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ねこじまはじめてものがたり
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■植えよ育てよ地に満ちよ!
太古の昔。雑食動物である人類の捕食方法は大きく分けて二つあった。
動き回る動物をなんとか殺し、その肉を食べること。
次にあちこちに生えている草をむしって食べること。
命を食すということは生命にとって重要なことであり、永遠の命題でもあった。
しかし、動物を追いかけ続ければお腹がすく。動きの遅い者は食べ物を得られずに飢えてしまう。それに、自分たちを食べちゃう動物もいる分とっても危険だ。
では草をむしればどうか。むしっている間に草はなくなり、その場しのぎにしかならない。
だがそんな時、
椿 美咲紀
は考えた。
「植えれば、生えるのでは!?」
むしれば終わりの植物。しかし植物は増えるためのメカニズムがあり、それを人間の手で補助してやれば簡単に大量繁殖する……ということに気づいたのだ。
むろん誰にでもすぐに出来るというわけではない。
美咲紀の研究は長年にわたって行なわれることになった。
大自然との闘いが、始まったのである。
一方。
八神 修
は別のことに悩んでいた。
「俺の家は……どうしてこんなにもろい」
修だけではない。
縦穴に長い枝を集めて天井を覆ったような住居は軽い雨風をしのぐことはできたが、強い風には簡単に破壊されてしまうし強い獣の接近に対してかなり無力だった。
しかし他に手段はない。あちこちから折ってきた枝を集めるだけでも一苦労なのだ。材料がろくにない。
が、枝をおるためだけにあった木々を見て、修はふと考えた。
「なあ美咲紀。この木を根元から切って沢山持ち帰ったら、丈夫な家ができると思わないか?」
「草を抜くみたいにですか? できたら……ですけど、そんな風に折ることなんてできないのです」
「どうかな……」
修は石を取り出した。
石どうしを打ち合わせると偶然とがった面ができる。それを使って美咲紀は草や花を集めていたが、修が取り出したのはそれよりもずっと大きな『石の刃』だった。
「それで木を切るのです? 一晩かかっても無理じゃないですかねえ……」
「ああ、よほどの力がなくちゃね。けど、こんな風にしたらどうかな」
修は丈夫な茎を編んだものを石の刃にまき付け、それを木の棒の先端へと固定した。
するとどうだろうか。
遠心力によって強まったパワーは木に大きく穿ち、それを何度も繰り返すことで木の根元は徐々に細くなっていく。
ある程度まで細くしたら、誰もいない方向めがけて蹴りつけつつ斧のもう一発を叩き込む。
そうすれば木は自重に耐えられずへし折れ、巨大な木材が持ち運び可能となるのだ。
それを暫く見ていた美咲紀は、ふと何かに閃いた。
「シューくん! これを削ったものを沢山ならべたら、動物さんを沢山家のそばに住まわせられるんじゃないですかね!?」
「……確かにそうだけど、食事ができないだろう。草を食べ尽くしたらおしまいだ」
「だから、隣でご飯になる草を育てるのです」
「……ほう」
修と美咲紀。
二人のパイオニアが顔を見合わせ頷きあった。
それから何年もの歳月が流れた。
挑戦と失敗。試行錯誤を繰り返し、二人はいくつもの発明を重ねていった。
「…………」
修は木材を組んで作った物見台から集落の風景を眺めていた。
水の流れを制御し常に清らかな水を吸わせ続ける段々畑構造の山斜面。
その周囲には土の病気を防ぐために定期的に花が植えられ、一部の畑は鮮やかな色に染められている。
狩りに向かない人々はこの場所で野菜や穀物を育て、倉へとしまい込んでいく。
食べ物がとれない冬の時期でも、倉にとっておいた食べ物があれば安心なのだ。
倉を狙うネズミもいたが、ネズミがうまく上れないようなカエシをつけることでそれを防ぎ、ネコをたくさん飼うことで虫がつくことを防いだ。
こうして収穫量に余裕の出た穀物は、様々な方法で加工されるようになる。
修の開発した石臼や『すき』を用い効率的に可食部だけを取り出し、水と火を加えることで消化が容易になることも見つけた。
といってもそれを見つけたのは……。
「シューくん! ご飯が炊けましたよー!」
花冠をつけた美咲紀が、台の下から手を振っている。
木を根元から抜いてうつすことで果実を効率的にとれることを発見したことで作り出した果樹園から、いくつか甘そうな果実をとって籠にいれて運んでいた。
「ああ、今行く」
修は丈夫な麻縄を掴むと、台を軽やかに駆け下りた。
「みんなのおかげで、素敵な集落になりましたね!」
「ああ……そうだな」
美咲紀の籠からリンゴを一個とりだし、囓りながら歩く修。
「ところで、お米を蒸すのに大きい石の器が欲しいのです。ぴったり蓋が出来るような……けど石をそんな風に削るのは無理ですよね?」
「どうかな……削るんじゃなくて……」
二人はそうして、未来を語らっていく。
人は遊びを、芸術を、食を、住居を考える。
よりよい何かを生み出すため、よりよい明日を迎えるため。
それは決して、石器時代に限った話ではない。
人々がスマートホン片手に電車に揺られる時代でさえも。
みな遊びを、芸術を、食を、住居を考えている。
よりよい明日を迎えるため。
発明は、今日もどこかで未来を作っている。
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あとがき
担当マスター:
青空綿飴
ファンレターはマスターページから!
ごきげんよう、皆様!
今回も皆様の素敵な側面が見られたかな、と思います。
遊びを追求して平和を手に入れる人。
芸術を突き詰めて無限の世界を開く人。
草花を植えて飢えをなくす人。
安全な家や便利な道具で文明を広げていく人。
世界にはいろんな人がいて、世界を動かしています。
けれどそれはIF世界ばかりの話じゃなくて、らっかみの世界でも、皆さんはあちこちで世界を動かしているのでは?
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担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月10日
参加申し込みの期限
2018年12月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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