this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
つくもがみの夜
<< もどる
1
2
3
4
トヨニャ・NK2。それはこの近辺の走り屋の中では曰くつきの車として有名であった。
その車に乗っていた走り屋はかなり有名な走り屋であり、界隈では並ぶ者はいないとすらされていた。
しかし、その走り屋の走りはもう見る事は出来ない。
とあるレースでのゴール直前のカーブ。普段の彼であれば難なくクリアしていた筈のカーブ。そのカーブに入った直後に突然点灯していたライトが消えた、そして、カーブへと突っ込んだのだ。
このライトが消えたのはあくまでも整備ミスによる事故であるとされた。
だが、事故があって間もなくその走り屋が良く走っていた峠で全く同じトヨニャ・NK2を見かけるという噂が出るようになったのだ。
そのトヨニャ・NK2は夜も深けた頃に現れ、峠を走る車の前に出るとライトが故障したかのように消えて彼らを事故らせる。
実はトヨニャ・NK2の走り屋がレースで事故ったのは、彼のその腕に嫉妬したとある人物による悪戯が原因だった。
本人はあくまでも悪戯のつもりであり、レースの順位が落ちれば良い程度に思ってトヨニャ・NK2のライトに細工をしていた。そして、事故が起きたのだ。
トヨニャ・NK2の走り屋の亡霊による報復を恐れ、錯乱状態で自供したその走り屋は報復を恐れるあまり自殺している。
だが、トヨニャ・NK2が峠に現れる事が止む事はなかった。封印されるその時まで。
そして、封印から解放された今、再び峠を走るトヨニャ・NK2。
果たして、その目的は一体何なのだろうか? 今宵もまた峠にそのエンジン音が響き渡る。
「僕は九夜山麓の猫鳴館に住んでいるのだけど、車が暴走する音が聞こえてね。それで様子を見に来たら住職さんから事情を聞いたというわけだよ」
「なるほど、そうだったのか」
サキリ・デイジーカッター
の説明に頷くのは
新田 亮
だ。
二人は今、九夜山の山道近辺にいた。彼らは共にこの辺りを走っていると思われる呪われたトヨニャ・NK2を封印するつもりでいるのだ。
「しかし、相手は暴走する車か……。お札を貼れば良いという事だったが止めるのが中々大変そうだな」
「そもそもこのお札、普通に紙だから外に貼ったんじゃ剥がれるんじゃない?」
「あぁ、確かに……」
サキリの指摘に亮は手に持っているお札を確認し同意する。
つまりそうなると、余計に車を止めるか、せめてスピードを落とさせないと話にならないだろう。
「クロスボウを持って来ているから、矢に札を貼りつけて内部に撃つというのはどうだ?」
「スピードは峠を走る車とそんなに遜色ないみたいだから、バイクとかで追いつく事は出来るだろうけど……。でも、ウィンドウが閉まってるだろうし、ウィンドウを壊さないと無理じゃない?」
「そうなると、まずウィンドを壊す必要があるか」
「うん。ただ、減速さえさせる事が出来ればろっこんで乗り込む事が出来ると思うんだよね」
「そうなのか? なら、どうにかして減速させる方法を考えた方が良いか」
クロスボウに矢を貼り付けて車の内部へとお札を撃つという亮の作戦。
しかし、それには問題点があるとサキリに指摘される。そして、その代案として提案されたサキリの作戦を行う為の手段を二人は話し合う。
作戦の話し合いを終えたサキリと亮は準備を行った後で、とあるポイントで待機していた。
そこは上りも下りもある程度、先が見えるところであり見張りを行うポイントとしては最適の場所であった。
そして、中々現れないなとサキリが考える中、それは突如として現れる。
紛れもないトヨニャ・NK2。カラーリングも聞いていた通りの色。だが、形容詞し難い昏い何かが車体の所々から出ているようだ。
一目見ればそれが生とは真逆の性質を持つモノであると、亮は理解できた。
「間違いない。あれが例の車だ」
「うん、そうだね。一目で呪いの車だって解る」
間違いなく呪いのトヨニャ・NK2である。その確認が出来た時点で二人は作戦の準備に取り掛かる。
サキリと亮が立てた作戦は割りとシンプルなものだ。ここは山なのだから木を使って減速させれば良いと言う作戦だった。
二人が待機しているポイントにトヨニャ・NK2が差し掛かる直前で、亮がろっこんを用いて木を道路へと転がす。
物理的な接触が可能なようであれば、これで減速は間違いなく出来る筈だと考えたのだ。
その後は、亮が木の後始末を行い、サキリが車の中へと転移する。
