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シーサイドタウンを散歩していた
新田 樹
は、
「こらー! 待てー!」
という一種険呑な台詞に惹かれて、声の方へと顔を向けた。
途端、ぴゅんっ、と風のような速さで猫が目の前を横切っていく。
それを追い掛けていたらしい青年が、「くそっ」と悪態を吐いてその場にしゃがみ込んだ。
俯いた顔から、汗の雫が落ちる。
樹の期待は、否が応にも高まった。
(やだ! なんて面白そうなの!)
樹は、可愛い顔をして世に蔓延るスリルというものが大好きなのである。
(あの猫、野良猫みたいだったし、病気をしているふうにも見えなかった……)
つまり青年の目的は、逃げた飼い猫の捕獲でも、病を得た猫を助けようというのでもない。
ならば、どうしてあそこまで必死になっていたのか……何とも興味をそそるではないか。
「あの、すいません」
内心の好奇心など微塵も覗かせずに、樹は邪気の欠片もないような顔をして青年へと声を掛ける。
「んあ? 何だ? 悪いけど、俺、これでも今忙しくって……」
「全部見てたから、忙しいのは知ってます。お兄さんは猫と仲良くなりたいんですか?」
「あ? あー、見てたのか。そっかそっか、そしたらそりゃ気になるよな」
合点したというように頷いて、青年は額の汗を拭うと立ち上がった。
野菜原 ユウ
と名乗った青年が、息を整えながら樹に語った話はこうだ。
本日限定で、猫の写真一枚につき1000円も貰えるという仕事があるのだと。
その話を耳に、樹は内心「なんだ」と肩透かしを食らったような気になった。
(あの怪しい張り紙か)
樹も、偶然そのチラシを目にしていた。
その上で、樹はその話を全く信用していなかったのだ。
(たぶん悪戯だと思うのよね。猫だらけのこの島で、そんな依頼ありそうもないじゃない?)
そう考える樹の胸に、またむくむくと、別の好奇心が頭をもたげた。
(――騙された野菜原さんがどんな反応するか見てみたいな)
そんなちょっぴり(?)意地の悪いことを思って、
「野菜原さん、それなら私、お手伝いします」
と、樹はユウへと、人好きのする笑顔を向ける。
「……へ? マジで?」
「はい、頑張ってサポートしますね!」
そういう次第で、樹はユウと連れ立って猫探しを始めた。
「あっ! おい、新田! 見つけたぞ!」
「って、野菜原さん、騒いだら駄目ですよ。こういう時は優しく……」
1人では猫を写真に収めるまで至らなさそうなユウを窘めて、樹はそうっとその場にしゃがみ込む。
(姿勢は、可能な限り低く……目線は外して、っと)
その上で、自分からは近寄らない。
ユウから借りた猫じゃらしをふよふよと振って、猫の方からこちらへと来てもらう。
「おおっ!」
動き出した猫を見たユウが、感嘆の声を上げた。
それを余所に、警戒を解いてくれた猫へとそっと触れる樹。
猫の頭や顎、背中や尻尾の付け根を、優しく撫でていく。
また、手を動かしながらも、猫の様子を観察することは忘れなかった。
嫌がる素振りがあれば、すぐに止めるつもりだ。
「野菜原さん、ほら、写真!」
「え? あ、そうそう、そうだった!」
パシャリ、とスマートフォンのシャッター音が響く。
特に驚いた様子でもなかったが、「これで満足?」とばかりに、猫はするりと樹達の前から姿を消した。
「いよっしゃー! これで1000円ゲットだ! ありがとな、新田!」
「いえ、別に……」
はしゃぐユウの言葉におざなりに応じながら、樹は先ほどまで手のひらに触れていた温度へと思いを馳せる。
(やっぱり猫って良いよね。可愛かったなぁ)
突然チラシを信じる気になったわけでもないのに、いつの間にか夢中になっている自分がいた。
(そうだ、もしチラシが本当なら、私もお金稼ごう)
嘘か真かはまだわからないが、猫との触れ合いそれ自体に意味を見い出して。
樹は、ふっと口元を緩めるとすっくと立ち上がった。
「お? 2匹目いくか?」
「そうですね。でも、ここからは私ひとりでやります」
「へ? 何でまた急に……」
瞳を瞬かせるユウへと借り物の猫じゃらしを押しつけて、樹は身を翻す。
猫を探して街を行くその足取りは、弾むように軽かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月15日
参加申し込みの期限
2017年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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