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何でも屋『いぬもり』の楽しいにゃんこあつめ
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何でも屋『いぬもり』の客用のテーブルの上では、饅頭とたい焼きがほこほことしている。
土産にと買い求めてきたそれらに合うようにと出された緑茶を一口、
御剣 刀
は三嘉 計一郎へと、
「この写真を撮った時は、猫を驚かせてしまって……」
という具合で、1枚1枚写真を手渡しながら、その時の様子に自分が感じたことを添えて伝えていった。
刀の話を耳に、写真を手に。計一郎は、目元を和らがせて頷いている。
「で、この写真は……」
新たに刀が写真を差し出せば、受け取った計一郎の顔に「おや」と不思議がるような色が乗った。
「どうしました?」
「いや……刀君、この写真はどうやって撮影したんだい?」
「あ……」
ろっこんで空中を駆け上がって、パシャリとやった1枚だ。
「えっと、これは……」
刀が返事に窮した、丁度その時。
「たっだいまー!」
出掛けた時と変わらない元気さで、『いぬもり』へととび込んできたのは
桜庭 円
。
その登場で不可思議な写真の説明は有耶無耶になり、刀は密かに息を吐いた。
「計一郎さん、これ、見てください!」
テーブルの上に、どばっと置かれる写真達。
そこに映るものを瞳に映した瞬間――計一郎の目が、大きく見開かれた。
「あの子達だ……」
「正確には、計一郎さんの知ってる猫達の子孫か、そっくりさんだと思うんですけど」
あの時のあの子達にもう一度会いたいって言ってたでしょう? と円は笑う。
「その猫自体は居なくても、こういう形なら、って思って。ほら、ボク、運がいいんです」
円の言葉に、計一郎は言葉も出ない様子で何度も何度も頷いた。
その目尻に浮かぶ涙が悲しいものではないのを見て取って、円と刀はそっと顔を見合わせて口元を緩める。
そうしてまた、『いぬもり』に新たな来訪者が。
「ごめんください……わ、賑わってるな」
そう広くはない店内に集う人々の姿に、扉を潜った
鴻上 彰尋
が小さく漏らす。
偶然店の前で会ったらしい
恵御納 夏朝
も一緒だ。
彰尋の眼差しがこの店の主を探して、じきに端の方で静かにしていた
犬杜 一閃
を捉えた。
「えっと、従妹さんから話は……」
「ああ、聞いている。何か、俺にできることはあるか?」
「だったら……」
彰尋と小声で言葉を交わしたあとで、「承知した」と応じた一閃が一旦店の奥に消える。
その傍ら、夏朝は計一郎へと写真を手渡していた。
「いっぱい撮ろうと思ったら遅くなっちゃったけど……どうぞ」
「ありがとう、お嬢さん」
目尻を拭って写真を受け取る計一郎の爪に、僅かに土が入り込んでいるのに夏朝は気付く。
そして、胸の内に生まれた問いを零した。
「あの、もしかして、外に出てたのかな?」
「うん? ……ああ、これかぁ。駄目だね、きちんと洗ったつもりだったんだけど」
計一郎の声に、明るい色が乗る。
全てが語られなくても、彼の寝子島での一日が想像できるような気がした。
(きっと、猫さんに会えたんだね)
よかった、と胸の内に呟く夏朝。
猫との触れ合いを軽く勧めてみるつもりだっただけに、胸にあたたかいものが満ちる。
「――あの」
夏朝の後ろから声を投げたのは、先ほどまで一閃と話をしていた彰尋だ。
「これ、俺も写真撮ってきたんですが……まだ、完成じゃないんです」
謎めいた言葉に、計一郎だけでなく、刀や円、夏朝も首を傾げる。
皆の注目を浴びながら、彰尋は計一郎へと手を差し伸べた。
「猫達と一緒に写真を撮りませんか? 写真の中で、自分がいないのって、ちょっと寂しいって思うんですよ」
彰尋が
犬杜 初
に提案したのは、これだった。
どうせなら、猫と一緒に計一郎も写っている1枚があったらいい、と。
家の事情で、彰尋には自身の子供時代の写真がない。
だからこそ、弟や妹のことを思い、家族写真を残すよう心掛けることもしている。
そんな彰尋からしてみれば、先の言葉通り、計一郎の存在があってこその『完成』なのだ。故に、
「三嘉さんと猫と、寝子島を、写してあげたいんです」
と続けられた言葉には、人の心を動かす力のようなものがあった。
伸ばされた手を取って計一郎が立ち上がったのと一閃が戻ってきたのは、ほぼ同時。
一閃の腕には、散策中の夏朝にも渡した猫用のおやつの袋が抱えられていた。
「この近くにも、猫はいる。案内しよう。人に慣れているから、一緒に写真も撮れるだろう」
この菓子は念の為だとの一閃の言葉に、「ありがとうございます」と彰尋は目元を和らげる。
さあ、楽しい記念撮影の時間だ。
「ありがとう……ええっと」
「彰尋です。鴻上彰尋」
「彰尋君だね。ありがとう、本当に」
計一郎の言葉に、彰尋はどういたしましての代わりに、
「素敵な思い出を」
と、口元に優しく弧を描いた。
皆で店を出て、少しだけ歩いて、彰尋がデジタルカメラを使って写真を撮る。
デジタルカメラの画面を覗き込んで、円が赤の瞳を煌めかせた。
「うん、いい写真だね」
本当だ、と、円と同じようにしていた刀も頷いて、彰尋がはにかむように微笑する。
写真の中、懐かしい景色と猫に囲まれて、老紳士は幸せそうだった。
皆の姿を目に、夏朝はまた願う。
どうか皆に、猫の癒しがありますように、と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月15日
参加申し込みの期限
2017年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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