this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
お出かけの一日
<< もどる
1
2
3
4
5
…
6
つぎへ >>
「新しく出来たカフェか……。カフェで働かせて貰っている身としては、気になるな」
クルト・エールヴァール
は最近出来たというカフェのチラシを見ながらそう呟く。
彼は木天蓼大学の教育学部に通う大学生なのだが、叔父のところに居候をさせて貰っていた。
その叔父の自宅というのが、カフェも兼ねていたりするのだ。勿論、経営をしているのはその叔父である。
クルトもまたバイトとしてカフェの手伝いをしている為、時折こうしてライバルの店を偵察しに行っていたりするのだ。
彼が見ているチラシにはつい最近オープンしたばかりのカフェのメニューやら何やらが描いてある。
勿論、それ等のメニューの実際の味については、こんなチラシを見ただけでは解らない。だから、彼は直接行ってチェックすべきだと考えていた。
もしかしたら、参考にできる事もあるかもしれないし、と。
「はー……、なるほどー」
その事を聞いていたのは、偶然クルトと会った
嘉島 和穂
である。
真面目なクルトさんらしいなと思っていた和穂だったが、そこで電流が駆け巡る。
(これは、これはチャンスではっ。そう、クルトさんと一緒に出かけるチャンスではっ!?)
そう。その通りだ。ここで会ったのも何かの縁として、ご一緒に行きませんかという流れにするのは特に不自然ではない。
それにそういう店は、割と女性のお客さんが多いので、女子である和穂が一緒に行く事で周囲からも特に変に思われる事はないかもしれない!
そんな事を一瞬で考える和穂。しかし、それが表情に出ないかと言えば少なくとも彼女の場合はノーであった。
つまるところ、考える間、和穂は百面相をしていたのだが、彼女はきっと気付いていないであろう。
「和穂ちゃん?」
「あっ、はい! あ、クルトさん! 私もそこ、ご一緒して良いですか!」
何だか様子が変だなと思ったクルトが声をかけると、それが引き金にでもなったかのように和穂が怒涛の勢いで提案をする。
普通ならば、ここまでくれば何かしら気付きそうなものである。何せ、和穂の顔はとても赤いのだし。
だが、クルトは筋鐘入りの鈍感朴念仁。それらを全てスルーして、和穂ちゃんもあのカフェが気になっていたんだなと一緒に行く事にしたのである。
とは言えども、一応和穂の目的は達せられたのは間違いない。クルトが勘違いしている事も、一緒に行けると舞い上がっている和穂には関係のない事であった。
日を改めて。二人は待ち合わせをして合流していた。
しかし、カフェに向かう予定の時間には少し早い。勿論、予約などをしているわけではないので、早くても特に問題はない。
だが、目を光らせた和穂は、クルトが何かを言う前に提案をした。
「クルトさん、まだ少し時間がありますよね。ショッピングしませんか!」
「うん? ショッピング? ……そうだな。見て回るのもいいか。和穂ちゃんはどこか行きたい所でもあるか?」
その瞬間、心の中でガッツポーズを取る和穂。今日も今日とて、恋を頑張る少女であった。
とてもアグレッシブな和穂とストイックで真面目な性格のクルト。何だかんだで相性はとても良い二人なのである。
そして、二人は時間までの暫しの間、ショッピングを楽しんだ。
「はー……。ここですか」
「あぁ。店名もあっているし、間違いない」
クルトが気にしているからどんな店だろうと和穂は思っていたのだが、来てみれば随分とおしゃれで素敵なカフェであった。
なるほど。これならば気にするのも無理はないと思う程度には。
二人は早速店内に入り、店員の案内で席に着く。
本日が最初とあっては、どれがおススメかは解らない。だから、二人はそれぞれが好みだと思うメニューを頼む事にした。
注文が終わったとなれば、クルトは品定めをするように店内を見渡す。流石にオープンしたばかりとあって店内は綺麗であった。
では、店員はどうかと言えば、まだ不慣れな店員もいるようではあるが、接客自体は丁寧であるし対応も悪くはなく、笑顔もある。どうやら士気は高いのではないだろうか。
「ふむ。メニューは……」
「店員さんの制服、可愛いなー」
クルトがメニューを見て考察をしていると、目の前に座っている和穂がそんな声を漏らす。
それを聞いたクルトは、制服は全く気にしていなかった自分に気付く。
(なるほど……。確かに女の子が好きそうな制服だな)
こういう店は女性のお客さんを呼び込むというのはとても大切だ。だから、制服もまた考慮すべきポイントなのだとクルトは理解した。
この時、クルトは男性は女性ほど制服に興味を示さないものと考えていたが、そんな事はない。単純にクルトがそういう事にあまり興味を持っていないだけなのだが、そこに気付く事はない。
