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携帯戦記カプセルギア 外伝『ダンサーズ・デッドエンド』
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《チヒロ殿、さぁ!》
αの言葉に、チヒロは僅かに唇を噛む。
《それで、本当にいいのか?》
ネオムの問いに、αは言い放つ。
《君が〈アイ〉を原動力としているのと同じように、僕は〈チュウセイ〉を原動力としている。僕は、あくまで、主のギアだ》
αの言葉に、β&Θとγも力強く頷く。しかし……、チヒロはその言葉に口元を歪めた。悲しみが、そこに滲むのが見えた。
「……そこまで、慕われているとは、知らなかったよ」
それでも、壊せと、3体は言う。チヒロは、こくりと頷いて……3体を床に叩きつけた。ネオムが、的子が、クミが、ガラクタくんが動くよりも早く。
彼らは、悲鳴もうめき声も上げず、パーツをばら撒いた。
「……これ、修理していい?」
《触るな、小娘!》
クミが拾い上げようとした途端、γの首が動きはねのける。そして、チヒロはそのパーツを拾い上げ……静かに告げた。
「これらを作り直し、さらに強いギアにする。それが私のケジメ。そして、今まで壊してきたギアの持ち主たちにも告げよう。私が壊したパーツは、君たちの弱点部分だ。私……いや、ユグドラシルを潰したければ、更に鍛えろ。更に研究しろ。私なぞ、強敵とは呼べないのだから」
「えっ?!」
「ちょっと待て! やっぱユグドラシルの関係者だったのか?!」
その言葉にクミは目をぱちくりさせる。竜世が問いかけるも、チヒロはその口元にわずかに悔しさを滲ませ、子供たちを見つめるだけ。
「君たちはまだ頭脳が柔軟だ。悪い大人より面白く、尚且つ熱くも強いギアバトルを展開できる。そう、信じているよ」
チヒロはそれだけいうとパチン、と指を鳴らしてスタッフを呼ぶ。そして、子供たちを送るように、と伝えた。
賞品を持たされ、帰宅を促される子供たち。だが、チヒロは五郎八を呼び止める。
「……何かしら」
「これが、君の店に通う子らのバトルデータだ。戦利品だとでも言って渡してくれ」
怪訝そうな五郎八に、チヒロがわずかに曇った声色で言う。五郎八が中身を確認すると、確かに自分を頼ってきた子らのギアの図や情報が載っている。彼女は素直に受け取り、子供たちに渡そう、と考えた。
そして、その様子を見ていたのは、源次だった。源次は、チヒロの横顔が、少し寂しそうな気がしたのだ。
「あのさ」
「?」
呼び止められたチヒロは、きょとん、とした様子で源次を見る。
「俺、前にダイバーが壊れちゃった時は元通りにならなかったらどうしようって、すごく哀しかった。だから……お兄さん? お姉さん? が、もっと皆が『楽しく遊べる事』の為に使ってよ……アレ」
アレ、とは例のパーツの事だろうか。それとも……ギア自体だろうか。チヒロはその言葉に小さく頷きかけ……首を振った。
「ありがと、源次君。でも今の私は……、ただの研究員だ。今はまだ……」
その言葉が、妙に源次の心に引っかかった。
こうして、『デッドエンド』は終わりを告げる。
だが、その帰り……リムジンに揺られながら的子とネオムは考えていた。
(私が〈アイ〉を以て動くのと同じように、彼らは……)
ネオムは、そっと的子を見上げる。的子は僅かに泣きそうな顔になっていた。何故だかわからないが、チヒロとギアたちの間の絆が痛々しく思えたのだ。
(マトコ……、大丈夫か?)
ネオムは彼女の肩に乗ると、そっとほほをなでる。
「ありがとう、ネオム……」
それだけ言うと、的子はやんわりとほほ笑んだ。
月明りだけが、少女とギアを照らしていた。
興奮冷めやらぬ中、リムジンに乗り帰宅する子供たち。だが、タイラとバルティーグルはリムジンを降りた後も黙ったままだった。
《夜風は体に障る。……早く入ろう》
バルティーグルがそう言うと、タイラはややあって頷く。だが、脳裏をよぎったのは、バイザーをかけたあの主催者の背中だった。
(……調べてみる価値は、ありそうだ)
彼はあくびをかみ殺すと、バルティーグルと共に屋敷へと入った。
――後日・【ZePet】
チヒロからもらったデータとパーツを<デッドエンド>参加者に配り終えた五郎八は、己のギアを調節していた。
(……確かに、あの人は)
ギアバトルを楽しんでいた。話に聞いていたユグドラシルのギアマスターたちは、どこかバトルを楽しんでいなかった、とは聞いていたが……。けれども、別れ際にみたあの顔は、妙に寂しそうだった。
ユグドラシルの人間にしては、妙に人間臭い。それが、五郎八の印象だった。
物思いにふけっていると、賑やかな子供たちの声がする。彼女が笑顔で出迎えれば、修理したギアを楽しそうに見せる子供たち。五郎八は、やっぱりあの場所へ出向いてよかった、と思うのだった。だが、彼女は一人の少年から一枚のチラシをもらってきた。なにやらカプセルギア関連のイベントのものらしく、五郎八は目を見開く。
そのチラシのはじっこに、小さな文字で『協賛:ユグドラシル』と書かれていた。
(終)
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あとがき
担当マスター:
菊華 伴
ファンレターはマスターページから!
菊華です。
大変お待たせして申し訳ありません。ようやく『ダンサーズ・デッドエンド』をお届けにあがりました。
まずはガイドに登場してくださった柚瀬 玲音さん、参加してくださったみなさん、誠にありがとうございます。
今回はカプギアが破壊される?! という危機感の中、熱いアクションがそろい、楽しませていただきました。
アクションの兼ね合いにより、今回の結果が生まれました。
勝敗に関してはリアクションをご覧ください。
今後も『歪屋 チヒロ』はなにかたくらんでいるようですが……真相はいかに?
縁がありましたら、またカプセルギアの世界でお会いしましょう。
菊華 伴
おまけ
参加者の皆さんへ
称号:デッドエンド初勝利者
取得:デコパーツ
(性能はほんのちょっぴり上がる程度だが、おしゃれなパーツ。どんなものかはご自由に)
ギアたちからのメッセージ
また、みなさんのギアに関してご連絡がある方のみ個別コメントを記載しております。
他の方も、帰宅後はよくお手入れしてください。けっこうダメージくらっていますので。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月26日
参加申し込みの期限
2018年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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