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プリンに溺れる子猫を救え!
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●レッツ プリン タイム!
何とか、猫も流も助け出され、一同はやっと揃って、硬い地面の上に立つことができた。
地面が硬いのなんて当たり前と思っていたけれど、感謝すらしたくなる心境だ。
「一仕事終えた的達成感が清々しいのです」
美咲紀は、うーんと手を伸ばした。
しかし服からぽたぽたとプリンが落ちてきて、笑顔はすぐに渋面になる。
「はわーーーん、制服も髪もプリンでぐちゃぐちゃ」
ぱたぱと叩いてプリンを落とす美咲紀の横では、修が鞄から取り出したタオルで、猫を拭っていた。
「これ、使おう……冷たいかもしれないけど、今の時期なら大丈夫だよね」
夏朝が、近くにある自動販売機で買い求めた水を、猫にかけてくれる。
毛に乗っかっていたプリンが、じょぼじょぼと洗い流され、猫も気持ち良さそうだ。
「私もお手伝いします!」
マーガレットと人間に戻ったタルトもまた、猫を丁寧に吹き始めた。
猫は全部で9匹。
どの子もプリンにまみれた甘い香りを放っているけれど、とりあえずは元気そうだ。
「本当に、みんな助かって良かった……」
夏朝はほっと呟いた――が。
「あーっ!? Nyaphone、ポッケに入れたまま……」
突如叫び、ポケットを探って、Nyaphoneを取り出す。
「これ、大丈夫かな……」
愛用のNyaphoneの動作を確認する夏朝から、少し離れた場所。
プリン化した地面の脇では、しゃがみ込んだ遠海が、もぐもぐとプリンを口にほおばっていた。
「あまーい、美味しいわ、このプリン」
ご飯を抜くなんてありえないから、毎食しっかり食べているけれど、これだけ動けば空腹にもなる。
そのうえ、痩せの大食いと自覚している遠海だ。
彼女の前にあるプリンは、どんどん胃の中に消えていった。
もちろん、プリンを食べていたのは、彼女だけではない。
「このプリン、地面とは思えないくらい美味しいわ。スプーンがあれば良かったのに。お姉ちゃんも食べる?」
そう言いながら指で掬って食べるのは、蒼である。
「少しだけ、味見しようかしら?」
「じゃあこれ、はい、あーん……」
蒼が紫の唇の前に、指を差し出す。
「僕、猫になっていて地面に沈まなかったから、初めて食べるよ」
人間に戻ったタルトはそう言って、プリンを一口、口に入れた。
途端彼女はほんわりと笑顔になって、傍らに立つマーガレットを見やる。
「これ、普通に買うより美味しいかも!」
喜ぶタルトを前に、マーガレットはふふ、と微笑んだ。
今は人間の格好をしているイケメン女子が、ついさっきまで猫だったと考えると、胸の中が、うきうきもやもやしてくるというもの。
(今度、ケモ耳男子を題材にシナリオ考えてもいいかもしれないですね…)
それにはモデルをよーく知らなければいけない。
マーガレットは心にメモを用意して、タルトの様子を観察しはじめた。
――と、タルトが、プリン化地面に落ちそうなくらい手を伸ばして、形のあまり崩れていない場所のプリンを、水筒に詰め始める。
「こうすればお持ち帰りできるよね♪」
にこにこ笑顔のタルトは、かわいい度が増している。
「タルトさん、その地面のプリン集めてどうするつもりなんですか?」
微笑みながらも不思議に思って問いかけると、タルトの目がきらりん! と輝いた。
「どうするって、食べるんだよ。マガレちゃんにも分けてあげるよ」
「その発想はなかった……」
最後まで海に埋まって、プリンを食べていた流が呟く。
だが残念かな、彼は助けられるまでに散々食べたプリンのおかげで、既にお腹はいっぱいなのだった。
そんな話をする一同を、写真におさめているものがあった。
美咲紀である。
この異変は「変わったことがありました」で片付けてしまうには、あまりにも勿体ない。
寝子高新聞部員としては、どうしてもこの異変を、写真に残さねばならないのだ。
「ああ、後で記事にしなきゃですから、猫ちゃんも、地面の様子も、プリンまみれの私も、しっかり写真に撮りましょう!」
それこそ熱血新聞部員として、美咲紀はぱしゃぱしゃと写真を撮っている。
その間にも、綺麗になった猫たちは、各々自由に去っていった。
だが、修に助けられた白猫だけは、彼の足元に座り込み、動かないままでいた。
その丸く大きな瞳を見ていると、連れて帰りたくなってしまう――。
修は小さな子を、じいと見つめていた。
首輪もしていないし、そもそもここにいたということは、飼い猫ではないのだろう。
(でも……だめだ、この猫は、ここにいるのがいいんだ)
修は仔猫の滑らかな背を撫ぜると、そっと押すようにして言った。
「もう大丈夫。さあ、お行き。俺はまたここに来るよ」
そして翌日。
修は約束通りまた、この道を歩いていた。
「神様がプリンを欲しがったのが原因かもしれないからな」
再発防止のために、この島の神様にプリンをあげる途中、ここに寄っていくことにしたのだった。
もちろん、白猫に会いたかったのもあるけれど。
※
ここは、こねこのひみつきち。
今日も猫が鳴いている。
「みあっ」
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あとがき
担当マスター:
瀬田一稀
ファンレターはマスターページから!
プリン、好きですか?
私は大好きです。
猫が、プリンに埋まってしまう。
一言で書けばシンプルなシナリオですが、みなさんの素敵なアクションのおかげで、書いていて楽しいリアクションとなりました。
読んでくださる方も、楽しいと思ってくださると信じています。
……ええ、信じていますとも。
プリンに溺れている子猫たち、無事に助けることができてよかったです。
ご参加、ありがとうございました。
にゃあ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬田一稀
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月06日
参加申し込みの期限
2018年04月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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