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寝子島高校
プリンに溺れる子猫を救え!
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●寝子島は今日も平和……じゃなかった!
建物と建物の間から見える空は、細いが、青くて美しい。
しかしそれを見る余裕もなく、
楡宮 遠海
は、今日も道に迷っていた。
「……ここ、この前も迷った道な気がするわね。地図……は見てもわからないし」
高校に進学し、電車通学で通っている寝子島には、まだ慣れていない。
遠海は、困惑顔で周囲を見回した。
せめてなにか目印になるような物があればいいのに。
そう思ったところで。
「みゃああん」
声はみゃんみゃん、にゃあにゃあと続く。
「猫の集会でもしているのかしら?」
愛らしい声に導かれ、遠海は路地を歩いていった。
どうせもう迷っているのだから、知らない場所へ出ても同じことだと思ったのだ。
しかし、これだけ声がしているのにも関わらず、猫の姿は、なかなか見えない。
「どこかに隠れている……とか?」
遠海は、さらりとした黒髪を揺らして、電柱の陰や、ポストの後ろ、置いてある段ボールの背後を覗きこんだ。
そうするうちに、彼女は、初めて通る一本道に入っていく。
――と。
「えっ!?」
そこには、信じられない光景が広がっていた。
「これ、どうなっちゃってるの!?」
仙藤 蒼
は、地面にずぶずぶと沈んでいく自身の足を見下ろし、大きな声を出した。
さっきまでは、アスファルトに覆われた硬い道の上を歩いていたはずだ。
しかし灰色だった道は、いつの間にかカラメル色に変わり、蒼が沈むことで崩れた場所からは、薄い黄色の柔らかなものが溢れてきている。
そして、周囲に漂うのは、お腹がぐうと鳴ってしまいそうな、甘い香り。
「この香り、どこかで……」
蒼はすんすんと鼻を鳴らした。
たぶんこれは、子供時代から何度も何度も味わっている、そう日常でもよく見かける――。
「プリン……?」
蒼に並んで歩いていた、
仙藤 紫
が、合点したように呟く。
「そうね、プリンね」
ただわかったところで、道がなぜかプリンになっていて、紫と蒼、そして他の通行人たちが、そこに沈みかけている現実は変わらない。
(あっちでばたばたしている女の子もいるし……ってあれは恵御納さん?)
紫は足をプリンに埋めながらも、落ち着いて周囲を見回した。
他にも若い男女が数名、このプリンに足を取られているようだ。
だが、それはまだいい。問題は……。
「猫が溺れているわ。さっきまで鳴き声が聞こえてた子たちかしら?」
「きっとそうよ、お姉ちゃん!」
蒼が頷く。
人間ならまだしも、子猫にこのプリンの海は、広すぎるだろう。
「助けなくちゃ!」
「そうね」
仙藤姉妹はこうして、プリンの中、足を進め始めることにしたのだった。
「巨大プリンはロマンだけど、猫入りは食べたくないなあ」
蒼や紫と時を同じくして。
響 タルト
もまた、プリン化地面のすぐ近くに立っていた。
彼女たちほど焦っていないのは、自分がまだ片足しか、プリンにはまっていないこと。
そして、困ったことだと思いつつ、この状況を楽しいものだと思っていることだ。
「だけど、あそこでプリンにはまってるの、あまり見えないけど、夏朝ちゃんみたい……?」
そう呟くタルトの傍らで、
マーガレット・ライカー
が嘆息した。
「……私はただ、同級生の男子のポケットに自分の下着を忍ばせるGJなお姉さんと話しながら歩いていたはずなのに、なんでこんなことになるんでしょうね」
「下着? なんのこと?」
タルトがとぼけた様子で笑う。
だがその笑い声は、
恵御納 夏朝
の声にかき消された。
「響さん! 猫さんがっ……!」
見れば、こちらに気付いたらしい夏朝が、ぶんぶんと手を振っている。
「猫……ってことは、やっぱりこれは現実ですか……」
マーガレットは、目の前のプリン沼に視線を落とした。
現実的かつ一般的な思考を持つ彼女にとって、いまはまさに非現実。
だが、みゃあみゃあ鳴いている小さな猫たちと、あちこちで沼にはまっている人たちの存在は、どうやら現実として受け入れざるを得ないようだ。
