げた。
「もう一回、勝負だ」
「ある意味、勝負の鬼だな」
呆れた声で返しながらも受けて立つ。
マーガレットは愉悦にも似た表情を浮かべる。
――花火の織り成す幻想的な世界に心は無防備となり、二人は急速に引き寄せられる。悪くないシチュエーションですね。
この二人の様子を目に焼き付けておきましょう。
この日、最高の笑顔をマーガレットは見せた。
「二人には感謝しています。良い思い出を(BL本のネタ)ありがとうございました」
その言葉に二人は照れたような顔で、まあな、と同時に返した。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
スポーツ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
35人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月21日
参加申し込みの期限
2018年10月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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