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【期末テスト】赤点?満点??春風、四日間の死線<物語編>
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●千歳飴楓子の留年を阻止せよ!
テスト前日、
立花 なつ
は自宅で、マイペースな調子で机に向かっていた。
「期末試験か~。テストはいつもそこそこ取れたらいいや~くらいだったけど……進級がかかってるし、さすがに勉強しないとな~」
儀式みたいに紅茶を入れて、時計代わりの携帯と並べて机に置く。
さてどこを勉強しようかとノートを捲りながら紅茶のカップに手を伸ばしたそのとき、携帯が鳴った。
誰だろうとみると、幼馴染の
卯木 衛
の名前が表示されている。
「んーと…… どれ押すんだっけ~……あ、これか~はーい、もしもし?」
なつはマイペースな手つきで通話ボタンを押す。
すると、電話の向こうの衛は慌てた様子で、唐突かつ早口に言った。
『なつくん? 楓くんって勉強してると思うか?』
衛はふたりの共通の友人である
千歳飴 楓子
のことを心配して電話してきたらしい。
「う~ん、どうかな~。そんな様子はなかったかな~」
『だろ? 俺もしてるとこ見てねえなと思ってさ。楓くん、ぜったいゲームのイベントとか言ってるよな』
「だねぇ~」
『このままじゃ楓くんだけ留年するんじゃね?』
衛の声色は真剣だ。それは困る、となつも思った。
衛はなつの気持ちを察したかのように提案する。
『皆で一緒に進級したいから3人で勉強会しないか!?』
「わ~い、やるやる~」
『なつくんちでもいい?』
「いいよ。夜食は任せて」
『助かる。俺は、これだけ覚えろってノート今から作ってくから。楓くんには連絡しとく。じゃ、夜に!』
晴れやかになった衛の声の余韻を残して、通話が切れる。ツーツーというビジートーン。その音をしばし聞いているうちに、なつはうきうきした気持ちになってきた。
◇
一方そのころ、当の楓子はといえば……。
衛の懸念通り、勉強もせずにスマホゲームに勤しみながら、
「もう一度一年生か……。新しい年下の友人ができるかもしれないな。うん」
などと前向きに留年の予定を立てていた。
そこに衛から電話がかかってきた。
「ん? 衛氏か。勉強会? いや楓子は今日はイベントの最終日だからランボボーダーに追いつくために音ゲーを……ん、一緒に進級? 大丈夫だ。例え二人が先輩になったとしても楓子達の友情はフォーエバーだぞ!」
衛先輩、なつ先輩。うむ。悪くないのでは?
などと楓子がのたまうと、間髪入れずに衛の怒鳴り声が耳元ゼロ距離で轟く。
『楓くんに先輩って呼ばれんのは嫌だからな!?』
怒鳴り声は一向に楓子の心に響かなかったのだが、そのあと「なつの家で、なつくんのご飯つきだ」という情報が入ると、楓子は軍事作戦前の将校みたいに真顔になって即答した。
「なに? ご飯付き? わかった。行く」
◇
「おしっ!」
ゲーム中毒の楓子を家から引っ張り出すことに成功した衛は、あとは自分が戦闘準備を整えるだけだ、と頬を叩いて気合を入れる。
「時間までに理科と英語のヤマ勘で最低限覚えなきゃいけねーだろうなってとこをノートにまとめて……社会と体育は授業中にとったノートでいいか。数学は楓くんの間違ってるとこ見ながら教えりゃいいし、っと……」
◇
そんなこんなで、衛と楓子はなつ宅に集合した。
「まずはこの問題集をといてみてくれ」
衛がずずいと英語の問題集を押し付ける。
「えー」
「えー、とか言ってる場合じゃないからな。本番もそうだけどわかんないとこはとりあえず飛ばしていいぞ。それ見ながら最低限30は稼げそうなとこピックアップして教えてくから」
衛の方は準備万端。やる気の乏しい楓子のために、段取りも考えてきてある。
なつが、衛のノートを覗き込む。
「わぁ、まもるのまとめノートすごい! 俺にも見せて~」
衛はふふん、とちょっと得意げな顔で、なつにノートを渡す。楓子のほうは静かに問題集を勉強して……、
「ねえじゃねえか!」
「気のせいじゃないか?」
「うそつけ。シャンシャンって音消えてねえよ!?」
「バレたか。仕方ない、正直に言おう。ノートを開くと途端に眠気が来るのでね、眠気覚ましにちょっとばかりイベントを……」
「言い訳無用ー! ええーい携帯は没収だー!」
衛は楓子の手の中から携帯を取り上げる。
「ああっそんな! スマホの没収だけは! スマホの没収だけは!!」
すがりつくが衛は無情。
「なつくんを見習え! 全く触ってないだろう」
「え? 何? そういえばふたりとも家庭の勉強大丈夫? 筆記試験だから、なんとかなるよ。出そうなところは教えてあげる」
なつにそう言われると、楓子も弱い。
取り上げられた携帯をチラチラ見つつも、ここが諦め時かという気もしてくる。
「しかしまあ。本気でもう一度一年生をやるつもりだったが、こんな楓子に付き合ってくれる友人達が一緒に進級したいと言ってくれてるなら少しだけ頑張ってみるか……」
その言葉を聞き、衛となつの顔がぱあっと開いた。
「楓くん……!」
「でもイベント終了の22時までは音ゲーをさせてくれ!」
「しょーがねえな。問題解き終ったら22時までだからな!」
「よし、約束だ」
そこからの楓子の頑張りと言ったら。
もともと出来ないわけではないのだ。やらないだけで。
スマホゲームに向かう時のような集中力で、楓子はバリバリ勉強し、猛スピードで問題集を解いてゆく。
なつはその様子に、くす、と笑って席を立った。
「……そろそろふたりともお腹すいちゃった? 何か食べよっか~? 今用意するね」
「うむ。美味しいものを頼む」
問題集から顔を上げずに楓子が答える。衛が手伝おうと腰を上げると、なつはそれを制した。
「手伝いは今日はいいから、まもるはしっかりかーちゃんのこと見ててあげて~」
なつはエプロンを締めるとキッチンに立った。
それからしばらくして。
「終わった……!」
「すげ……やればできんじゃん」
衛も括目するほどの馬力で、楓子は問題集をやり終えた。
ちょうどよく、キッチンから美味しそうな香りがしてくる。
「はーい、できたよ」
なつの声。
「それを待っていた」
楓子と衛がいそいそとキッチンへ行くと……。
野菜ときのこのスープと、つやつやの白米が待っていた。
「消化が良くて、温かいものにしたよ~」
「おお、これぞ家庭料理。野菜は不足しがちだからありがたいな」
楓子は早速舌鼓を打つ。
「これ食べて、もう少し頑張ろうね」なつはほほ笑む。「3人で2年生になろう!」
うむ、と楓子は頷く。
「だが22時までは約束通りゲーム時間な」
しょうがないな~と甘いなつが飴ならば、凄む衛は鞭の役目。
「そんかし今日はあと数学と理科と社会と体育が終わるまで寝かさねえぞ!」
「な、なんだと……あれで終わりじゃあないっていうのか」
「当たり前だ! 今夜は楓くんに一夜漬けが漬け込めるまで寝かせねえ!!!!!!!!」
エクスクラメーション・マークが多すぎる、と楓子は思った。が、きっと友情の証なのだろう。
「それでも、まずは音ゲーだ! ランキング入りできなかったら別の意味で死活問題だからな!」
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
77人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月01日
参加申し込みの期限
2017年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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