ただ、果たして車がどのような動きをするのかは解らない。ろっこんを用いると言っても難易度は簡単ではないだろう。
そして――運命の時は来る。
「っ!」
亮が脳内で発動とスイッチを入れ、用意していた大木を道路へと転がし入れる。
トヨニャ・NK2はその大木に気付かなかったのか、ブレーキを踏む事もなく大木へと激突した。
だが、サキリと亮が考えていた通りに呪いの車である為か減速こそすれどそれで止まる事はなく道のガードレールをも超える程に大木を跳ね飛ばす。
その時点でサキリは既に動いていた。サキリはまるで世界が霞ががったかのような錯覚を覚える。亮やトヨニャ・NK2の動きがコマ送りのように見えていた。全身を躍動させ、大地を強く強く蹴り抜き、減速したトヨニャ・NK2へと跳躍。そして、その瞬間にろっこんを発動。
見事にトヨニャ・NK2の運転席へと飛び込んだその時、同時に霞ががっていた景色が元に戻った。
「上手くいった、けど……」
サキリがステアリングを操作しようとするがビクともしない。試しにアクセルやブレーキを踏もうとしても同様。
サキリは運転席に上手く潜り込む事が出来たら、事故をした走り屋の代わりにカーブの直前でブレーキを踏んで車を止めれば怨念が少しは晴れるのではないかと推測していた。
だが、これを見る限りそれを行う事は出来ないように思える。
いや、それどころかこの運転席に座ってから身体の奥に響くような怨嗟の声が聞こえる。憎い、恨めしい。何故だ、何故だ、と。
理解した。サキリは理解した。確かに恨みを持っているのだ。憎しみを持っているのだ。そして、それは何よりも車を運転出来なくなった事にあったのだ。
だから、この呪いの車は誰かれ構わずこの峠を通る車を事故らせていたのだと。
「ま、ずい……」
理解したサキリは、お札を貼らないといけないと思っているのだが奥深くに響く怨嗟の声に囚われていた。ステアリングから手が離れない。
慌ててはいない。サキリはどのような時でも対処するべく頭を働かせる。しかし、だからと言って限界もある。
だが、サキリは忘れていた。今宵の彼は一人ではないという事を。
ズンと怨嗟の声をかき消すかのような音が車全体に轟く。
サキリが何だと視線を巡らせれば、そこにはバイクでトヨニャ・NK2に並走している亮の姿があった。
その手にはハンマーグローブをつけて、どうやら助手席側後部座席のウィンドウを殴りつけているらしい。
呪いの車らしくウィンドウはかなり頑丈であるようだが、割れなくても問題はなかった。何故なら今の衝撃でかサキリの身体の自由が戻ったからだ。
「これでっ!」
叩きつけるようにお札をステアリングに貼るサキリ。すると、効果は直ぐに現れ始めた。トヨニャ・NK2のスピードが落ちたのだ。
それを見て取ったサキリは次々にお札を貼っていく。そうすると、いつの間にかトヨニャ・NK2は完全に停止していた。
「ふぅ……」
「おーい、大丈夫か」
大きく息を吐くサキリと安否を確認するようにウィンドウを叩く亮。
両者の様子は違えども、認識は同じだ。即ち事件は終了したのだ。
<< もどる
1
2
3
4
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
昂祈
ファンレターはマスターページから!
昂祈です。
つくもがみの夜のリアクションをお届けいたします。
皆さんはホラーというものはお好きですか?
私は恐らくそこまで好きというわけではないと思います。
というのも、そもそもそこまで見た事がないジャンルであったりします。
有名どころであるリングとかも1をちょっとだけ見た程度だったり。
ゾンビが出てくるゲームとかならばやったりはするのですが。
そんな自分がホラーテイストなシナリオ。
自分でやっておいてなんですが、あまりにも挑戦が過ぎる気もします。
しかし、割と楽しんで書けましたので、皆さんにもお楽しみいただければいいのですが。
それでは、この度のシナリオにご参加頂きありがとうございました!
またのご機会ありましたら、是非よろしくお願いします!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
つくもがみの夜
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月12日
参加申し込みの期限
2018年06月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!