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鏡に願いを
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Case3 ナルシストは似姿を求める
引き寄せられるように入った雑貨屋で、
花椿 涼太郎
は手鏡を購入した。
自分に似合いそうな、美しい鏡だと思ったためだ。
その夜。彼は、夢を見た。
「君の願い事は何? 記憶一つと引き換えに、かなえてあげるよ」
彼にそっくりな少年が目の前に立ち、そう告げる夢だ。
「願い事? うーん、それは難しい質問だね。このあふれる美貌! 煌めく美しさ! を持って生まれた僕なのだから、これ以上のものを望むなんて、さすがに神様が黙ってはいないだろうからね☆」
途端に涼太郎はいつもどおり、自分の美貌をアピールしつつ、答えた。
が、相手はそんな彼を黙って見つめたまま、動かない。どうやら、彼が願いを言うのを待っているようだ。
そこで彼は、更に考える。
「あ、それじゃあ、僕の等身大のブロンズ像がほしいね。部屋に飾って、眺めるんだ☆」
ややあって、小さく手を打って彼は言った。
「僕にそっくりなのはもちろんのこと、できればこう、天使の羽根がついていて、ギリシャ神話に出て来るような神々しさでまばゆい美しさで――」
ひとしきり、ブロンズ像についての希望を述べたあと、彼はようやく一息ついて、はたと考え込む。
代償として差し出したいような、忘れたい記憶がないのだ。
……いや、一つあった。
彼は再び小さく手を打つ。
「あったよ、ちょうど良さそうなのがね」
呟くように言う彼に、少年はつと歩み寄った。彼の額に手をやる。
「その時のことを、できるだけ鮮明に思い出して」
言われるままに、涼太郎はその記憶を思い出した。
彼はこの秋に寝子島に移って来た。その前に住んでいた土地には、幼馴染みの女の子がいた。
記憶は、その女の子に関するものだ。
「涼太郎なんて、全然魅力的じゃない!」
その子が、数人のクラスメートといるのを見て声をかけようとした途端、耳に飛び込んで来た言葉。
(僕のこと、そんなふうに思ってたんだね……)
仲良しだと思っていただけに、それはいささかショックで、彼は結局声をかけることなくその場を立ち去ったのだった。
あとで別の友人から、彼女がクラスメートたちから「涼太郎が好きなんだろう」とか「彼にメロメロなんじゃない?」とからかわれて、その言葉を口にしたという話を聞かされた。
だが、その時のショックは消えないままだった。
「……これじゃダメかな?」
追憶から覚めて、せつなげな笑顔を見せる彼に、少年はふいと手をひるがえして見せる。
そこには、レモン色の石がはまった小さな冠が乗っていた。
「大丈夫。ちゃんとボクの身を飾るものになったからね。君の願い、かなえてあげるよ」
少年は言って、にっこりと微笑んだ。
翌日。
涼太郎が学校から帰って来ると、自宅に等身大のブロンズ像が届けられていた。
それは、以前に送った懸賞の商品だった。そう、当選していたのだ。
梱包を解かれたそれは、ギリシャ彫刻のように整った体型の天使象だ。
背中に白い大きな翼のある青年の顔は、偶然にも涼太郎にそっくりで、どこか神々しくさえある。
「まさに、希望どおりの品が届いたというわけだね」
いやな記憶が消えたせいで、本土にいたころのことをただ懐かしく思い出せるようになった涼太郎は、部屋に置いたブロンズ像を満足げに眺めて呟くのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月01日
参加申し込みの期限
2017年02月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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