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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
乙女のプロパガンダ
【動き出す陰謀】
PEC。
それは寝子高でも悪名高い闇組織の一つである。
正式名称は桃色破廉恥小隊。
ざっくり説明すると……欲望に忠実な変態の集団である。
「参謀閣下ー、情報仕入れてきたぜ！ うちの部活に直接被害にあった奴が２人、被害に遭ってなくても接触して話を聞いた奴１人。全員から話聞いてきた。ついでに一緒にいたダチにもな」
校内の某所にある彼らのたまり場にロリコン紳士として有名な冴木 竜司がボイスレコーダー片手に飛び込んできた。
それまでパソコンに向かいなにやら作業していたPECの参謀・草薙龍八も椅子を回転させて竜司に向き直る。
「ご苦労、早速内容を聞かせて貰おう」
眼鏡を外してニヤリと笑う龍八に竜司もにやっと悪い笑みで返し、ボイスレコーダーのスイッチを入れる。
そこには先日浮月の被害にあった竜司と同じ陸上部員の宇佐見 望月、桐野 正也、後木 真央。そして望月と正也の友達である志波 武道の証言が録音されていた。
「……成程、そういうことか」
「なにか解ったのか？ 俺は全然なんだが」
「浮月 綾世の力については大体察しがついた」
「話した奴の頭の中にBLイメージを強制的に送り込む力だろ？」
「ああ、でも『ろっこん』なら発動条件と色々な制約がある。その見当がついたということだ」
龍八が今まで見ていたパソコンの中には今まで浮月に関わった生徒のデータが集められていた。勿論その中にはPECの隊長である横嶋 下心からの情報や、百合布教をしようとして失敗した努努 天才、非公式新聞部の音無 文から買った情報もある。
「！！ そうか、それがわかれば……」
「彼女をウチに引き抜ける」
「これで先に散った隊長も浮かばれるな！」
「ああ」
誤解無きよう申し上げるが下心君は存命である。
ただショップごとに予約特典の違う新作ゲームを買い揃えに学校をお休みしている為不在なのだ。
蛇足だが天才も同様の理由で休んでいたりする。
「ごめん！ ソミ子ちゃんの水着姿も見たいけど、パイチラエロ巫女服も鉄板メイド服姿もゲットしたいから！ ほんと予約限定追加衣装配布とかずるいよね！！ おっぱいはなによりも優先されるよね！！」「ゲームは何よりも優先されるよね！ 三度の飯よりゲームだよね！！」とのこと。
そんな隊長のおっぱい事情とゲーム中毒の話はさておき、PECは浮月を新しい同志として迎え入れる考えを持っていた。
欲望に正直な浮月の行動は一般人にとっては堪ったものではないが、PECからしてみれば模範的行動である。
そして浮月の力はPECにとって頼もしい戦力になるはずだ。
「じゃあ早速！」
「まぁ、待て。彼女にアプローチする前に必要なものがある」
「何を用意すればいいんだ？」
逸る竜司に待ったをかけた龍八は意味深な笑みを深くして足を組み直す。
「『ひと』と、絵心のある『もれいび』だ」
【幕間２・合流】
御剣 刀は学食で昼食を終えて教室に向かっていた。
といっても今日は土曜。
試験近くということもあって部活も休みの為、あとは荷物を纏めて下校するだけのはずだった。
（なんだか今日は騒がしいな……）
いつもの土曜日なら部活のある者は体育館やグラウンド、部室に向かう。部活のない者は足早に帰宅したり、街に繰り出す。そんな感じで校内は閑散とすることが多いのだが、今日はやけに校舎周辺がざわついているように感じた。
「！？」
不意に何かが刀に向かって飛んできた。
視界に入ったものを頭で理解するより早く、刀は肩にかけていた袋から木刀を抜いて飛んできたものを打ち払う。
「鉄針……？」
廊下に転がっていたのはさほど長くはない鋭い鉄の針が数本。
「あ、御剣だったか。間違った」
「逆巻……穏やかじゃないな」
「ごめんごめん、変態レーダーが反応したから、つい。きっと御剣はムッツリだから反応したんだね」
「……それは否定しないが、変態ではないと言っておこう」
釈然としない顔で刀は木刀を納め、天野も地面に落ちた鉄針を回収する。
普通こんな凶器を間違いで投げつけられればもっと怒ってもよさそうなものだが、高校に入学して以来いろんな事件に関わってきた刀だ。
肝が据わってきて当然、というか、神経がず太くなってきた感は否めない。
「また何かあったのかい？ ……変態絡みで」
「ああ、ちょっと腐った女子が暴走していてね……」
「それって噂の浮月先輩とやらのことかな」
刀の耳にも浮月の噂は耳に入っており、もれいびを人に戻す方法を模索している彼としては『浮月先輩はもれいびでは？』という疑惑を気にかけていた。
刀がその話題をあげれば、天野も顎に指を当ててフムと考え込む。
「いや、今追いかけていたのは桃原なんだけど……。でも、その浮月先輩のことも気になるね。邪衣もなんだか様子がおかしくて、途中で見失っちゃったし。そういえばさっき食堂で常盤達が２人の女子を連れ出していたんだよね。もしかして……」
「常盤と言えば、あの子も確か」
「……嫌な予感が最高潮だよ。御剣、一緒に来てくれないか？ 彼女ら、体育館裏って言っていた気がする」
「ああ、急ごう！」
―そして戦場は体育館裏へ。
PEC。
それは寝子高でも悪名高い闇組織の一つである。
