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◆自然体が一番!
休日のシーサイドアウトレットは、買い物客で賑わっていた。程なくして隣の大観覧車から降りたばかりの客が、ぞろぞろと入って来る。買ったばかりのワンピースを着て、
西野町 かなえ
は隣にいる彼氏、
雨崎 荒太郎
と手を繋ぎ、浮き浮きと歩いていた。荒太郎はというと、隣にいるかなえをちらちらと見て、
――それにしても今日のかなたん、なんか普段と違うなー? なんだろ……ドキドキする。
と胸を高鳴らせる。そんなことは露知らず、かなえは目についた店を指差して荒太郎に笑顔を向ける。
「こーたん、こんどはあっち見に行こ―」
かなえのその眩しい笑顔に、荒太郎は思わずくらりとした。そしてふと、今朝届いたラブワカールのことを思い出し、きりりと顔を引き締める。
――あ、寮に放り込まれてたラブワカールを使ってみよっと。大人っぽくかっこよくエスコートして……。そうすれば100くらい出るよね
荒太郎はいつもの雰囲気から一転、格好良さを演出して、声色を変えた。
「かなたん」
「え、なに?」
かなえは首を傾げながらも振り向いたが、向こうからタイムセールを告げる声が響いて、くるりと首をそっちに向ける。ラブワカールをカバンから出そうとしていた荒太郎は、かなえに手をぐっと引かれた。
「あ、あっちの店タイムセールやって! そんなんより早くいこいこ!」
そんなこんなで、中々ラブワカールを出すタイミングがつかめない荒太郎。今はメンズファッションを扱う店で、服を選んでいる。かなえは試着室の向こうで、荒太郎が着替え終わるのを待っていた。向こうから衣擦れの音が止んだのを確認して、かなえは試着室の扉を軽くノックする。
「あ、こーたん試着どうー……」
その扉の向こうから現れた荒太郎は、雑誌のモデルのように格好よく決めていたのだが、なぜだろう、どこか服に着られているような印象が拭えない。かなえは苦笑しながら、
「うん、ちょーっと冒険しすぎやったね、あははー……」
と言って、荒太郎に別の服を渡した。
「かなた……かなえ。これ、片方持ってくれる?」
二人で移動する最中、荒太郎はきりりと、かなえを壁際へと誘導する。声はしっかり作ってイケメンボイスだ。荒太郎はカバンからラブワカールを取り出すと、その端をかなえに差し出した。
「もー……さっきから何なん?」
「何って? いいから」
困惑するかなえの横、手をドンと壁につけて、荒太郎は彼女の耳元で囁く。測定されている間、荒太郎は自信満々……だったが、かなえは困惑しっぱなしだった。そのせいか、60と言う数値が出てしまう。かなえはすぐさま手を離し、荒太郎を見ている。荒太郎の表情は、どこかしょんぼりしているように見えた。
「終わった? はよ次の店いこ?」
――おれの魅力が足りなかったのか、なぜだ?
先に行くかなえの背中を追いかけながら、荒太郎は頭を抱える。しかし、ふっと笑って気持ちを切り替えた。
――ま、いいさ。100が出るまで努力し甲斐があるってこと。
かなえはというと、ちらりちらりと目で荒太郎を振り返りながら、その普段とは違う雰囲気にこう思う。
――なんか今日のこーたん変や……!! どうしたんやろ?
そうこうしているうちに、時計はもう正午をさしていた。荒太郎はその合間合間、ラブワカールを出してはかなえと一緒に操作するが、なかなか高い数値が出ない。かなえは並ぶ飲食店を見ながら、口を開く。
「お腹すいたなぁ」
「お昼はどうしよっか」
「どないしよー。こーたんは何がええ?」
そう聞かれて、荒太郎は目に入った回転寿司やの看板を見ながら、きりりと格好良く言った。
「回転寿司が、いいかな……だぜ」
「ほな、行こか」
かなえはするりと回転寿司屋に入っていく。席について、荒太郎はふっと笑いながら、お茶用の蛇口で手を洗おうとした。
「あっつ!」
「こーたん、何しとるん!?」
荒太郎の手に、かなえは冷たいおしぼりをあててやった。幸いにも痕にはならないようで、荒太郎はふうふうと息を吹きながら手を冷やす。その次はわさび入りの寿司をレーンからとって、涼しい顔で食べた。しかし、やはり鼻にツーンと来る感覚に荒太郎は涙目である。
「こーたん、平気?」
「ふっ……このくらい、大丈夫、だぜ……!」
必死に耐えているのはお見通しで、かなえはジト目で荒太郎の様子を見ていた。食べ終わってから、荒太郎はまたラブワカールを取り出す。
「これ、片方持ってくれる?」
「また?」
何度目かのやりとりに、かなえはもー、っと眉間に皺を寄せて、言った。
「どうしたんこーたん、変な機械ばっかりで集中しとらんよ!」
「うっ……」
ほかでもない彼女の言葉に、荒太郎は何も返せない。かなえは続けてこう言う。
「もっとうちのことも見て!」
「ごめん!」
両手を合わせて、荒太郎はかなえに頭を下げた。やがて顔を上げた荒太郎の表情は、かっこよく作ったものではなくて、いつもの荒太郎のものである。
「ごめんね、実はこれ、ラブワカールって機械なんだけどさ、なんかカップルの好感度わかるってやつなんだ」
荒太郎は未だ頬を膨らませているかなえにもう一度頭を下げて、言った。
「試したくって……なんでもするから、ゆるして〜!」
荒太郎の弁解に、かなえは暫し黙りこんでからぽつりと口を開く。
「なんか変な感じになってたり、機械気にしとったんは、そういうことだったんや」
「うん……」
かなえの纏う雰囲気は、先程よりも少し和らいだようだった。荒太郎は両手を合わせて拝むようにしながら、かなえの前にラブワカールを出す。
「……最後にもう一度、これ持ってくれる?」
「しゃーないなぁ、これで最後やで」
かなえは苦笑して、その端を荒太郎と一緒に持った。どきどきと結果を待っていると、そこには100と表示されていた。荒太郎は両手を上げてこの結果に喜ぶ。
「おー! やっと100%出た? やったー!」
「あれ、これ100が最高なん?」
かなえはきょとんと首を傾げながら、
「もっと出てもええんやけどなー」
こう言ってから、かなえは自分の言葉に照れたのか、はにかみながら俯いた。
「あははー、なんてなー」
「かなたん……!」
荒太郎は感極まって、思わずかなえに抱き着く。
「きゃっ!」
「僕、どんなかなたんも、かなたんである限り、いーっぱい好き! だぜ!」
「ややわぁ、人前やでこーたん、恥ずかしいー」
とは言うものの、かなえも満更でもなさそうで笑顔で荒太郎を抱き返した。荒太郎はそれによりぎゅっとかなえを抱きしめる。春の空気が、二人を暖かく包んでいた。
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あとがき
担当マスター:
六原紀伊
ファンレターはマスターページから!
読んでくださりありがとうござます。六原です!
皆様の《スキ》精一杯書かせていただきました。
どのGAもそれぞれ独特の関係が出ていて、リアクションではその雰囲気を壊さないよう努めました。
楽しんでいただければ幸いです。
それでは皆様、ご参加ありがとうございました!
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担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月13日
参加申し込みの期限
2018年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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