「そうなら猫を助けないと!」
マーガレットは、その場にしゃがみ込み、うーんと手を伸ばして、沼に落ちて鳴いている猫を助けようとした。
だが指先が、触れそうで届かない。
タルトが悪戦苦闘するマーガレットの肩を、とんと叩いた。
「マガレちゃん、僕が猫になって助けるよ。猫に言えば、自分で逃げれるかもしれないし」
「猫と話せる人間なんているはずありません」
マーガレットは、タルトを見上げ、きっぱり断言する。
しかしタルトは、にっこり笑い。
「うん、確かに人間は猫と話せないよね。でも猫同士なら話せるよ」
言うなり、持ち歩いている水筒の水をかぶり、ろっこんで猫に変身してしまった。
「みあああ」と鳴いて、比較的近くに浮かんでいた、段ボールにとんと飛び乗るタルト猫。
猫の軽い体重ならば、段ボールも立派な足場になるようだ。
ととん、とステップを踏むようにして進んでいくタルト猫を、マーガレットは遠くを見るような眼差しで見つめた。
「……よく考えたら特に、不思議でもなんでもなかったですね」
今までだって、いろんなあれこれに巻き込まれてきた。
目の前の道がプリンなことも、猫がおぼれていることも、GJ姉のタルトが猫になったことも、すべては「寝子島だから」で片付くではないか。
「では、私は私にできることをしましょうか」
そこに、走ってやって来たのが、寝子島の新聞部員・
椿 美咲紀
である。
「はわわわ。地面がプリンとは、ゆゆしき事態なのです! NMR(ネコジマミステリーレポート)案件なのですよ!」
そう叫んでいるから、鞄から、新聞部らしく、カメラやメモを取り出すかと思いきや。
「あああ、子猫ちゃんが! あっちにいるのは恵御納さん? ほかにもいろんな人が! これは取材よりも救助が先ですね!」
彼女は、いたいけな子猫や友人を助けるのを優先すると決めたらしい。
荷物を下ろすと、果敢にもプリンと化した道に一歩を踏み出した。
「はわっ、靴が埋まるです! でもめげませんよ。猫ちゃん、待っていてくださいね!」
美咲紀がプリンを分けて進むのを見、少し先、安全圏にいた
水守 流
ははあ、と肩を落とした。
「やれやれ、あっちにいるのはやっぱり恵御納か。猫助けとか俺のキャラじゃねぇんだが、居合わせちまったからにはほっとくわけにもいかねぇよなぁ」
彼は硬いままの道に鞄を置くと、プリンの道に、ずぼりと足を突っ込んだ。
「……うお! 流石に沈むな」
でもいきなり全部、ということはなさそうだ。
「ダッシュで行けば、そこらへんの猫くらいなら助けられるか……?」
流は、みんなとは少し離れたプリン沼の中を、にちゃにちゃと歩いていった。
こんなカオスな場に最後に到着したのが、
八神 修
である。
「また神魂か!」
彼は硬い地面の上に、のってきた自転車を止めると、周囲を見回した。
「恵御納に美咲紀……あとは猫たちか……。いくら救助が必要とはいえ、いきなり向かうのは良策とは言えないな。なにかもっと……」
そこで修は、はたと、自身の後ろにある、頭の高さほど塀を見上げた。
それはごく一般的な、家の土地を区切るものである。
見知らぬ人の家のものではあるが、この緊急事態なら、登ったところで、許してもらえるだろう。
修は学生鞄を塀の上に置くと、自分の自転車を足場にして、その上によじ登った。
上から全体を見て、猫の数や状況を確認しようと思ったのだ。
運悪く自転車はがたりと倒れたが、後で直せばいい。
問題解決のためには、現状を知ることが一番。
「あっちに二匹、こっちに一匹……」
修は落ち着いて、プリンの海に浮かぶ猫たちを数え始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬田一稀
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月06日
参加申し込みの期限
2018年04月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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