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鏡に願いを
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Case4 ノーサンキュー
回田 はつな
は、翌日の夜も同じ夢を見た。
自分にそっくりの少女が目の前に立ち、記憶一つと引き換えに願いをかなえてあげると言う、あの夢を。
「私、いいや」
笑って告げるはつなに、少女は怪訝な顔で首をかしげる。
それへ、はつなは続けた。
「文字通り、いらないってこと」
たしかに、消えても問題なさそうな過去や記憶はあると、はつなも思う。それと引き換えに、願いがかなうなら、万々歳だとも思う。
でも、その全てが自分なのだ。
一つでも記憶がなくなれば、「今の自分」はなくなる――崩れてしまう気がするのだ。
だから、記憶は差し出せない。……そんな取引は、できない。
だが、はつなの言葉が理解できないのか、少女は黙ってこちらを見つめている。
はつなはそれへ、言った。
「それよりさ~、この宝飾品、すっごいね~」
少女の身を飾るアクセサリーの一つを指さし、尋ねる。
「この宝飾品って、どうやって生まれるのかな~? 記憶によって違いが出るのか、気になるな~」
そのあとに、慌ててまくしたてるように続けた。
「明るい記憶だと明るい色だとか、暗い記憶だと暗い色だとか、輝きに違いが出るとか~。記憶と装飾がリンクしてたら、なんか素敵かも~」
アクセサリーに関する問いを、願い事だと思われてはいやだった。だから、慌てて言葉を足したのだ。
だが、少女はそれらの問いを、願いだとは思わなかったようだ。
「……私が、差し出された記憶を受け取った時、私の手の中に生まれるの」
少し考え、少女は言った。
「明るいとか暗いってよくわからないけど……深い感情が含まれたものは、色も輝きも深くて、美しい石のはまった飾りになる」
つと、胸元を飾るペンダントを指ですくい上げ、少女は続ける。
「これは、深い深い憎しみと悲しみと怒りの記憶から生まれたものよ。……きれいでしょう? こっちは、辛くて寂しい記憶から生まれたもの」
更に耳を飾るイヤリングを示して言った。
「たしかに、綺麗だね~」
示されたアクセサリーを眺めて、はつなはうなずく。
「触ってみてもいいかな~?」
彼女が問うと、少女が小さくうなずいた。
はつなは、そっと少女の胸元を飾るペンダントに触れる。
石を収めた台座にも繊細な細工が施され、触れただけで壊れてしまいそうにも見える。
だが、はつなの手には、冷たくしっかりとした石と金属の感触が伝わって来た。
(夢の中なのに、ほんものみたいだな~)
そんなことを思いながら、彼女は小さく吐息をついて、それを離した。
「ありがとう~」
触らせてくれたことの礼を言い、はつなは改めて少女を見やった。にっこりと微笑んで、告げる。
「最後に一つね。……私と、私の友達の所に来るのは、もうおしまいにしてくれる~?」
少女が、驚いたように目を見張った。
それへ、はつなは続ける。
「他にも、あなたを必要とする人はたぶんいると思うの~。だから、そういう人のところに行ってあげた方がいいよ~。私は~、……ううん、私たちは、あなたのオマジナイを望んでないってだけ♪」
言ってから、彼女は慌てて付け加えた。
「やだな~、これはお願い事じゃなくて、忠告だよ~♪」
そんな彼女を、少女はまじまじと見やる。
「……あなたは、変わっているのね」
低く呟き、うなずいた。
「わかったわ。……もう、二度とあなたにも、あなたのお友達にも、会うことはないわ」
少女の言葉と共に、あたりはゆっくりと白い靄に包まれて行き、消えて行った。
翌朝。
目覚めてはつなは、枕元に目をやった。
もう一度、同じ夢を見るためにと、そこにはあの手鏡が置いてあった。
だが、その手鏡の表面は真っ白にくもってしまっている。覗き込んでも、彼女の顔を映すことはなかった。
「不思議だね~。もしかしてこれは、鏡さんがさよならしたせいかな~?」
首をかしげて、はつなは呟く。
登校して、友人にもたしかめたところ、彼女の手鏡も同じようにくもってしまっていたという。
そして、これ以降、はつなも友人も不思議な少女の夢を見ることは、なかったのだった――。
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あとがき
担当マスター:
織人文
ファンレターはマスターページから!
参加いただき、ありがとうございました。
マスターの織人文です。
今回は少人数ながら、それぞれに個性的なアクションで、書くのがとても楽しかったです。
みなさんにも、少しでも楽しんでいただければ、幸いです。
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担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月01日
参加申し込みの期限
2017年02月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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