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鏡に願いを
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Case2 前途に光があらんことを
雨咲 時雨
は、夢を見ていた。
目の前には、彼そっくりな少年が立っている。
「おまえの願いはなんだ? 記憶一つと引き換えに、かなえてやるぜ」
問われて彼は、戸惑ってそちらを見やった。
(これって……昼間買った、あの手鏡の……?)
ふと気づいて、彼は胸に呟く。
昼間、引き寄せられるように入った雑貨屋で、手鏡を買ってしまったのだ。
そのあとで、噂を知った。
改めて、目の前の少年を見やると、相手はじっと彼の答えを待っているようだ。
そこで、時雨は考える。
「……僕は、友達が欲しい……です」
やがて出たのは、そんな答えだった。
引き換える記憶は、そう――。
「いじめられていた、あのころの記憶全て」
「その記憶は、一つと数えるには長すぎる」
対して少年は、かぶりをふって言った。
「差し出された記憶はおまえの中から消えるから、下手をすると五年間分ぐらいの記憶が、ごっそりなくなることになる。……そんなものを対価にされても、こちらが困る。それに――」
小さく肩をすくめて、少年は続ける。
「おまえの今の行動や性格は、その経験があったからだ。心を傷つけられるのは、体を傷つけられるよりも痛く苦しく治りづらいってな。だからおまえは優しくなっている。……だろ? 別のにしておきな」
言われて時雨は、そういうものなのだろうか……と考える。
いじめられていたころの記憶なら、別になくなっても困らない――むしろありがたいぐらいだと考えたのだが、受け取ってもらえないのならば、しかたがない。
彼は少し考え、小学校六年の修学旅行の記憶を差し出すことにした。
それを告げると少年はうなずき、彼の額に手を当てて、鮮明にその時のことを頭に思い浮かべるように言った。
彼は目を閉じて、言われたとおりにする。
ややあって彼が目を開けると、少年が小さく口元だけで笑った。その手には、沈んだ青い石の飾りがついたイヤリングが握られている。
少年は、満足げにそれを見やってから、時雨をふり返る。
「俺がするのは、めぐりあいを作るだけだ。あとは、優しいおまえ次第だ。勇気を出して行け。おまえの道に、光があらんことを」
言葉と共に少年の姿はぼやけて溶けて行き、時雨は更に深い眠りの淵へと落ちて行った。
翌朝。
時雨は登校途中に、同じクラスの生徒がコンタクトレンズを落として困っているのに出くわした。
声をかけようかどうしようかと躊躇する彼の脳裏に、夢の中の少年の声が、こだまする。
『勇気を出して行け。おまえの道に、光があらんことを』
彼は、その声に背中を押されるようにして、同級生に声をかけ、レンズを探すのを手伝った。
幸い、レンズは見つかり、同級生が近くの公衆トイレの洗面所でそれを洗って装着するのを待って、一緒に登校した。
探すのに時間がかかったせいで、二人とも遅刻してしまったけれど、同級生にはとても感謝された。
そして。
「学校終わったら、一緒に帰ろうぜ。今日のお礼に、何かおごるからさ」
「あ……うん。ありがとうございます」
言われてうなずく時雨の背を軽く叩いて、同級生は笑う。
「おまえ、いい奴だな」
その言葉を幾分くすぐったく感じながら、時雨は、これが少年の作った『めぐりあい』なのだろうかとふと思うのだった――。
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担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月01日
参加申し込みの期限
2017年02月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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