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Case2【出会いのころ】
ある日のこと。
白石 妙子
は押入れのかたづけをしていて、見慣れない小箱を見つけた。
「なんだったかしら?」
怪訝に思いながら蓋を開けてみると、夫が独身時代にバンドで演奏していたロックの曲が流れ出した。
「懐かしい……」
思わず呟いた彼女の心は、夫と出会ったころに飛んでいた。
彼と初めて会ったのは、友人と一緒に入ったファーストフード店だった。
そこにたまたま友人の知り合いと一緒にいたのが、彼だ。
(ふ、不良……?!)
友人は平気で彼とも話しているが、妙子は見た途端に恐怖で竦んでしまった。
というのも彼、金色に染めた髪を剣山のように突っ立てていて、耳にはピアスが三つずつはまっているというありさま。
着ているものも、胸に大きなドクロの柄のある黒いTシャツと、黒い革のズボンに太い鎖の飾りのついたベルトというなりで、彼女の目にはどこからどう見ても不良にしか見えなかったのだ。
怖いので、相手の顔を見ることもできない。それどころか、心臓はひたすらバクバクしている。
(お、おちつけ……私……)
自分に言い聞かせて、水を飲もうとコップに手を伸ばした。
途端。
「あっ!」
コップを突き倒してしまう。
中身はもちろん、テーブルの上に――と思いきや。
コップは彼の手に支えられ、中身をぶちまけることから免れていた。
「大丈夫かい? ベイベー」
へらへら笑って言うと、彼はコップを、改めて妙子の前に置いてくれる。
「あ、ありがとう……」
自分の膝を見つめたまま礼を言う彼女に、「いいっていいって。それよりおまえ、大人しいよなー。こいつの友達とは、思えないぜ」などと相変わらず、ヘラヘラと彼は笑う。
見た目ほど、怖い相手ではないのだ――と妙子が彼のことを思ったのは、店を出るころになってからだ。
口を開くとむしろチャラい。
そのことには驚いたが、かといって関わり合いになりたい相手でもなかった。
それなのに。
「これ、今日の記念にドウゾー。うちのバンドのライブチケット。俺、ボーカルやってるから、聞きに来てくれよな☆」
などと、チケットを押し付けられてしまったのだ。
妙子はライブ当日まで――いや、当日になっても、行くかどうかさんざん悩んだあげく、「ちょっとだけ覗いてみよう」と会場に足を運んだ。
そして。
最初は、会場一杯に満ちて体の奥まで揺さぶるような、音楽の響きに圧倒された。
(何、これ……)
初めてのことに、ただ呆然と立ちすくんだ。
そんな中、汗を飛び散らせ、ステージを駆け回りながら全力で歌う彼の姿が目に飛び込んで来た。
歌声は凄まじい音楽を凌駕しながら、一方では混じり合い、見事なハーモニーとなって会場を震わせている。
(すごい……。それに、なんだろう……。なんだか、彼、かっこいい……)
歌と音楽の波に半ば揉まれながら、妙子はぼんやりと胸に呟いた。
そのころにはすでに、彼から目が離せなくなっていた。
それから――彼女はどっぷりとロックにはまってしまった。
あの音の響きが忘れられなくて、ライブに通ううちに、それまでの大人しい彼女からは考えられないような道に、足を踏み入れてしまっていたのだった。
ほうっと深い吐息を吐き出して、妙子は思い出を愛おしむように胸元に手をやった。
「……若かったのね」
低く呟き、小箱を見やる。
「もう、あのころには戻れない。でも、この曲を聞くと、あのころの心を揺さぶられてどうにもできない感じを思い出すわ」
そして、次に夫が帰って来たら、久しぶりに歌を聞かせてもらおうかと考える。
その口元に、小さく笑みが浮かんだ。
「父ちゃんをかっこいいと言っているあの子も、いつかあんなふうになるのかしらね……」
呟きと共に思い浮かべるのは、小学生の息子のことだ。
そんな彼女の傍で、小箱はただ曲を奏で続けていた――。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月08日
参加申し込みの期限
2017年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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