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◆100を目指して!
「せん……っパイナップル!」
放課後、ぞろぞろと教室を出る生徒の波に流されながら、いつものように図書室へ向かおうとしていた
染井 湊
は、背後に迫り来る
上下 左右
を避けきれなかった。左右は杖を片手に、優雅にお辞儀する。湊は諦めて振り返った。
「ご機嫌以下省略ですわ」
左右はにこーっと湊に微笑みかけると、カバンから板……タブレット状の何かを取り出す。訝し気に、見慣れないそれを見る湊をよそに、左右は口を開いた。
「先輩先輩、面白いもの持ってきましたわ」
「何だいそのひみつ道具みたいなものは」
湊にこう聞かれて、左右はふふっと不敵に笑い、言う。
「【ラブワカール】って言いますのよ。この装置を二人で持ってボタンを押すと、好感度が出るっていう優れものですの」
左右はラブワカールを操作して、測定モードを出した。湊はそのチープな名前と見た目に似合わぬハイテクさに感心しつつ、左右と一緒にラブワカールを弄って動かしてみる。そして、測定モードに戻して言った。
「へぇ……面白い装置だね」
「そうですわよね!?」
そう返す左右はどこかそわそわとしていて、湊のある言葉を待っているようにも思えた。湊はそんな左右の考えを察しながら、測定ボタンを押す。
「いいよ、やってみよう」
そうすると、ぴこぴこと数値がカウントされていった。10……20……と上がっていく。二人はラブワカールを持ちながら、結果が出るのを待っていた。とくに左右はといえば、ワクワクして思わず小悪魔めいた笑みがこぼれてきそうである。
――これで私に対する先輩の“好き”度がわかりますわ……。
「うふふふふ」
耐えきれなかった左右の口から笑い声が漏れた。それを耳元で聞いて、湊はというと、
――上下、いったい何考えてるんだろう……。
とぼんやり考えていた。そうしていると、画面に湊の結果が出てくる。80と、彼にとっては意外にも高い数値だった。
「80だね。なかなか高いんじゃ……上下?」
「なんでですの?」
湊の反応とは対照的に、左右は信じられないといったような表情で湊を見ていた。
「なんで100じゃないんですの?」
湊は困ったように、
「そんな簡単に100なんかでるものじゃな……」
と言いかけるが、最後は左右の声に遮られた。
「私はもちろん100ですわよ! 先輩も見習ってくださいな!」
その言葉に半信半疑な湊が左右の結果を見てみると、そこには本当に100と出ている。これには湊も思わず、
「あ、出るんだ」
と呟いた。左右はそんな湊の態度によりムキになって、画面を最初のものへと戻し湊へ突き出す。
「101を出すぐらいの気持ちで! さぁ! もう一回ですわ!」
今にも噛みついて来そうなぐらいの勢いの左右に、湊は苦笑しながら、
「わかったわかった、じゃあもう一回やろう」
とボタンを押していった。数値が出る。左右の数値は先程と同じものであったが、湊の結果には今度は『75』と表示されていた。
「あ、下がった」
この結果に左右はぷくぷくとむくれて、もう一度湊に最初の画面をつき出す。
「……なんでちょっと下がるんですの? なんでですの?」
「なんでだろうなぁ」
手のかかる妹を見るような視線を左右に向けつつ、湊はつき出されたそれに首を傾げた。左右は畳みかけるように、
「もう一回ですわ!」
と湊がそれを持つのを待っている。湊はさすがに呆れたような顔をして、
「え? まだやるの?」
と言った。
「当たり前ですわ! 100が出るまでやり直しですわ!」
「何回やっても同じだと思うよ」
湊はこう言いながらも、しぶしぶラブワカールを持った。ピコピコという音が鳴り、数値が測定される。
「なんでですの!」
それから数秒後、また左右の声が響いた。
「……もう諦めたら?」
湊がそういう頃には、夕焼けが校舎に差し込み、足元は茜色になっていた。湊が左右に声をかけられたときは未だ廊下に残っていた生徒も、今はもう帰ってしまっている。遠くから、運動部の声が聞こえた。左右はまだ結果に納得のいかない様子で、ラブワカールを動かしている。
「まだですわ! もう一回ですわ!」
「あっまだやるの?」
「当然ですわ!」
未だ頬をぷくぷくとさせている左右に、湊は首を傾げながらも、その顔をじっと覗き込んで言う。
「別に数値なんて気にしなくても、上下のこと嫌いじゃないからね」
「なっ」
湊の言葉に、左右は慌てた調子で、
「ほ、本当ですの!? 本当ですわね!?」
わたわた、という効果音が似合いそうな左右の様子に、湊はふふっと笑いながら、
「うん、本当だよ。本当に」
と言う。それに左右はまたわたわたとして、目をぎゅっと閉じる。湊はそんな左右を、かわいいと思った。そうしていると、また結果が出る。湊のところにも、左右のところにも、100という数値が出た。
しかし左右はわたわたしていて、それどころではない。彼女がこの結果に気付くには、もう少しかかりそうだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月13日
参加申し込みの期限
2018年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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