ウサギ戦隊バニレンジャー！｜リアクション

ウサギ戦隊バニレンジャー！

●バニーブレード　爆誕！
「キミにスペシャルな剣を授けるから、バニレンジャーになってほしいの！」
　バニーゴールドの言葉にぽかーん、とした表情を見せるのはサキリ・デイジーカッター。
　ゴールドはかくかくしかじか、サキリ助けを求めた。
「え、えぇと……まぁ、困ってると言うのなら……」

　刃大好きっ子なサキリ。明らかに怪しいと思いながらも、スペシャルな剣の響きに打ち勝つことが出来ないわけで。
「ありがとう！それじゃあ先にあなたのパートナーを紹介するわ！」
　ゴールドが指を鳴らすと、突然上空に黒いブラックホールが現れる。
　そしてそこから、ヒュルンッと愛らしい少女が落ちてきた。
「わ、わ」
　クルンッと宙返りし、シュタッと地面に着地する少女にサキリは目を見開く。
「……彼女も、バニレンジャー？」
「どこ？ここ」
　現れたのはアスワド・クロノワールの姿。
　しかし。
「おぉ、なんだ。ボクの格好が変わってるぞ？　視線も高い」
　元々の黒い兎耳と尻尾はそのままに、アスワドの身長が160cm程に伸び、黒い髪の毛も腰程までの長さとなっていた。
　服装は白いバニー服となり（むしろ露出は減ったよね！）足は生足に白い帯を巻いたネイティブスタイル。そして特筆すべき事項は……
「……あれ？足元、見えない」
　アスワドの胸のサイズが格段とアップした！
　腰はくびれ、お尻はまぁるく。ばいんばいんなバニーガール姿である。
「む、……これはきっとボクに黄昏兎ラービの霊が宿ったんだな！」
　戦闘民族ヴォーパルバニーであるアスワド。彼女の種族に伝わる霊の力を借り、彼女はバニレンジャーとして覚醒したのだ！（多分）
「これはこれは、心強い相棒だね」
　サキリがアスワドの姿に目を細めた。

　ゴールドがアスワドに敵を倒して☆ とお願いしたところ、どうやらアスワドの興味を誘えたようで、
「わかった。サキリ、よろしく！」
「あぁ、よろしくね、クロノワール」
　サキリとアスワドは固い握手を交わすのだった。
　それを満足そうに頷き見守るゴールド。
「よし、それじゃあ剣を託すわ。これでサキリもバニレンジャーに変身できるわよ！」
　よいしょっ！と、ゴールドがヒラリと宙返りをすれば、ゴールドの姿が金色に輝く剣へと変身した。
　サキリは目の前にフワリと浮く剣をぐっと掴み。
「ブレードバニー　メーーイクアーーップ！」
　自然と口から零れる変身台詞を叫べば、サキリの声に合わせ剣から光が溢れ出し、サキリの身体を包み込んだ。
　それまで着ていたサキリの服が光に溶けたかと思えば、サキリの少年らしいシルエットから女性らしいくびれ、丸いヒップ、そしてたわわな胸が浮かび上がる。
「バニーブレード、見参」
　サキリが落ち着いた声色とポージングで決めっ☆
「おぉ、サキリも姿、変わった」
　アスワドが目を丸くする。
　サキリの中性的な容姿は変身によって、更に美しくミステリアスな美女と化している。
　しかし、サキリ自身にそこまでの驚きはないようで。
（変身することでむしろ筋力が下がってる気がするよね。変身する時に一度裸になるのも意味がわからない）
　合理的に考えるサキリだったが。
「すごいぞ、ボクたち。どんな奴にも負ける気がしないっ。いくぞー！」
　猛ダッシュするアスワド。
「ちょっ、僕、瞬間移動できるからっ、待って」
　急いで追いかけるサキリだった。