正式名称は桃色破廉恥小隊。
ざっくり説明すると……欲望に忠実な変態の集団である。
「参謀閣下ー、情報仕入れてきたぜ！ うちの部活に直接被害にあった奴が２人、被害に遭ってなくても接触して話を聞いた奴１人。全員から話聞いてきた。ついでに一緒にいたダチにもな」
校内の某所にある彼らのたまり場にロリコン紳士として有名な冴木 竜司がボイスレコーダー片手に飛び込んできた。
それまでパソコンに向かいなにやら作業していたPECの参謀・草薙龍八も椅子を回転させて竜司に向き直る。
「ご苦労、早速内容を聞かせて貰おう」
眼鏡を外してニヤリと笑う龍八に竜司もにやっと悪い笑みで返し、ボイスレコーダーのスイッチを入れる。
そこには先日浮月の被害にあった竜司と同じ陸上部員の宇佐見 望月、桐野 正也、後木 真央。そして望月と正也の友達である志波 武道の証言が録音されていた。
「……成程、そういうことか」
「なにか解ったのか？ 俺は全然なんだが」
「浮月 綾世の力については大体察しがついた」
「話した奴の頭の中にBLイメージを強制的に送り込む力だろ？」
「ああ、でも『ろっこん』なら発動条件と色々な制約がある。その見当がついたということだ」
龍八が今まで見ていたパソコンの中には今まで浮月に関わった生徒のデータが集められていた。勿論その中にはPECの隊長である横嶋 下心からの情報や、百合布教をしようとして失敗した努努 天才、非公式新聞部の音無 文から買った情報もある。
「！！ そうか、それがわかれば……」
「彼女をウチに引き抜ける」
「これで先に散った隊長も浮かばれるな！」
「ああ」
誤解無きよう申し上げるが下心君は存命である。
ただショップごとに予約特典の違う新作ゲームを買い揃えに学校をお休みしている為不在なのだ。
蛇足だが天才も同様の理由で休んでいたりする。
「ごめん！ ソミ子ちゃんの水着姿も見たいけど、パイチラエロ巫女服も鉄板メイド服姿もゲットしたいから！ ほんと予約限定追加衣装配布とかずるいよね！！ おっぱいはなによりも優先されるよね！！」「ゲームは何よりも優先されるよね！ 三度の飯よりゲームだよね！！」とのこと。
そんな隊長のおっぱい事情とゲーム中毒の話はさておき、PECは浮月を新しい同志として迎え入れる考えを持っていた。
欲望に正直な浮月の行動は一般人にとっては堪ったものではないが、PECからしてみれば模範的行動である。
そして浮月の力はPECにとって頼もしい戦力になるはずだ。
「じゃあ早速！」
「まぁ、待て。彼女にアプローチする前に必要なものがある」
「何を用意すればいいんだ？」
逸る竜司に待ったをかけた龍八は意味深な笑みを深くして足を組み直す。
「『ひと』と、絵心のある『もれいび』だ」
【幕間２・合流】
御剣 刀は学食で昼食を終えて教室に向かっていた。
といっても今日は土曜。
試験近くということもあって部活も休みの為、あとは荷物を纏めて下校するだけのはずだった。
（なんだか今日は騒がしいな……）
いつもの土曜日なら部活のある者は体育館やグラウンド、部室に向かう。部活のない者は足早に帰宅したり、街に繰り出す。そんな感じで校内は閑散とすることが多いのだが、今日はやけに校舎周辺がざわついているように感じた。
「！？」
不意に何かが刀に向かって飛んできた。
視界に入ったものを頭で理解するより早く、刀は肩にかけていた袋から木刀を抜いて飛んできたものを打ち払う。
「鉄針……？」
廊下に転がっていたのはさほど長くはない鋭い鉄の針が数本。
「あ、御剣だったか。間違った」
「逆巻……穏やかじゃないな」
「ごめんごめん、変態レーダーが反応したから、つい。きっと御剣はムッツリだから反応したんだね」
「……それは否定しないが、変態ではないと言っておこう」
釈然としない顔で刀は木刀を納め、天野も地面に落ちた鉄針を回収する。
普通こんな凶器を間違いで投げつけられればもっと怒ってもよさそうなものだが、高校に入学して以来いろんな事件に関わってきた刀だ。
肝が据わってきて当然、というか、神経がず太くなってきた感は否めない。
「また何かあったのかい？ ……変態絡みで」
「ああ、ちょっと腐った女子が暴走していてね……」
「それって噂の浮月先輩とやらのことかな」
刀の耳にも浮月の噂は耳に入っており、もれいびを人に戻す方法を模索している彼としては『浮月先輩はもれいびでは？』という疑惑を気にかけていた。
刀がその話題をあげれば、天野も顎に指を当ててフムと考え込む。
「いや、今追いかけていたのは桃原なんだけど……。でも、その浮月先輩のことも気になるね。邪衣もなんだか様子がおかしくて、途中で見失っちゃったし。そういえばさっき食堂で常盤達が２人の女子を連れ出していたんだよね。もしかして……」
「常盤と言えば、あの子も確か」
「……嫌な予感が最高潮だよ。御剣、一緒に来てくれないか？ 彼女ら、体育館裏って言っていた気がする」
「ああ、急ごう！」
―そして戦場は体育館裏へ。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年05月27日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年06月03日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2013年06月03日 11時00分
