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6月の魔法
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バージンロードは長いようで、短く感じられた。
真っ白なウエディングドレスを着ながらお父様と歩むこの道は、私が今まで歩いてきた道。もうここでは言葉は交わせないけれど、お父様の腕の温かさから様々な事が思い出され、少しだけ泣きそうになった。
そして、あの人の許に辿り着く。彼の手に自分の手を預けた時、緊張がふっとほぐれた。彼の腕に手を回す。そっと支えるように重ねてくれた手に、笑顔が零れた。
大丈夫。これから続く長い道を、私はこの人と歩いて行く。ずっと大好きだったこの人と一緒に。
結婚の誓約、指輪の交換、そして……誓いのキス。人前で、ましてや神様の前であなたとキスをする。あまりの恥ずかしさに出来るか不安だったけど、あなたが私のベールを上げてくれた時から、そんなものは消え去ってしまった。いつだって、私はあなたの傍では不安なんて感じない。いつだって、私はあなたのその優しい瞳に心奪われてる。
唇が重なり、そっと離された。
―――私
御巫 時子
は、
五十嵐 尚輝
の妻になったのだ。
退場の時のフラワーシャワーでは、夢のようにひらひらと降る花びらに包まれながら、時子の大きな黒い瞳から思わず涙が零れ落ちた。
式が終わったのだ。皆に祝福されながら、私は尚輝さんの妻になったのだ。
そっと、隣の尚輝を見上げる。そこにはいつも時子を優しく見守ってくれる穏やかないつもの微笑みがあって。時子は安心して彼に寄り添った。
おかしなものだ。朝、彼と入籍しに行った時は、まだ実感が湧かなかったのに。
そんな感慨に浸りながらも新郎新婦の忙しく幸せな1日は続く。披露宴で時子はウエディングドレスからカラードレスや打掛などにお色直しもし、参列者達(と尚輝)の目を楽しませた。
勿論お約束のケーキ入刀も行った。2人はケーキの前でナイフを持ちながら、芸能人のようにしばらく固まってバシバシ知人達から写真を撮られ放題。時子は内心背中で汗をかいていたが、尚輝は……無心だったかもしれない。
そして新郎新婦互いがケーキを食べさせ合うファーストバイト。そもそも『はい、あ~んしてあげる♪』なんてした事のない時子は、もうガチガチに緊張してしまった。そんな初々しい花嫁がまた可愛らしく、会場はバシャバシャと参列者のフラッシュの嵐となり、さらに時子を赤くさせた。
両親への手紙は、もう時子は涙で言葉が詰まって大変だった。別に両親との縁が切れる訳ではないが、今自分は御巫時子から五十嵐時子になったのだ。親の腕を離れた寂しさと、愛しい人の腕に抱かれる嬉しさ。幸せなのに、寂しい。そんな複雑な思いが時子の瞳から涙を溢れさせる。時子が何とか最後まで続けられたのは、そっと守るように寄り添ってくれた尚輝のおかげだったのだ―――。
*
とある休日。そんなたくさんの幸せな写真に囲まれ、2人はゆっくりと自宅で寛いでいた。
「ふふっ、尚輝さんのタキシード姿も素敵ですね」
楽しそうな時子の声に、尚輝はぽりぽりと頬を掻いた。
「何を言ってるんですか。結婚式は花嫁さんが主役に決まってるでしょう……ほら」
そう言って尚輝が差し出したのは何と誓いのキスの時の写真。悪戯っぽく笑う尚輝の前で、ぼぼっと時子が真っ赤になってしまった。
「意地悪ですね、尚輝さん」
「いいえ、この時の時子さん、とても綺麗ですよ」
むむむと見合う新婚夫婦。しかしすぐにお互いくすくすと笑い合った。
「……尚輝さん、実はご報告があるんですけど」
「報告? 何ですか?」
写真を置いて時子を見る尚輝。時子はその襟元をちょっと直してやると、真剣そのものの顔で夫に向かい合った。
「実は今日病院に行ってきたんですけど……」
「えっ?! 時子さんどこか悪いんですか?!」
厚い前髪の下で尚輝の細い目が大きくなる。しかし時子はふっと表情を崩すと、ほわりと幸せそうに笑った。
「今、2ヶ月に入ったそうです」
「にかげつ……?」
事態が全く飲み込めず、オウム返しに繰り返す尚輝。時子が笑顔のまま頷き、そっと自身のお腹をさすった。
「私たちの赤ちゃんです」
「あかちゃん……赤ちゃん!」
ようやく事を理解した尚輝が思わず腰を浮かした。そのまま立ち上がりそわそわと辺りを歩いていたが、はっと気付いたように時子を見た。
「時子さん起きていて大丈夫なんですか?! 安静にしていた方が」
「今のところ大丈夫ですから……尚輝さん、落ち着いて下さい」
母は強しと言った所か。時子の優しい笑みに我に返った尚輝は、照れくさそうに頭を掻くと彼女の隣に座った。
「すみません、驚いてしまって……」
「ふふ、尚輝さんをこんなに驚かせるなんて、この子は大物になるかも」
お腹を撫でて微笑む時子。その手に尚輝の手がそっと重なった。
「ここに僕たちの赤ちゃんがいるんですね……ありがとう、時子さん」
「いいえ、私もとっても嬉しくて……幸せです」
時子の頬が尚輝の掌に包まれる。近付いてくる彼の顔に、時子は静かに目を閉じた。甘く、優しいキスが時子の唇に降りてくる。
―――愛してます、尚輝さん。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月29日
参加申し込みの期限
2018年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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