『あなたも猫カフェ』においでませ｜リアクション

『あなたも猫カフェ』においでませ

『あなたも猫カフェ』の外のこと。
「初めての猫カフェだけど、楽しかった」
　瀬莉はそう言って、腕の時計を見下ろした。
　この時刻なら、星ヶ丘の家に帰るのにちょうどいい。
　続いて出てくるのは、流と陽毬である。
「いやー、満喫したなー。本居、また今度遊びにこようぜ！」
「うん、また水守君のおごりでね」
　陽毬が言うと、外に出てきた夏朝がくすくす笑う。
　彼女は並ぶ修に向かって、口を開いた。
「また来たいな……今度も猫耳尻尾つきで、ね！」
「皆に内緒でならな」
「って、バレてるよ、オサム！」
　さっき猫に舐められた手を大事そうにさすりながら、トワが声を上げる。
「私は秘密にしとくわよ、シュー君」
　美咲紀はとん、と修の肩を叩いた。
　最後に出て来たアリサが、うーんと伸びをする。
「さあって、明日からまた、仕事頑張るわよ」

　そしてそれぞれが帰路につくも、後に修は、がくりと肩を落とすことになる。
「あ、猫耳猫尻尾つけたままだ……。言ってくれよ、恵御納」
「だってかわいいから。皆もきっとそう思って、言わなかったんだよ。もしかしたら、店員さんも、かな？」

　ほっこりもふもふな癒しを与えてくれる『あなたも猫カフェ』
　ご来店、ありがとうございました！

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