「お待たせしましたー」
そこで、店員が二人分のケーキと飲み物を持って来る。
オープンしてまだそう経っていないという事もあり、店内はお客さんで沢山なのだが注文はそう時間をかけずに出てきた。これもまた、好印象だなとクルトは思った。
そして、フォークでケーキを切り取って口に運ぶ。クルトは心地の良い甘さが口の中に広がるのを感じた。
クルトが頼んだケーキは店の名を冠したものだ。生クリームをふんだんに使っており、スポンジ部分には幾つかの種類の果物が挟んであるようだ。
シンプルに美味しいと感じる。これは中々に人気が出るかもしれないとクルトは心の中で考察を続けた。
「~!美味しいです!」
そんなクルトの目の前では和穂がほくほくの笑顔でケーキを食べていた。
彼女の場合、クルトのようにこのカフェの偵察をしに来たわけではないので、純粋にその味を楽しんでいた。
しかし、ふとクルトの方を見ると、彼は真面目に考察やら分析をしているようで、和穂の様子など気にもしていないようだ。
(なんか単純で子供っぽいかな、いいコメントできればよかったのに)
クルトのそんな様子を見て、和穂はそんな事を思ってしまう。
それに気付いたわけではないのだろうが、クルトははっとなって和穂に謝った。
「……む。すまない和穂ちゃん。つい集中し過ぎてしまったな」
元々、このカフェの偵察が目的であったとは言え、一緒に来た和穂の事をすっかり意識の外にやってしまっていた。
自らに対する異性の意識。それ自体には鈍いが、だからと言ってクルトは全てにおいて鈍いわけではない。
だからこそ、和穂だって彼に恋しているのだから。
今日の目的はクルトと一緒に出かける事というのもあったが、それ以外にもあるのだ。
以前購入した、ピンクチューリップを渡そうと思っていたのだ。自分の気持ちも一緒に。例え、僅かでも良いからと。
「あ、あの! お、お礼……です! その、いつも、素敵な時間を過ごさせてもらってるので。フェアで見かけて、クルトさんのことを思い出して!」
ピンクチューリップと共に自らの精一杯の想いを込めた便箋をクルトに差し出す。
便箋には『素敵で大切な時間をありがとうございます! これからもいろいろ教えてくださいっ』というメッセージが書いてあるのだ。
それを見たクルトは、僅かにだが目を見開く。まるで意外な物を見たと言うように。
だが、勇気を振り絞っている最中の和穂にはその表情は目に入らない。そのまま言葉を続けるのみである。
「ええと、綺麗な物や素敵なものは、クルトさんと見てみたいなって、思っちゃうんですよね。……でも、それって、わたしにとってクルトさんが特別だから…なんだなって……クルトさん?」
そこで漸く少しだけクルトの様子が妙な事に気付いた。
「……ふ。まさかの偶然もあったものだな。ありがとう、和穂ちゃん。俺からも受け取って貰えるか?」
そう言ってクルトが差し出したのは、和穂と同じピンクチューリップと便箋であった。
それを見た和穂は驚いて、先程のクルトのように目を見開いた。
実は、クルトもまた和穂同様にとあるフェアで見かけたこのチューリップを購入していたのである。
チューリップにメッセージを添えてプレゼントしよう、と言うフェアで、和穂には世話になっているからと彼女に渡そうと今日持って来ていたのだ。
「へっ、このチューリップと便せん、もしかして……」
間違いない。間違いなく、彼女が購入したのと同じ物だ。つまり、同じ花屋の物という事になる。
だけど、このフェアは大切な人への想いをこの便箋に綴って渡そうという趣旨だったのだ。
それはつまり、クルトの中で和穂の事を少なからずそう思っているという事で。
(……どうしよう。すごく嬉しい)
和穂の心の中が嬉しいという想いで埋め尽くされる。
何故、これを買ったのかは解らない。でも、これを和穂に渡すという事は、買う時に和穂の事を考えたという事なのだ。それだけは間違いない。
そんな風に考えると、どうしようもなく顔が赤くなるのを和穂は自覚していた。
「……う、ご、ごめんなさい、なんか嬉しくってぇ!」
そんな風に言ってしまう。いけないと思いつつも、赤い顔で幸せそうな笑顔が浮かんでしまうのを止められない。
ちょっとだけ期待しても良いのかな。そんな事を思いながら。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
6
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
お出かけの一日
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月28日
参加申し込みの期限
2017年12月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!