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おいしいコーヒーの淹れ方
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今日から新サービスが始まる。
アルバイトたちはドキドキしながらそれぞれの持ち場に付いて作業を行っていた。
制服姿の
青山 絢
が来店した。セミロングの髪が綺麗な落ち着いた雰囲気の少女である。
カウンターで待機していた刀が、
「いらっしゃいませ、いつもご利用ありがとうございます。今日はおひとりですか?」
と尋ねると、絢は「ええ」と首を縦に振って応えた。月に一、二度、店に訪れるので店員には顔を覚えられていた。
いつも頼むブレンドを注文して、絢はカバンから取り出した文庫本を読み始める。期末試験の間、読むのを我慢していた本であった。
(……なんだかダメね)
集中することができず目が文字の上を滑ってしまう。
(読書は諦めて、コーヒーの香りでも楽しもうかしら)
本を閉じ、頬杖をついて目を閉じる。無意識に寝子島で過ごした1年を振り返っていた。
家族の影が脳裏をよぎる。
(……悪いことばかりが浮かんでしまうわ。今日はダメな日なのかしら)
ゆっくりと目を開ける。気持ちが少し落ち込んでいた。
「こんにちは! コーヒーの淹れ方を教わりに来た
桜庭 円
でーす!」
明るい声がして絢が顔を上げると、ウェーブがかかった緑色の髪の女の子がカウンターの前に立っていた。
「いらっしゃいませ、桜庭。店長から話は聞いているよ」
刀が円を、絢の隣のテーブルに案内する。テーブルにはミルやコーヒーを淹れるのに使うペーパーフィルターが並んでいた。
(隣で何か始まるの?)
興味をひかれた絢は本を読むふりをしながら、刀と円の会話に聞き耳を立てる。
「今日は刀くんがコーヒーの淹れ方を教えてくれるの?」
「ああ。ここにある道具を実際に使って説明するよ」
「へー! これ、お店で売ってる道具だよね。どんな風に使うのか気になってたんだ」
(なるほど。そういえば、お店に入る時にコーヒーの淹れ方を教えるって張り紙があったわね)
絢はこれから始まることに見当をつけると、おずおずとふたりに話しかけた。
「ごめんなさい。少しいいかしら」
「はい。追加のご注文ですか?」
「いいえ。あの、コーヒー教室をやるなら私も参加できるかしら。予約が必要なら後日また来るわ」
絢が控えめな調子で尋ねると、円がガタッと元気よく立ち上がる。
「一緒にやろ! ボク、にぎやかにやりたいなー。いいでしょ、刀くん」
「ああ。ひとりなら大丈夫だと思う。一応、森崎さんに相談してくるよ」
「ありがとう。悪いわね。あと、よかったら口調は砕けたものでいいわ。同じ高校よね」
「かしこまり……いや。ありがとう、実はどう話せばいいか少し迷っていたんだ。お言葉に甘えさせてもらうよ」
軽く微笑んで刀が厨房に向かう。店長にコーヒー教室の増員を確認したところ問題なかったので、絢は円の隣の席に荷物を持って移動した。
刀が追加分の準備をしている間、円がニコニコと絢に話しかける。
「絢ちゃん、今日はよろしくね。実はボク、ブラックコーヒーが飲めないのに参加しちゃって少し緊張してたんだ」
「こちらこそよろしく。桜庭さんは……コーヒーが苦手、なのかしら」
「ううん。嫌いじゃないんだよ! 普段はカフェラテなんだ。ボク、実家のお父さんとお母さんに子供扱いされがちだから、美味しいコーヒーを淹れてびっくりさせたくて参加したの!」
絢は目の前の小柄な少女を見て、彼女を子ども扱いするという両親の気持ちが想像できる気がした。
「……あなたの無邪気さは周りを明るくするわ。そんなにすぐ大人になるのはもったいないわね」
「ええ~、そうかなあ。ボク、プリンじゃなくて、たこわさびが出るようなお年頃のレディとして扱われたいよ!」
「突っ込みどころが満載。あ、御剣君が戻ってきたわね」
「お待たせしました。これから、コーヒーの淹れ方を教えるよ」
刀は研修の成果を存分に生かし、わかりやすい言葉でコーヒーの淹れ方をふたりに教えた。豆を焙煎する機械を見学した後、ミルに淹れて3人でくるくると取っ手を回す。勿論、豆の説明も忘れない。
「煎りが浅いほど酸味が強くなるんだ。知らない人も多いけど、コーヒーは元々果物だから、フルーティーな酸味を楽しめるものもたくさんあるんだよ」
「果物……。そういえば、赤い実が木になるのよね」
「そんな写真、ボクも見たことある!」
「俺もここで働くまでは詳しく知らなかったんだけどな。よし、できた。皆、自分の分を飲んでみてくれ」
円と絢が、自分で淹れたコーヒーを同時に飲み、
「「苦い」」
と、顔をしかめた。
「ブラックは苦いのが良いと思うんだけどなぁ」
刀は苦笑して自分のコーヒーを飲んだ。
「俺は甘いものを先に食べて、口に残った風味をコーヒーで飲み込むのも好きだよ。チョコレートとかな」
「ごめんなさい。美味しくないわけじゃないのよ。香はとても好き」
絢はそう言ってカップを鼻に寄せた。
「うー。ボクはやっぱりミルクなしだとダメみたい」
「わかった。カフェオレ用のミルクをふたり分持ってくるよ」
「刀くん! ベイクドチーズケーキおごって!」
「なんで俺がおごるのさ……ミルク、ただいまお持ちいたしますね」
刀は一礼して席を離れると、ミルクとお冷、そしておまけてクッキーを持ってきてくれた。
「ふふー。やっぱり甘い物、最高だよね!」
「そうね。心がホッと和むわ」
自分で淹れたコーヒーにミルクと砂糖を多めに入れる。先ほどより飲みやすくなっていた。
「……本当に和むわね」
さくさくとしたクッキーの歯触りを楽しみながら、絢が円に微笑んだ。
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担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月19日
参加申し込みの期限
2017年01月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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