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檜山 立樹
は、カフェ&BARエルデストで昼間はバリスタとして働いている。今日はお店も天気も穏やかで、ゆったりとした時間が過ぎている。立樹の視線の先にいるのは、お客さんの
氷華・クルバトフ
。氷華とはお店以外でも偶然会ったり一緒に出かけたりしたことがある仲だ。けれども、立場はあくまでお客さんと店員なことに変わりはない。もしかして、と、そんな風に柄にもなく浮いていた気持ちもあったが……それはこの間会ったときに無くなってしまっていた。
(そう、カウンター越しがちょうどいいんだ)
氷華が会計に来る。
「お会計、お願いします。檜山さんのコーヒーは、とても美味しかったです」
「ありがとう」
会計を済ませて、氷華が店の入り口へ向かう。カウンター越しに、立樹はそれを見つめる。
(陽射しにきらめく髪は飴細工のように綺麗で……)
店を出ようとした瞬間、氷華はなぜかまた立樹の前へと戻っていた。まるで、ワープでもしたかのように。
「……え?」
しかも頭の上に立樹の手が乗っている。
「……え?」
立樹としても予想外のことなのだろう。思わず、といった風に戸惑いを声に出していた。
突然のことに、氷華は頬が熱くなり、少しだけ狼狽してしまった。
「ひ、檜山さん……!?」
「な、なんで氷華さんが目の前に!?」
そこで初めて、立樹は自分の手が氷華の頭の上にあるのに気づいたようだった。
「あ、ごめん! 離れ……手が離れない!? なんか以前もこんなことあったような……」
手を乗せている立樹本人がうろたえている姿を見ると、これは彼の仕業ではないようだ。それはつまり。
(またろっこんか……)
神魂による不思議な現象に遭遇するのは初めてのことではないが、相手が相手のため、単純に楽しむことのできるものではない。自覚はあるつもりだけれども、まだ、はっきりとはさせたくないのだ。
「はぁ……ってそれより、俺なんかが触ってごめんね! 嫌だよね、こんなおっさんに触られるなんて!」
「お、おっさ!?」
立樹のおっさん発言に少し驚き、氷華は笑ってしまった。立樹が「おっさん」なんて言葉を使うことに驚いたし、彼がここまで慌てることがあるんだと新鮮に思ったからだ。
「え、あ、いや、ほら、アラサーだし世間一般的には……」
と、立樹は続く言葉をゴニョゴニョと濁す。
「大丈夫ですよ、檜山さんはおっさんじゃありませんから」
氷華がそう言って立樹を見ると、なぜか彼は顔を赤くしていた。
我知らず顔を赤く染めて、立樹は気づいたのだ。
氷華の笑顔が眩しくて素敵なことに。この気持ちは、いとこ達に向ける兄としての気持ちではないことに。
(やっぱり、俺は……彼女が、氷華さんが、好きなんだ……)
どうしたんだろう、と首を傾げる氷華に気づいて、はっと立樹は我に返った。
「あ、ごめん、取れないかだよね……どうしたら……」
離れないことに気づいた最初よりも、立樹は焦っていた。しまった、と。氷華が好きだと気づいてしまったから、全てにドキドキしてしまうのだ。
(細い指も滑らかな髪も、もっと触れてもっと知りたい……)
けれども、その気持ちはぎゅっと押し込める。相手は学生、それにとても綺麗な人だ。もしかしたら、もう相手がいるのかもしれない。
それを思うと、立樹の胸の奥はきゅっと痛む。
「……くっついてる場所を変えることはできないんですかね?」
「そうだね、やってみよう」
だからなるべく、焦りを外に出さないようにして、出ていたとしても不自然に思われないようにして、氷華の頭にある手の移動を試みる。
氷華の手が、立樹の手首を掴んだ。さっきまで全く氷華の頭から離れる気配のなかった己の手は、今度はすんなりと氷華の髪から離れた。そして、2人で手を下ろす。氷華が掴んだ手を開くと、離れなかったのが嘘のように、するりと離れた。
ほっとした気持ちと、少し残念な気持ちとが、立樹の中に混在する。それもまた、気取られないようにして、立樹は氷華を見送った。
カウンター越しの距離。先刻まではちょうどいいと感じていた距離が、今はそう思えなくて。
立樹は誰にも聞こえないくらい小さくため息をついた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月29日
参加申し込みの期限
2017年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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