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【星幽塔】第四階層 星ノ守人のお見合い譚?
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「そういえばさ、二人はシドニウム先生のどこが好きなの?」
その言葉に、2人の頬がふわっ、と赤くなる。しばらくの間あわあわもごもごと言葉にならない声を上げ……ややあってリラが口を開いた。
「シドニウム先生って、優しくて会うとほっ、とするんです。だから、何度でも会いたくなってしまって」
「わかります。時々その目にどこか寂し気な影が映るんです。だから支えたくなるといいますか……」
チグサも少しはしゃぎ気味に言葉を続け、リラは同じ意見なのか何度も頷いている。その様子にタルトは「うんうん、いいよねシドニウム先生♪自分の気持ちには正直になるべきだよ!」と相槌を打つ。
(少し打ち解けてきたかしら)
稀跡がタルトに感謝の眼差しを向けた瞬間。タルトはカバンから一冊の薄い本を取り出した。
「?」
「ところでこの本なんだけど、このキャラ、シドニウム先生に似てない? 幼馴染と上司との三角関係なんだよ~♪」
見せられた表紙にはシドニウムに似た若者がハンサムと若干チャラっぽい若者に抱き着かれ困惑している絵が描かれている(しかも眼鏡がずれている)。
「? どんな話なのかしら?」
「と、殿方同士の恋愛模様……ですか?」
リラは不思議そうな顔で首を傾げ、チグサはちょっと困惑したような様子だった。双方ともこういう話は知らなかったのかもしれない。
と、ここでノックの音。
「お茶が入った。気兼ねなく話して打ち解けてほしいな」
シドニウムがお茶のポットとカップを載せたトレーを持ってくる。タルトは素早く本をカバンにしまっていた。あとから桜と柚春も入室し、シドニウムはそのまま退室。柚春は慣れた手つきでお茶を入れる。
「上手ですね」
チグサが褒めれば、柚春は少し照れてしまう。
「シドニウム先生もハーブティーが好きと言っていたので、私も練習しているんですよ」
チグサがそういえば、柚春は「やっぱり」とにこり。そして以前調合したものについて話すも、思い出すのはなかなか起きないシドニウム(×2)の姿。
「でもすぐ寝ちゃうみたいだから、起こすのが結構大変でね……。でもそんな姿も……」
と話す柚春の様子はノロケているように見え、チグサは頬を緩める。
「よかったら、ハーブの事を教えてもらえますか? 人魚が好むハーブ以外はあまりしらないので……」
リラがそこでおずおずと問いかけると、柚春は「いいよ」とハーブについて話し始める。
一方、長くなりそうだ、と頷いたチグサと稀跡と共に話す桜は、ふとシドニウムの事を思う。
(いかなる理由であっても、今シドニウムさんが乗り気じゃないのなら、しばらくそっとしておいた方がいいんじゃないかなぁ)
こればかりは本人にその気がないならどうしようもないし、とため息を吐く。シドニウムは色々と思うところがあり見合いをしていない。そして理由については、彼自身が考える事だ。
(私が、私たちが口を出すことじゃないかもしれない)
桜は、小さなため息をもう一つ吐く。ちらりとリラと柚春をみると、楽しそうにハーブの話をしていた。
「まー、結果がどうなっても萌えがあれば生きる希望ができるからね。思い通りにいかない三次元より夢あふれる二次元だよー」
それでも三次元に生きたいなら、それも良し! とポニーテールを揺らすタルトに、チグサが苦笑し、稀跡が「そういう考えもあるのね」と頷いている。桜はとりあえずハーブティーを飲んで相槌を打った。
女子会が終わり、とりあえずリラはシドニウムの診療所で預かることになった。チグサも気がかりなことがある、という事で共に診療所の裏にある空き家に泊まるとの事だった。
「元々裏の空き家は養母の持ち物で、客人を泊まらせる為のものだ。好きにするといい」
シドニウムはそう言うと依頼の報告を冒険者たちに頼んだ。
シドニウムが見合いをしたがらない理由をカドュケウスに話すと、彼は深いため息をつき「まだこだわっていたのか」と呟いた。
「彼女はそんなことを気にするような人間ではないというのにな」
どこか悲し気に呟くカドュケウスは、4人を見て静かに言葉を続ける。
「私は、シドニウムに幸せになってほしいと思っている。……先代のエピレンドラムのように我慢しているのならば、我慢することはない、と伝えたい」
――それが、彼女からの遺言でもあるのだから。
一方、稀跡はリラが持っていた瓶の中身が『惚れ薬』や『毒物』でなかったことに安堵していた。
(薬で一時的に惚れさせて結婚しても、それは偽物よね)
それに、技術と医師、薬剤師への侮辱になるのではないか、とも考えリラがそういうものを使わなかったことが少し嬉しい。だが、あの液体の正体は……。
(瓶に触れた途端空の瓶が満たされた。シドニウムが眩暈を起こしていたけれどなにか関わりがあるのかしら)
(終)
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あとがき
担当マスター:
菊華 伴
ファンレターはマスターページから!
菊華です。
今回はお集まりいただきありがとうございます。
皆さんのおかげにより、シドニウムがお見合いをしない理由が明らかになった一方、ちょっと謎が出てきたかな?という具合です。
シドニウムはしばらくの間チグサとリラに仕事を手伝って貰うとのこと。
果たして……?
また、今回はカドュケウスから報酬として竜の鱗数枚と蒸したカニがおくられます。
それでは今回はこれで。
また縁がありましたらよろしくお願いします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月21日
参加申し込みの期限
2021年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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