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乙女のプロパガンダ
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【始まりの落日】
夕日が差し込む放課後の教室。
高校生が想い人に告白するにはもってこいのシチュエーションだろう。
2年7組の教室はがらんとしていた。
ある者は委員会へ、ある者は部活へ、またある者はバイトへ、そそくさと自宅や寮へ帰った者も多い。
そんな閑散とした教室に女子生徒が一人、楚々として本を読んでいた。
長いストレートの黒髪を飾る桃色のリボンを揺らし、白く細い指で本のページを静かに繰る。
横顔でもはっきり判る大きな目を縁取る長い睫毛に、ふっくらとした唇、低すぎも高すぎもしない鼻。そして肌は陶磁器のようにすべらかだ。
制服を乱れなくきちんと身に纏った体は華奢だったが、女性らしい凹凸と柔らかさを兼ね備えていた。
文句のつけようの美少女がそこにいた。
ただ一点。
そう、ただ一点だけ問題点を挙げるとするなら……。
「クローム大佐……」
うっとりと呟いた彼女が読んでいる本が、男同士の濃厚なラブを描いた同人誌ということだった。
彼女の名前は浮月 綾世。
誰かれ構わず己の愛するニャンダムの腐った妄想話を布教することで有名な腐女子だった。
「浮月先輩」
「……えっと、どなた?」
そんな浮月に自ら接触する勇者が現れた。
爽やかな雰囲気を持ったイケメンの部類に入るであろう1年の男子生徒、
横嶋 下心
、その人である。
「俺、一年の横嶋って言います。先輩に相談したいことがあって」
「私に?」
不思議そうに目を瞬かせる浮月に、下心ははにかみながら言葉を紡ぐ。
「実は俺、本やテレビの登場人物や知人を使ってエロい妄想をしちゃうんです。これっていけない事なのかなって、不安で……・先輩は時々その手の話を熱く語ってくれるって聞いて、それで……」
下心の言葉に一瞬目を見開いた浮月だったが、すぐに満面の笑みを浮かべて本を手に席を立ちあがる。
「まぁ、それは至って普通のことよ?恥ずべきことではなく、むしろその豊かな想像力を誇るべきだわ!」
目を輝かせて浮月は語り始めた。
「私もね、ニャンダムの登場人物でよく妄想しているの。いやらしいって思う人もいるかもしれないけれど、それも愛の形なのよ。そもそもテオルの可愛らしさの前で発情しない方がどうかしていると思うの」
語りに合わせて下心の頭の中にはあるイメージが流れてくる。
『フッ……いやらしい体だ。いったいここれで何人の男を誑かしてきたのかな?テオル』
『ふ、ふざけるな! 誑かしてなんかっ……ぁっ!?』
『体は正直だな』
会話を交わしているのはニャンダムの主人公テオルと、そのライバルであるクローム大佐。
しかし何故かテオルの方は一糸纏わぬ姿で手錠をかけられ、対照的にきっちり軍服を着こんだクローム大佐に組み敷かれている。
そのイメージは鮮明だ。
まるで目の前にその光景が広がっていると錯覚するほどに。
耐性のない者ならこの時点でノックダウン不可避だっただろう。
しかし下心は違った。
「これが先輩のイメージ……! 素晴らしいイメージですね!」
「解ってくれるの、下心君!」
「ええ、俺は先輩の想い、受け入れます!でも俺、これを俺と先輩に置き換えて……」
「あ、私ノーマルはそんなに好きじゃないの」
スッパーン。
見事に、迷いなく、きっぱりと、ばっさりと。
浮月は下心のイメージを斬り捨てた。
「先輩! 俺は先輩の想いを受け入れているのに、先輩は受け入れてくれないんですか? 俺と先輩との熱い熱い物語を受け入れてくれないんですか!?」
下心は諦めずに浮月の顔をじっと見つめて熱く語る。
しかし。
「残念だわ、下心君。貴方はまだイメージが足りないみたい。男女に置き換えたら、そこに同性だからこそ生まれる葛藤や後ろめたさ、それに伴う感情の昂りは生まれないのよ」
「そんなっ……」
浮月は髪を掻き上げ、涼しげな顔のまま下心の横を通り過ぎる。
「でも貴方には見込みがある。これを読んで勉強して欲しいわ」
一人教室に残された下心の手には浮月が渡した性書(バイブル)があった。
「解り合えなかった、か……」
哀愁を滲ませた下心の横顔が夕日に照らされる。
寂しげではあるが、その顔は笑っていた。
「あとは頼んだよ、龍ちゃん……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
本条小鹿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月27日
参加申し込みの期限
2013年06月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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