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【星幽塔】第一階層 夢のマイホームを解放せよ!
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◆二階:時計塔/3
「……さっきの、もしかして」
『星の雫』の瓶を見つめる彰尋に、グレイスが問いかける。
「アキヒロ、どうかして?」
「さっき襲いかかってきたグレムリン、星の滴を狙ってたのかも。見た目のせいで、甘い物と勘違いしたのかも」
彰尋の推論に、グレイスが優雅に笑む。
困ったさんたちへのお仕置きを思いついたから、手伝ってほしい、と。
「はい!」
「ありがとう、アキヒロ。――レグルス。少しの間、グレムリンたちを抑えておいてもらえる?」
わかったよ、とレグルスが歯を剥いて笑う。放たれた矢を蹴り飛ばし、迫りくる氷柱を真っ二つにたたっ斬りながら。
「その前にコイツら片付けちまっても、文句は言うなよッ!」
グレムリンたちが怯んで、跳び跳ね、慌てて逃げる。
追い立てるレグルスの頭上、時計盤前の足場で緑色の輝きが閃く。
今だとばかりに鳴いた妖精たちは、風の刃を――
「バレバレですよ」
底冷えするような声と、銃声が一発。
風の狙いを定めるべく前傾姿勢になっていたところに、もろに直撃する飴の散弾。
前に後ろによろめいて、たたらを踏んで。腕をぐるぐるまわしながら、グレムリンは真っ逆さま。
さかさず、踏み潰す勢いで踏み込むクリメント。
転がって身をかわし、グレムリンたちは飛び起きる。
それから彼らは、飛び出そうなくらいに大きくその目を見開いた。
目の前に転がる、色とりどりの小さな粒。大好物の飴玉がたくさんばらまかれていると、グレムリンたちはそう思ったに違いない。
争っている最中なのも忘れて、奇怪な歌声のような鳴き声をあげて飛びついた。
一口で何粒も、めいっぱい頬張って……次の瞬間、また目を見開いた。
口の中があっちこっち膨れて、どったんばったんのたうちまわって時計塔の中を暴れまわる。
なんだかよくわからないが、この期を逃す理由もない。
クリメントが竜の尾を、レグルスがイフラーンを振るって蹴散らせば、グレムリンたちはその拍子に金平糖を……否、星の雫と、ほんのちょっぴりの液体を吐き出した。
「……ゲロじゃねえよなぁ、これ?」
「吐瀉物には見えませんが……ん?」
思わず顔をみあわせる二人に、「水よ」とグレイス。
「水?」と二人が聞き返せば、微笑んでうなずいた。
「ヴィヴィの力を借りて水球を作って、星のしずくに紛れさせたの。」
「飴と思って口に入れたら、大暴れ……っていう寸法です。――っ!」
キィキィ声に、彰宏が視線を妖精たちの方へと戻す。
起き上がったグレムリンたちが、時計塔のそこらじゅうに散らばろうとしていた。悲鳴なのか恨み節なのかわからないが、これまで以上にうるさくわめきちらしながら。
怒り狂って針を振りかざし、風の刃を作り出し、氷の矢を弓に番えるグレムリンたち。
その時、不意に時計塔に光が差した。
突然の眩しさに、その場の全員の視界が一時真っ白に塗りつぶされる。
「これで明るくなったね」
ただ一人、楽しそうに笑うアリスを除いて。
その手が掴んでいるのは、ツギハギだらけの一枚の木板。端の部分に針がいくつも突き立っているのは、おそらくは天窓に縫い付けるため。
そうしてずっと光を遮っていたソレを、アリスがひっぺがしたのだ。
急な眩しさにやられたのか、それとも塞いでいたからには、やはり光に弱いのか。
怒り狂えるグレムリンたちは、消え入るような弱々しい声をもらし、糸が切れたように崩れ落ちていく。
「光は苦手だったのかな?」
天窓から降りてきたアリスは、グレムリンたちの死屍累々な有様に、驚いた様子で目をぱちくり。
けれどみんながみんな、脱力してしまったわけではなかったようで。
歯車機構の陰から、一匹のグレムリンが飛び出した。鈍く輝くその手の針は、アリスを狙っている。
「往生際が悪いですよ」
その腹を、クリメントの蹴りが捉えた。そのまま足を振り下ろし、床に叩きつけて踏みつける。
もはや鳴き声ではなく、ただのかすれた音を漏らすグレムリン。
その口に、魔法銃を突きつける。
「半身を押さえられて出来る抵抗など知れています。このまま踏み潰されるか、首を失くすかは選べますが。抗えば、両方だ」
恐怖を呼び起こさせるように、あえて淡々と。けれどその瞳に浮かぶ色は、口元に浮かぶ笑みは、獲物をいたぶる獣の歓喜が浮かんでいた。
ガタガタと震え、針を取り落とし、妖精は答えることすらままならない。
ならば丁度いい、コレを見せしめにしてやろう。魔法銃のトリガーに指をかけ、
「それじゃあ、グレムリンが返事できないよ?」
いさめるようなアリスの声に、トリガーにかけた指から力が抜けた。
「……」
ゆっくりと、そしてそっと。グレムリンの胴を踏みつけていた足を離して、後ずさる。
入れ替わるように歩みよるアリス。
しゃがんでグレムリンたちに目線を合わせ、ぎゅと抱きしめ、「言葉はわかる?」と優しく語りかける。
「ここを出て、もっと良い場所を見つけてくれたら嬉しいな」
これもあげるから、と懐から取り出したのは、砂糖をまぶした飴玉のようなもの。
グレイスの水の玉があったからか、警戒した様子でソレとアリスの顔を見比べる。
にっこりと彼女が笑えば、グレムリンはおずおずと飴玉(?)に手を伸ばした。
ころころと、味わうことしばし。
その表情が、時間が止まったように一瞬固まった。
かと思いきや、次の瞬間にはアリスの腕の中で大暴れ。のたうちまわって、口の中のものを勢いよくを吐き出す。
まぶされていた砂糖がすっかり溶けたソレが、床の上を転がった。
「それは『にがにが』って言って、倒れる苦さだけど毒じゃなくて薬なんだよ。疲労回復するし」
にっこりと笑うアリスの前で、グレムリンは今度こそ動かなくなるのだった。
大丈夫、苦味でダウンしただけだから。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月12日
参加申し込みの期限
2018年07月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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