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つくもがみの夜
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「な、何という事じゃ……」
とある寺の大きな蔵の前で住職が呟く。その声には驚愕の感情が乗せられていた。
大きな蔵の扉は内側から無理やり開けられたかのように壊れていた。本来ならばあり得ない事であるというのに。
実はこの蔵は強力な呪いや怨念が宿っている物を封印しておく為の蔵であった。蔵自体に封印が施され、更にそれぞれの物品も個別に封じるという手法で二重に封印をしていたのだ。
だが、長い年月の果てに封印が弱まっていたのだろうか? 幾つかの物が封印を破り外へと出てしまったのだ。
この蔵の中にある物はそれぞれがとても危険な物。表立って報道などはされていないが、何人もの被害者を産み出しているのだ。
封印を破ったという事は外へと出た彼らは力を取り戻したという事。このまま放置すれば再び惨劇が起こされる事だろう。
住職は急いで蔵に封印を施すと、外へと出た呪いの品々を探す為に境内から走り去って行くのであった。
子猫のぷーにゃん。それは子猫をモチーフとした可愛いキャラクターのぬいぐるみだ。その人気は長く、何年にも渡って新商品が発売されていたりする。
そんな可愛いぬいぐるみだが、何年も前に新聞を賑わせた凄惨な殺人事件の現場の遺品として発見された事がある。
その殺人事件の被害にあった家族の一人娘が所持していたぬいぐるみだった。
子猫のぷーにゃんは全てを見ていた。自らを可愛がってくれた主が惨殺されるところを。子猫のぷーにゃんは全てを見ていた。その家族が惨殺されるところを。
子猫のぷーにゃんは全てを見ていた。それ故に彼らの恨み辛み一切合切をその身に宿したのだ。
子猫のぷーにゃんはまず、犯人を惨殺した。主である少女とその家族にしたのと同じように、いや、それ以上に凄惨に痛めつけて惨殺した。
しかし、それで子猫のぷーにゃんの中にある恨みは消えなかった。
だから、それからは似たような背格好の若い男性を狙うようになった。斬りつけるようになった。
何度も、何度も狙う。何度も、何度も斬りつける。だけど、恨みは晴れない、消えない。だから、晴れるまで、消えるまで子猫のぷーにゃんは狙い続ける。斬り続ける。
八神 修
と
椿 美咲紀
の二人が住職へと聞いたのはそんな話だった。
「そんなぬいぐるみが封印を破って外へ出てしまった、と」
「ふむ。事情は何となく解ったような、解らないような。とにかく! 可愛いぬいぐるみさんが苦しんでいるのをそのままにはしておけないのです」
いつも通り冷静に住職から聞いた話を分析するように考え込む修と、感覚で話を捉える美咲紀。
対極とも言える物事の捉え方をする二人ではあるが、子猫のぷーにゃんに対してどういうアクションを取るかは意見が一致する。即ち救うのだ。
「包丁で斬りつけるって事は防刃ベストとかで刃物に対する備えをした方が良いかもしれないな……」
「そう言えば、昨日シーサイドタウンの方で変なぬいぐるみがいたって情報を見たのです」
「本当に? なら、シーサイドタウンに行ってみるのが良いかもしれないな。例の犯人の背格好は……顔や髪は似てないけど、背は結構近い、か?」
子猫のぷーにゃんが襲う男性は背格好さえ近ければ、その他はあまり似ていなくても良いらしい、という事を住職から聞いている。
つまり修は十分に囮役として役目を果たせる可能性があるという事だ。
ただ、懸念点もあった。話によれば子猫のぷーにゃんはかなりの俊敏性を持っているとの事だ。
修と美咲紀だけでその俊敏性に対抗できるかどうか。無力化するには住職から貰った札を貼る必要があるというのに。
だが、住職曰く他にもこれはと思う人物に声をかけているらしいので、他にも戦力が集まる可能性はある。
念の為、シーサイドタウンの周辺についたら例のお札を出して事件に携わる人ならば判別がつくようにしようと考える修であった。
「付喪神……!?」
「そうなのですじゃ」
恵御納 夏朝
は学校から帰宅する途中に住職と思わしきお爺さんに声をかけられていた。
何でも呪いのぬいぐるみと化した子猫のぷーにゃんがお寺の蔵から逃げ出したのだと言う。
幸せな家族。その家族を襲った悲劇。その悲劇の被害者である少女の遺品であるぬいぐるみ。
少女に大事にされていたが故に絶望や恨みと言った負の感情を一身に受けてしまった子猫のぷーにゃん。
「ぷーにゃんちゃん……」
いわくを聞いた時、夏朝の口から思わず零れ出る言葉。果たしてそれはどのような感情から出た言葉だったのか。それは本人にすら解らなかった。
