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夢獣逃避行 赤と青
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■ケース1 絶望が牙を剥く
志波 武道
。17歳。
寝子高生徒会長。肩書きとは裏腹に明るい振る舞いから、寝子高の空気を代表する存在とも言える。
裏の顔として平和な日常を破壊する存在に対して厳格に接する態度もまた、寝子高の空気を代表していた。
人を助け、人に助けられ、重い責任を軽そうに担ぐ彼が、仮に一人きりで極限状態に放り出されたなら……。
ばたん。と背後で扉が閉まる。
振り向いて見えるのは、どこまでも続く砂と空。そして照りつける太陽だ。
「鳥取砂丘……とかじゃ、ないんだよねえ。やっぱり」
道筋は本能的に分かっている。
ただまっすぐ進めば出口があるのだ。
しかし。
「この炎天下。少なく見積もっても8時間。水も食料もなしで、か……」
しかし足を止めるわけにはいかない。
出口があるなら、進むしか無いのだ。
この、悪夢の胃袋から。
『ゆめをたべるけもの』。
脳裏に囁かれた色々な情報をまとめる限り、武道をこのめちゃくちゃな世界に閉じ込めた存在はそうよばれているらしい。
閉じ込めた者の魂を少しずつ削り取るとも。
「まるで巨人の胃袋だなあ」
昔マンガで見た光景を思い出す。胃袋に落とされた人間が絶望しながらとかされていくという絵だ。
しかしここは違う。出口はあるのだ。
「できる限りのことはしなくちゃね、っと!」
上着を頭に被り、ずきんのようにして袖を顎の下に巻く。
熱いと反射的に服を脱ぎたくなってしまうが、ここでは熱射と乾燥が最大の敵。
肌を晒せば水分が蒸発して出て行き、脳が熱にやられれば身動きすらもとれなくなるという。
武道は本能よりも理性を、欲求よりも知性を選ぶ。
本やテレビで見た、砂漠を歩く人々の情報をかき集めてできる限りの再現をした。
「いやあ、あっついねえ。あっついあっつい。目玉焼きになっちゃうねえ」
さっきから、意味の無い独り言ばかりを述べている。
黙々と歩いていたのは最初の一時間程度。
しだいに考えが口に出るようになり、やがては意味の無い独り言やサビが永遠に続く歌を口ずさむようになった。
飢え。乾き。暑さや不安。
それにくわえ、孤独が彼をむしばみ始めたのだ。
「でも、頑張らないと。だって、お兄ちゃんだからさあ」
どんな経緯で漏れた独り言なのか、自分でもわからない。
しかしそう呟いた途端、すこしだけ活力が沸いてきたような気がした。
歩く、というより転がるように進んでいく。
なにもない平地をゆっくりと転がるように、身体を前に傾け、バランスをとりつづけるように足を前へ進めていく。
暑さは己の限界を超えびっしょりと濡れた服の気持ち悪さすらも麻痺していた。
太陽が沈めば涼しくなるだろうか。
しかし砂漠の夜は恐ろしく冷えるという。人が生きるには過酷な土地だ。
そう思って振り返り、武道は目をくらませた。
リズムであるいていたせいで平衡感覚が狂ったと言うのもあるが。
「おいおい、嘘でしょ」
太陽の位置が、まったく変わっているように見えないのだ。
もう何時間も歩いたはず。
それとも一分たりとも進んでいないのか。
自分の中だけで時間が引き延ばされているのか。
そんな不安が足下から這い上がってくる。
虫がたかり、よじのぼるように、武道をむしばむ。
「いや、いやいやいや、こういうこともあるさ」
無理矢理笑顔を作る。引きつってはいたが。
前へ進むためなら、作り笑いだってする。
がさり、と音がした。
サソリが現われたのだ。
走って逃げたいが、体力は殆ど無い。バテるのは目に見えていた。
進むペースを崩さずに、右手を手刀の構えにする。
恐るべきスピードで接近してくるサソリ。
武道はあえて身を屈め、横から殴りつけるように手刀を繰り出した。
手に刺さるサソリの針。
目の前がほとんど見えない。
ぐにゃぐにゃとゆがんで、平衡感覚がない。
足の動きからして前に進んではいるはずだ。
毒が身体に回り、意識がふわふわとしていた。
この場に寝転がって目を瞑ってしまえばどんなに楽だろう。
けれど。
けれど。
「お兄ちゃん、だしな」
なぜそんなことを言ったのか、わからないが。
彼は気づけば、金色のドアによりかかっていた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月01日
参加申し込みの期限
2017年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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