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◆現在進行形の恋
学生と違って、社会人がデートに割ける時間は、そう多くはない。もちろん、学生ながら仕事と学生生活を両立させている人も、いる。
城山 水樹
もそういう学生の一人だった。木天蓼大学の社会学部で学ぶ傍ら、コスメブランド『Sonora』のイメージガールとして、多忙な日々を過ごしている水樹。そんな彼女は今日この貴重な休日を、恋人の
ヒュー・ヒューバート
とのデートにあてている。ヒューもヒューで、フォトグラファーとして忙しかった。
「待った?」
「ううん、今来たところ」
シーサイドタウンの大観覧車、その前で待っていた水樹は、やってきたヒューに手を振る。ヒューは穏やかな笑顔で水樹の手を取った。出会ってからもう半年近く、何度目かの寝子島でのデートになるが、まだまだ新鮮な気持ちでいっぱいである。
二人はそのまま観覧車に乗った。水樹にとって何度目の観覧車だろう。窓の外には、もはや見慣れた風景が流れていく。高くなるにつれて、寝子島の全景が遠くまで見えてきた。それでも、ヒューと乗れば……水樹は幸福な気持ちで満たされる。観覧車が動く中、水樹はあることを思い出して、カバンの中を探した。
「どうしたの?」
「面白いものが届いたの」
そう言って、水樹はカバンからラブワカールを出す。昨日届いたばかりのそれを手に、水樹は悪戯っぽく笑った。
「ねえ、これなんだかわかる?」
「なに、それ」
水樹の手にある板状の何か。見覚えがあるが、なんだったか……ヒューは首を傾げながら、水樹の説明を待つ。水樹は悪戯っぽい笑みを保ちながら、口を開いた。
「ラブワカールって言うの。お互いの『好き』が数値化されるんだって」
「ああ、あれか」
ヒューはそこでやっと、最近TVのCMで紹介されていたのを見たなと、思い出す。ヒューは続けて、
「買ったのかい?」
と聞く。水樹はそれに首を振って、
「ううん、なぜか届いたのよ。試してみない?」
「ふうん」
水樹の答えに、ヒューは乗り気な様子を見せて、その端を持った。
「そうだね。やってみようか」
水樹はヒューの言葉にぱっと顔を明るくしてから、測定ボタンを押す。結果が出るのを、水樹はどきどきと待っていた。対してヒューはというと、目の前にいる恋人、水樹のことを考えている。
水樹は新進気鋭のモデルとして着実にステップアップしているけれど、その素顔は取り澄ました美人ではなくて、喜怒哀楽の表情が豊かな、そして可愛らしくもまっすぐな心の持ち主だ。自分が彼女に惹かれるのは、きっとそんなところなのだろう。
「二人とも、80みたいね」
「80か……まだまだ君のことを好きになるだけの余地があるってことだね」
ヒューがそう考えているうちに、結果が出た。水樹のところにもヒューのところにも、80という数値が出ている。観覧車は廻り、二人の乗るゴンドラはいつの間にか頂点へと達していた。80という結果に、二人は意外だとも、がっかりだとも思わない。むしろ、と水樹はこう思う。
――仮に100が出たとしても、きっとそれじゃ足りないと思う。
二人が付き合い始めてもう半年になった。いや、まだ半年しか経っていない。まだお互い、知らないところはたくさんある。ヒューは水樹のことをもっと知りたかった。そして、もっと好きになりたいと思っている。80という数字が出たのは、きっとそんな思いが数値に反映されたと彼は納得していた。
「もっともっと……私もヒューのことが好きになり足りないくらい……」
水樹ははにかみながら、また数値を見る。それは動かず、80のままだ。でも水樹は、ヒューとデートしているだけで、心が浮き浮きする。傍で体温を感じるだけで、胸がキュンとする。付き合って半年経っても、少女漫画のような胸がキュンとするような気持ちが薄らぐことがない、という経験は、水樹にとって初めてだった。
今でもこうして二人で会ってデートして、ラブワカールを使いながら他愛のない会話をしているだけで、初恋に浮かれる中学生のような気持ちになる。未だにこんな気持ちでいられることは、水樹にとって思いも寄らないことだった。
「これからも、二人で思い出を作ろう」
「……うん」
顔を赤くしながら頷く水樹に、ヒューは思わず微笑んだ。付き合いが長くなっていくと、いい部分だけでなく、お互いの欠点も見えてくる。けれど、人を好きになるのはきっとその辺りのことも含めてだ、とヒューは思っていた。観覧車が廻る。水樹はヒューの手元へと手を伸ばす。
「ねえ……手をつないで。このままずっと、こうしていたい」
「僕もだよ」
そう言って、ヒューは水樹の手に自らの手を重ねた。絡められた指先がしっかりと繋がる。二人がこれから歩んでいく未来のことは、誰にもわからない。しかし、二人なら。彼と、彼女なら、それすらも楽しめるような気がした。ヒューと水樹は、重ねた手をぎゅっと握って、この短い時間を目いっぱい楽しんだ。
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担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月13日
参加申し込みの期限
2018年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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