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ある触れたくない何か
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響 蒼留人
の手にする袋には、BL同人誌が入っている。とある事情あって押しつけられて手にすることになった袋にである。何を言っているのかわからないと思うが、残念なことに全て現実のことだ。
蒼留人にBL同人誌を好んで読む趣味はない。今すぐ捨ててしまいたいが、今日は燃えるごみの日ではない。それに、何も知らない子どもが拾って目にしてしまっては大変だ。
というわけで、蒼留人は仕方なくその袋を持ったまま登校することにした。家へ置きに帰ると遅刻してしまうため、そのまま登校せざるをえなかった、というのが正しいかもしれない。
ぱっと見はただの紙袋なので、のぞき込まれなければ同人誌とはわからないだろう。いや、わからないでいてほしいというのが本音である。
などと、注意を袋へ向けていたからだろう、同じく登校している
マーガレット・ライカー
にぶつかってしまった。ぶつかった拍子に、マーガレットの鞄と蒼留人の紙袋が落ちた。
「すまん、大丈夫か?」
マーガレットの荷物を拾おうと、本を掴む。そして蒼留人は固まった。
(この本、さっきの……? なんで?)
記憶違いでなければ、先程蒼留人が押しつけられた紙袋に入っているのと同じものだ。
マーガレットの顔を見ると、やはり、蒼留人の紙袋から出た本を手にして青ざめて固まっている。
(そうだよな、堅気の女子がこんなもん見たらショックだよな……)
蒼留人の趣味だと思われただろうか。
「違うんだ、これは……」
説明しようとして、蒼留人はやっかいな本から手が離れないことに気づいた。
(なんだこれ……待てよ、これはマーガレットの荷物だったわけで、なんで彼女はこんなものを?)
同級生の
響 蒼留人
とぶつかったら、手からBL同人誌の新刊が離れなくなった。
何を言っているのか分からないと思うが、実はマーガレットはエリザベスというペンネームでネット小説を書いていて、その方面で意気投合した方の同人誌のストーリー原案を担当した。高校を舞台に野球少年とサッカー少年の美しくも荒々しい友情を越えた禁断の物語、愛の異種格闘技戦。
(ま、ストーリーはこの際いいのです)
問題は、私書箱経由で受け取った新刊を鞄にいれたまま登校するというミスを犯したことだ。結果、マーガレットは蒼留人にぶつかり、今その本が彼の手にある。これはよくない。
マーガレットは、文学と芸術を愛する女子で通っている。そんな自分が、BL創作活動をしていると知られるわけにはいかない。GLも書くけれども、そういうことではなく。
そんなことを考えながら、マーガレットは蒼留人の紙袋から出てきた自分の同人誌を眺めていた。
「マーガレットも本を押しつけられたのか!?」
押しつけられた、という言葉から、蒼留人は誰かに貰ったのだということがわかる。
(響さんがBL好きということではないのですね。ならば)
「実は私も途中で貰ったんですよ」
ここは蒼留人に話を合わせていたほうがいろいろと都合が良かった。
同人誌を手から取る方法は後で考えるとして、まずは周りの目を同人誌から逸らすことが重要だ。
マーガレットは、素早く蒼留人と腕を組んだ。
「え? 腕?」
予想外のことだったのだろう、蒼留人が怪訝そうな表情を見せる。
なぜ腕を組んだのか。
「2人でBL本持っている姿を晒すより、腕組んで登校した方がマシです」
「確かにBL本を持っている姿を見られたくないが、これは……」
「インパクト的に手についたBL本には周囲も気づかないはずです」
蒼留人とマーガレットは、それぞれ落とした荷物を拾い上げて、組んでいないほうの手で持った。
腕を組んでも、蒼留人は本当にこれで大丈夫なのかと周囲を気にしているように見えた。
「大丈夫です。私の計算は完璧ですから」
その後。
マーガレットの作戦が功を奏し、2人の手にしていたBL同人誌は特に何か噂されることはなかった。その代わり、腕を組んでいたことで、2人が付き合っているなどというあらぬ噂がささやかれたとか。
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あとがき
担当マスター:
鳴葉ゆらゆ
ファンレターはマスターページから!
シナリオにご参加いただき、ありがとうございました。
鳴葉ゆらゆです。
苦い体験、甘い体験などそれぞれだったかと思いますが、楽しんでいただけましたでしょうか。
また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月29日
参加申し込みの期限
2017年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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