3年3組 手繋大志は、女子と手を繋ぐことを願うごく一般的な男子高校生である。
手を繋ぐのは難しくても、女子と触れ合うことは多少なりとも願うもの。
彼女がいないなら尚更である。
「大志……?」
「あっはい、ねーちゃん、あのごめん、わざとじゃないんだけどえっとあの」
それは、本土に嫁いでいった姉が、実家に戻ってきていたある日のこと。
なぜ大志は姉の胸に触れているのか。
なぜ、手が姉の胸から離れないのか。
間違っても大志の意志では決してない。
けれども悲しいかな、この先は説教もといお仕置き待ったなしである。
「覚悟はいいわね……?」
ああ静かな問いかけがものすごく怖い。
涙が出てくるけれども手は胸からいっこうに離れない。
(普段の行いはそう悪くなかったはずなんだけどなあ……)
姉の平手が視界に映る。
「ごめんって、ねーちゃん!!」
神魂の影響で、
手を触れたくないものと触れてしまう、
手を触れたくないものと離れなくなる、という事態になってしまいます。
その場にあるものと触れてしまうこともあれば、
不思議と何かがテレポートしてきて触れてしまうこともあるようです。
フツウの世界が壊れるほど大きなものや危険な場合はテレポートしませんが、
遠くに見えた虫がいつのまにか手に! なんてことはあり得るようです。
手を触れたくないものは、【人】でも【物】でもどれでも構いません。
本音では触れたいと思っていても、理性では触れたくないと感じているなら、それもOKです。
(例)・嫌いだから触れたくないのに手にずっと虫がいる
・好きな人だけど照れるから触れたくない
手を触れたくないものが【人】で、対象がNPCの場合、
・特定のマスターさんが扱っているNPCを指定するのはお控えください
・触れる場所は、必ずしも希望通りにならない可能性があります
触れるものと状況によってはトラブルもあり得るので、楽しみつつもお気をつけください。
ご参加お待ちしております。