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装飾譚:化粧品「白雪堂」
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(前に買った化粧品がそろそろ切れそうだから来ましたが……)
渥美 ニナ
は棚を眺めるふりをしながら居心地の悪さを感じていた。女の子の魅力をぎゅっと凝縮したような可愛らしさに溢れた品々……紙面やモニター上で見るなら楽しめるのだが、囲まれていると落ち着かない。
ボーイッシュである自覚が強いニナは女性らしい空間に気後れしていた。
(ポスターのモデル、やっぱり色白の人が多いですか。色黒の私は何を買えばいいのやら。はあ、同じようなものを買って早く帰りましょうか)
後ろ向きな気持ちで店員に声をかけようとすると、『本日のイベント』という赤い文字が目に入る。少し離れたところにあるポスターの文字だ。店員に声をかけるのを後回しにしたい気持ちにもあり、店内の大きな鏡の近くに張られていたポスターに近づく。
内容は、白雪堂のオリジナルブランド雪花晶を使ったメイク講座が始まるというものだった。
雪花晶は和風コンセプトの化粧品ブランドで、和装好きの間で評価が高い。ニナも名前は知っていた。
(雪花晶。買ったことはありませんがメイク講座は気になりますね)
あと10分ほどで講座が始まるらしい。これも縁、とニナは商品を見ながらメイク講座が始まるのを待つことにした。
講座が気になっていたのはニナだけではない。
御巫 時子
もそのひとりである。時子はあまり化粧をしないが興味はあった。和風のポーチを探しに来た時に、ニナと同じくメイク講座があることを知ったのである。
「本日は白雪堂にお越しいただき誠にありがとうございます。
今回はこちらにあるたくさんの色の布を使って、お客様のお肌にあった色選びをご提案いたします」
店員の明るい声が響く。定刻通りに講座が始まった。
(顔周りに布を当てて、似合う色を確認するのですね……)
そういうやり方もあるのだな。と時子は感心した。
今回の講座ではふたり一組でペアを組み、お互いにどんな色が似合うかを話し合うそうだ。勿論プロからリップ、チークなどのおすすめの色や使い方も教えてもらえる。時子がペアを組んだのはニナである。
「
渥美 ニナ
です。よろしくお願いしますね」
「
御巫 時子
です……。よろしくお願いいたします……」
互いに挨拶を交わした際に、時子はニナの黒曜石を連想させる瞳の色がとても美しいと感じた。
「御巫さんは明るい色が似合いますね。口紅なら紅や桜色が良さそうです」
「綺麗な色……。こんな素敵な色をすすめていただいて嬉しいです……」
はんなりとほほ笑む時子。店員にも桜色のリップクリームをすすめられて試しにつけてみる。唇がふっくらとうるおうのを感じる。
「へえ、発色も良いですね。上品で可愛らしいですよ」
「ありがとうございます……。少し照れてしまいますね……」
リップクリームは白と桜の矢絣模様。春らしい外見も気に入り、時子が藤のカゴに先ほどの桜色を落とす。
「交代です。次は渥美さんですね……」
「あー。私、地黒ですから選びにくいですよね……」
申し訳なさそうに笑うニナに時子はとんでもないとほほ笑んだ。
「渥美さんは白がとても似合うと思います……。あの、お化粧はどういう雰囲気がお好きですか……?」
「雰囲気ですか。今使っているのはチークがオレンジ系、アイシャドウはブラウンですが……似合うかどうかは別にして白やピンクは憧れますね」
会話相手が年下なせいかすんなり自分の気持ちが言えた。
「では、渥美さんに似合うピンク色を選ばせていただきます……」
「え? い、いいですよ。女の子らしい色は敷居が高いですし」
「そんなことありません……。少しだけお待ちくださいね……」
時子はニナの戸惑いを包み込むようにほほ笑むと、店員と一緒に可愛らしい色を並べ始めた。梅、桃、つつじ、バラ。様々なピンク色があるものだと感心する。自分のために並べられた色だが、こういった華やかな色は目の前にいる時子のほうがふさわしいだろう。目の前の色が自分に似合うとは思えなかった。
(とは言え、真剣に選んでくれているのですし)
ニナは自身の葛藤は表に出さないことに決める。
少しの待ち時間の後、時子たちの選んでくれた色を頬やくちびるに乗せてもらった。
まぶたやくちびるがくすぐったい。
何をされているのかわからず、落ち着かない時間が続いた。
「渥美さん。白もピンクも似合っていますよ……」
化粧が終わり鏡を覗き込む。黄色が混ざった優しい色合いのピンク色がくちびるを彩っていた。目じりには花嫁がまとうような清らかな白が引かれている。
「そのピンクは朱鷺色(ときいろ)と言います……。着物でも人気の色で、渥美さんの凛とした表情にもとても合うと思いました……」
「トキって、あの白い鳥でしょうか」
ニナの問いに時子が目を和ませる。
「はい。トキは白い鳥です……。春になると翼の端がこのような朱色の混ざったピンク色になるんですよ……」
(鳥の色か……。外回り担当の私に似合いの色かもしれませんね)
ニナは時子が選んだ口紅と白のアイシャドウを買うことに決めた。
「今日は色々選んでいただいてありがとうございました。シーサイドタウンで鍵屋をやっているので、お困りのことがあればお気軽にご連絡ください」
「こちらこそ、楽しい時間をありがとうございました」
これから仕事だというニナの背中を見送り、時子はもう少し化粧品売り場を回る。初めの目的だったポーチ選びが終わっていない。化粧ポーチのコーナーには和柄も多く取り揃えられていた
(まあ。可愛い鳥さん……)
紺地に鳥の刺繍が施されているものに目が釘付けになる。木の実を加えた可愛らしい鳥だ。
(このポーチに少しずつ化粧品を増やしていきたいです……)
いつかは自分も色んな種類の化粧道具を使いこなし、香水も似合うような大人の女性になるのだろうか。
(少しずつ時間をかけて素敵な女性になりたいですね……)
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担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月19日
参加申し込みの期限
2017年07月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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