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新年度のはじまりはじまり。体育科編
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~3年10組~
「今日から最上級学年か……ちょっと誇らしいぜ」
そうつぶやいたのは
冴木 竜司
だ。
先輩らしくしないとな。そう、気を引き締める竜司であった。
しかし。
担任の
相原 まゆ
が入室したとたん、その爽やかな好青年の面影はまたたく間に吹き飛んだ。
「まゆ先生! 今年度初ですが! 相変わらずフェアリーなそのお姿に俺のハートは釘づけです!」
竜司が、全力で熱いアプローチをはじめた。
「今年も同じクラスで超感激です! これからよろしくお願いしますね! そして大好きです! 結婚してください!」
「ハイ、却下!」
「どいひー!? でも、そんなところも素敵ー!」
見事なお断りで玉砕しても、全然めげない竜司である。
もはや寝子高の名物となりつつある、竜司のダイナミック告白(と、その失恋)。さっそく教室が沸いたところで、クラスメイトの自己紹介がはじまった。
「あー……俺は冴木竜司だ。陸上部で長距離専門やってます。好きな人はまゆ先生です。まあ、馬鹿やってるけど一年間よろしくな!」
竜司はびしっと、新しいクラスメイトにサムズアップしてみせた。
ホームルームが終わり、生徒たちが教室から出ていくなか。
結城 永遠
が、まゆ先生に歩み寄ると、改めて挨拶をしていた。
「よろしくお願いします」
礼儀正しくおじぎをしてから、右手を差し出す永遠。こうして握手を求めるあたり、実に体育会系らしいコミュニケーションである。
しかし、空手で鍛えた握力がつい出てしまったのだろう。まゆ先生の子供のように小さな手を、永遠は強く握りすぎてしまった。
「い、痛ッ……」
手を引っ込めて、思わず涙目になるまゆ先生。
潤んだ女性の目頭を見て、ちょっとうろたえてしまう永遠。
そこへ――。
「大丈夫ですかーっ!」
すぐさま、竜司が駆けつけてきた。
「俺に治療をさせてくださーい!」
「そんな、大げさだって」
「いいから! 早く手を見せてください!」
「だから平気よ……って、さりげなく指輪をはめようとするなあ!」
治療と見せかけて結婚指輪を取り出した竜司に、突っ込みを入れるまゆ先生。
そんな二人の様子を見て、永遠はすでに平常心を取り戻していた。
「相原先生、すみませんでした」
「いいのいいの。気にしないで。ちょっと驚いただけだから」
竜司のフォローもあって、すっかり打ち解けた永遠とまゆ先生。
三人は揃って、武道場へと向かっていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
望月カトラ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月21日
参加申し込みの期限
2017年06月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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