だけど、するべき事は既に心に決めていた。例え、自らが傷付こうとも哀しいぬいぐるみを救ってみせる。
「うん、解った! 僕も協力する!」
その言葉に、その眼差しに一点の迷いはない。
「はわわ!? 呪いのぬいぐるみ!? しかも包丁持ったぬいぐるみ!?」
「あー……。ちょっと落ち着いて? 今ここにそのぬいぐるみがいるわけではないんだから」
リリエル・エーテライト
と
椎井 莉鳥
。この二人もまた住職に見込まれて話しかけられたのだが、子猫のぷーにゃんの事の詳細を聞く度に可哀そうなくらいにリリエルが震えている。
震えすぎて声が大変な事になっているのだが、良く莉鳥は言葉の判別が出来るものだ。
住職はそんなリリエルの様子を見て、これは声をかける人物を間違えたかと思っていた。どうにもこういった不思議、怪異と言った出来事に対処が可能そうな人物であるように見えたのだが。
因みにリリエルと莉鳥は別段友人というわけではない。たまたま近くにいたというだけの関係性なのだが、住職が二人に向かって声をかけてきた為に一緒に話を聞いているというわけだ。
しかし、どうしたものかと莉鳥は考える。元よりその子猫のぷーにゃんを放置するという選択をするつもりはない。
感情があまり顔に出る事がない為に取っつき悪そうに見えるが、その実彼女はかなり親切な心を持つ少女だ。
そして、一方のリリエルと言えばすっかり震えてしまっている。どうやら彼女はかなりの怖がりのようだ。
包丁という武器を持つ素早いぬいぐるみという事なので、出来れば戦力は多い程良いと莉鳥は思っているのだが、この分ではリリエルを連れて行くのは無理だろう。
「や、やらないと被害を受ける人が出る、かもしれない。だから、も、もうやるしかありません……! がんばリリエルーっ!!」
「……がんばリリエル?」
「そう! がんばリリエルです!」
がんばリリエルとは一体? そう心の中で呟く莉鳥だったがその答えが返ってくる事はない。
ただ、莉鳥にとっては意外な事に。そして、幸いな事にどうやら子猫のぷーにゃんの対応を共に行ってくれるのだという事は理解できた。
「は、え、ちょっ待っ、待て!」
突然、どこぞの寺の住職だと名乗る老人に呼び止められた
滝原 レオン
はかなり混乱していた。
何でも呪いのぬいぐるみとか言う曰くつきの物を封印するのを手伝って欲しいという話なのだが、正直に言って彼はそんな怖い事をやりたいとは思わなかった。
それ故に断ろうかなと考えて、顔を上げてみるのだが先程までそこにいた筈の住職の姿がない。
「あ、あれ!? 住職がいない!? まさか、あの住職、言うだけ言ってどっか行きやがった!」
確かに説明は大体は終わってはいたかもしれない。しかし、レオンはまだ受けるとも何とも言っていなかったのだ。なのに、レオンにお札を渡して既に別のところへと移動してしまったらしい。
果たしてそれは慌てているが故なのか、それともレオンが断りそうな事を判断してなのか彼には解らなかった。
「えーと、つまりそのぬいぐるみとやらにこのお札を貼れば良い、のか?」
渡されたお札を眺めて呟くレオン。お札は一般的な大きさの物だが、それに書いてある文字は一体どういう意味なのかは解らない。漢字で書かれているようだが、崩し字のような書き方をされており、レオンには読む事は出来ないのだ。
「しかし、いわくつきの品なんてどこ……に……」
ぼやくレオンの視界には先程までは確かになかった筈の子猫をモチーフにしたのではないかと思われるぬいぐるみの姿があった。それもただのぬいぐるみではない。明らかにぼろぼろであるし、何より一目見れば解ると言うレベルで血に染まっているのだ。
既に辺りは暗くなってきている。そんな中でそのようなぬいぐるみを見たレオンの心境はびっくりしたなんてものではない。一気にその顔色が青ざめる。
「で、出たー!?」
その声がトリガーだったのだろうか。子猫のぷーにゃんの目が爛々と紅く輝く。そして、その口元がまるで三日月のように裂けるのをレオンは目にした。
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担当ゲームマスター
昂祈
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月12日
参加申し込みの期限
2018年06月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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