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『カフェ・フル』でティータイムを
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参道商店街。
伊藤 恵美
と
伊藤 武正
は夫婦そろって散歩を楽しんでいた。
見知りの店主達に仲良いねぇと冷やかされつつ、歩いていると、見慣れないカフェを見つけた。
「こんなところに、あっ、おい」
武正は恵美に腕を引かれ、カフェへと連れ込まれてしまった。
店内に入ると、恵美が驚いたような顔をした。
「初めて武正さんとデートで入ったお店によく似てるわ」
「確かに、よく似てる」
二人が驚いていると、奥から小学生くらいの女の子が出てきた。黒っぽいエプロンをつけている。
「いらっしゃいませ~」
彼女はぺこりと頭を下げた。
女の子は店長らしく、ネームプレートには『メイ』と表記されていた。
「まぁ、可愛い♪」
恵美がにっこり笑って言うが、武正は複雑そうな表情を浮かべる。
「これは、法律違反では?」
「もう、野暮なことは言わないの」
そんなやり取りをしているうち、メイに促されて、近くのテーブル席へと腰を下ろす。
「ご注文がお決まりの頃に」
「ふふ。もう決まってるの。キリマンジャロと私はチーズケーキ、この人はアップルパイで」
メイは、目を瞬かせ、
「あ、はい。承りました~。お待ちください」
奥へと戻って行った。
「ほら、あの時頼んだメニューよ」
と、恵美が悪戯っぽく笑う。
武正は恵美の様子に自然と笑みが溢れた。
どんな強敵相手の試合でも緊張などしたことはなかったが、あの時は未だに自分の行動を思い出せないくらい緊張していた。お茶を飲もうと喫茶店へ入った時も自分が何を注文したのかも覚えていない。
「ふふ」
見ると恵美が武正の顔を見て、嬉しそうにしていた。
「どうした?」
「武正さんが思い出したって顔してたから」
と、メイがコーヒーとチーズケーキ、アップルパイを運んできた。
「では、ごゆっくり~」
テーブルの上に揃ったそれらのメニューへ視線を落としつつ、武正とのデートを思い返す。
あの時は二人とも緊張してガチガチだった。その前に見た映画の内容も頭に入らなかったくらい。
何しろ、男の人に告白されたのなんて初めてだったから。
と、恵美は少し離れた隣の席に男女のカップルが座っているのに気づいた。彼らの前には恵美達と同じくコーヒーとチーズケーキ、そしてアップルパイが運ばれてきていた。
「え?」
慌ててカップルの顔を確認すると、非常に見覚えがある。
「うそ……若い頃の」
「僕達か?」
思い出の中の自分達の姿が目の前にあった。幻覚だろうか? それとも似ている別人? つい、彼らの動向を伺ってしまう。
カップルの彼女は何やら緊張した様子で彼を見てる。彼の方は上の空でアップルパイを口に運んで……その瞬間、盛大に咽てしまった。それを見て、思わず吹き出す彼女。
つられて恵美と武正も笑ってしまった。
「あの時、自分が何を注文したのかもまるで気付いていなくて。持って来てくれたアップルパイを食べて思わず咽たっけ。僕はシナモンが苦手だってのに」
目を細め、懐かしむように言う武正。恵美も両腕で頬杖をついて、遠くを見つめる。
「でも、そのおかげで緊張が解けたのよね。それで自分が苦手なチーズケーキを頼んだのに気づいたんだわ」
「あの時の君は世にも情けない顔で自分のチーズケーキを見下ろしていたな。僕も思わず吹いてしまったっけ」
ふと先ほどのカップルへ視線を向けると、彼らの姿は消えていた。
「不思議なお店ね」
「ああ。……恵美」
「何? アップルパイが苦手な武正さん?」
笑って首を傾げる恵美。
「今はもう、アップルパイは食べられるさ」
「私だってチーズケーキ食べられるわよ♪」
二人はチーズケーキとアップルパイをそれぞれ口へと運ぶ。
「あら?」
少し離れた席に座っていた響タルトと目が合ったのだ。何やらこちらを見ているので、恵美は手を振ってみることにした。
「ふふ、可愛いわね」
「高校生くらいか。これからだな」
手を振り返してくるタルトの様子に恵美達は娘の姿を重ねたのだ。
それから夫婦水入らずの時間を過ごし、二人は店を出た。
「また二人で喫茶店に行きましょ?」
恵美は武正の顔を見上げながら微笑む。
「ああ」
武正は、これはまた家に着くまでに冷やかされそうだな、と苦笑した。
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あとがき
担当マスター:
高城ヒト
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございました!
今回はティータイムをするお話でした。皆さんの色々な過ごし方を小説にするのが楽しかったです。
自分もよく一人でカフェに入るのですが、共感できることもあれば感心することもあり、勉強になりました!
それぞれ見えているものが違うのでPC同士の絡みは噛み合わず、ちぐはぐな感じになっています。
その辺りも楽しんでもらえたら嬉しいです。
それではまた次のシナリオで会いましょう。次もよろしくお願いします!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月26日
参加申し込みの期限
2018年04月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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