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とある館の侵入経路
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気づけば
風見鶏 スグリ
は夢の中の洋館の前にいた。聞こえてきた声に耳をすませると、
「……館に潜入して出口へ行かないと目が覚めない!?」
つまりはそういうことらしい。
と、その時である。スグリは背後に気配を感じた。
「え、ちょっ、何これまんまホラーゲーじゃないですかーヤダー」
振り返ると、顔を引きつらせている人物が一人。
「柚枝センパイ?」
そこにいたのはPC部の先輩、
綴 柚枝
だった。
「スグリ君!」
柚枝はスグリに気づくと、目を輝かせ、両手を握った。
「いてくれて、ありがとう……!」
「オレも柚枝センパイがいてくれて良かった~。あ、ひとまず入ってみようよ」
スグリと柚枝はお互いに頷いて、館の敷地内へと足を踏み入れた。玄関から堂々と入るわけには行かないだろう。裏手へ回ってみることにした。
「あっ」
「おお」
裏口らしきドアの前にいたのは見知った顔だった。
「なんや、知ってる顔がいっぱいやん」
同じくPC部の
伏見 真
だ。手を振っている真へと近づく。
「いなりんもいたんだね!」
「正面からばーんもええけど、侵入っぽいのは裏口やんな」
と、足音が聞こえてきた。
「あれ? スグリに柚枝先輩?」
そう声をかけてきたのは
史越 奈津樹
だった。同じくPC部のメンバーである。
「今合流したんや。で、どうやった? そっちは」
「裏口もう一個あったけど鍵がかかってて、窓から入れそうなところもあったけど、この裏口が無難かな」
こうして、PC部のメンバーが夢の世界で顔を合わせたのだった。
「皆集まったわけだし、裏口から入っちゃおう」
スグリが言って、
「やな」
真が頷く。すると奈津樹がドアノブに手を伸ばした。
「じゃあ、開けるからな」
しかし、ノブが回らない。
「ダメなんか?」
「鍵かかってるのかな?」
すると、スグリがどこからともなくバールを取り出した。
「これ、持ってたんだよね。こじ開けてみるよ」
ドアの隙間からバールの先を入れて、てこの原理で力を入れる。
意外にすんなり開いたので、予定通りここから侵入することにした。
「俺が持ってたのはこれなんだけど」
奈津樹がライトを取り出して、裏口のドアの向こう側を照らす。
「特に問題なさそうかな? こういうのってなんかホラーのジャンルでよくあるけど……先輩大丈夫ですか?」
奈津樹が振り返ると、柚枝は真の背中に隠れていた。
「これこの間やらされたゴアなホラーゲーの館ソックリー! やだーテンションあがるー! わけないじゃん、サゲサゲだよ!」
「なんや柚枝さん、怖いん苦手なん? ふふ、追っかけてくる系やないとええですね」
「ひいぃいっ」
「びゃあぁあっ」
柚枝はもちろんのこと、つられてスグリも声をあげた。
「あんま騒いでると、余計に出てくるかも知れんで?」
柚枝は慌てて口を押さえ、スグリは顔をひきつらせた。
奈津樹が館内へと入り、近くのドアを開けた。
「ここは……」
一般家庭のそれより広めの脱衣所だった。服を入れるためのカゴが置かれ、正面に曇りガラスの戸が見える。
「浴室に行ってみよう」
「せやな」
今度は真がガラス戸へと歩み寄った。
「開けるで?」
慎重に取っ手へ手をかけ、ゆっくりと開ける。
そこは予想通り浴室で、シャワーと脚つきのバスタブが置かれていた。
「浴室……つまりバスルーム……バスルームかー。ゲームだとバスタブにグロいのが溜まってたり、シャワーから血がドバーって」
「柚枝さん、ゲームのやり過ぎなんやない?」
と、その時だった。出っ張りにかけられていたシャワーノズルがぐにゃぐにゃと変形しだした。
次第に動きが激しくなり、蛇口を捻っていないのに勢いよく水が噴き出したのだ。
「ビヤアアア!!」
最初に悲鳴を上げたのはスグリだった。そして、柚枝が浴室に背を向けて駆け出した。悲鳴すら上げる余裕がないのか無言での逃亡である。
「柚枝先輩!? 追いかけないと」
奈津樹はスグリ達の横をすり抜けて、
「スグリ、イナリ、後で合流しよう」
そう言って浴室兼脱衣所を飛び出したのだった。
柚枝と奈津樹が出て行ってしまい、残されたのはスグリと真である。
「ひえええっ!」
激しく暴れるノズル、浴室内に水しぶきが飛ぶ。
「ど、どうしよ、いなりん~」
「ふは、驚かせる系なんや。面白いから見守りたいところやけど、一旦出るで」
スグリを促した真がガラス戸を閉めると、浴室内のシャワーはさらに激しい動きをし始めたようだ。
「あ、シャワーで濡れて寒かったりしない?」
「ん、濡れたんは平気や……くしゅんッ。……まぁ、乾いたら平気やろ。ここはひとまず退散やな」
二人は通路に出ることにした。
「さて、次は」
階段を見つけるため、浴室を出て通路を左へ。
階段はすぐに見つかったが、柚枝と奈津樹と合流した方が良いだろうということでそのまま一階を探索することにした。
もちろん、通るドアは開けて中を確認しながら。やがて通路の突き当たりが見え、そこにドアが一つ。
「一階はここが最後やな」
真がドアを開ける。そこは厨房のようだった。冷蔵庫や作業台、コンロなどが配置されている。
「厨房……? あ、火が使えそうなら紅茶を使ってみようかなぁ」
「あったかいん作ってくれるんやったらうれしいわぁ。ふふ、黄泉戸喫とかいうけど、いけるいける」
スグリが流し台の蛇口を捻るが、やはりというか水はでなかった。この分ではガスも通っていないだろう。
「残念だなぁ。……うわ~大きな冷凍庫があるよいなり~んッ」
それは業務用の冷蔵庫だった。人一人が簡単に入れてしまうくらい大きい。
「ほんまやね。こんだけおっきいんやったらええもん入ってるかもなぁ」
と、その時だった。厨房内に笑い声が響き始めた。
真は驚いて目を瞬かせ、スグリは、固まった。
「き、気のせいかな? な、なんか笑い声が聞こえるんデスけれど」
「ほんまめっちゃ笑とるなぁ。中、めっちゃ気になるわ気にならん?」
スグリは息を飲んだ。
「ちょっと……中を確認してみる?」
それからバールを両手で構える。
「じゃ、開けるわ」
真は躊躇いなく扉を開いた。
「ひえっ」
「おぅ!?」
それは天井部分から釣り下がった巨大な肉の塊だった。
そこに浮き出ているのは男の顔でひたすらに笑い続けている。
「あははははっ」
スグリは体が硬直して動かない様子。真もあまりの光景に引いた。
「さ、さすがにキモいわ」
二人は一歩後退するも、男の顔は笑う以外の行動を起こして来なかった。
顔を見合わせたスグリと真はお互いに頷き、男の両方頬をそれぞれつついて見る。
「あふぁ、あはっはあはっ」
男の顔は無抵抗だった。
「もしかして電池でも入ってるん?」
「充電式だったりして」
「……」
「……」
二人はそっと冷蔵庫の扉を閉じた。
「しかし二人は厨房通らんかったんやろか?おれへんかったもんなぁ。ん~出口が3階やったら上いけば会えるやろか」
「そうしよう」
スグリと真は笑い声の響く厨房を後にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月19日
参加申し込みの期限
2018年02月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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