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【期末テスト】赤点?満点??春風、四日間の死線<物語編>
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●街路樹の見えるカフェテリアにて
図書室や学校の方が勉強が捗るという者もいれば、逆に捗らないという者もいる。活字中毒を自認する
倉前 七瀬
などはその典型例で、図書室のような本のある環境だと本の誘惑に負けてしまうので、そそくさと学校をあとにしたクチだった。
絹のように細い雨が降っていた。春の雨だ。こうして一雨ごとに温かくなってゆくのだろう。
いつか読んだ本の一節を思い出しながら、駅までの道沿いにある、街路樹のみえるカフェテリアへ向かう。
嵌めこみ硝子の扉を押すとカランと控えめに鈴が鳴った。
いらっしゃいませ、の声に会釈して席を探す。図書室からあぶれた生徒たちで、カフェテリアもいつになく込み合っている。座れないかも、と思ったとき、街路樹が見える窓際の席に桃色のカーディガンを纏った見覚えのある姿を見つけた。
「紅葉やないですかー。なんしとーとですか?」
その声に
丹羽 紅葉
は顔を上げる。
七瀬だと気づいて、紅葉が口元をほころばせると、まるで早春の紅梅が花開いたかのようだった。
柔らかな、くれないの前髪をかきあげる。髪を飾る白いリボンが揺れる。
「バレエのレッスンや他のお稽古もお休みさせてもらってる分、頑張らないと思って勉強よ」
すると七瀬は相席してもいいかと聞いた。
「よかったら、僕と一緒に勉強しましょうー。僕が文字に夢中になっとったら、注意して欲しいですー」
「ええ、喜んで。それにしても文字に夢中で解くことを忘れちゃうからなんて倉前君らしいわね」
微笑ましく笑いながらも七瀬に席を勧め、勉強開始だ。
二人は黙々と問題を解いていたのだが、しばらくすると、七瀬のシャーペンを走らせる音が止まっていた。
紅葉は横目で七瀬を窺う。真剣な顔で口元にシャーペンをあて、目だけが左右にせわしなく動いている。
「倉前君」
七瀬はハッとして、気まずそうに目元を笑ませる。
「あ、つい」
ところがまたしばらくすると、ページを繰る音が止まる。今度は七瀬の方を見なくても、文字を追ってるなと分かり、顔を上げずに声を掛ける。
「また手がお留守」
「申し訳なかですー」
そんなことも三度目になると、さすがの紅葉も笑顔と声に凄みが増してきた。
「……くーらーまーえーくん?」
「……う、失礼しました。いやぁ、紅葉が叱ってくれるので助かります」
七瀬は恐縮しきりである。しゅんとする子犬みたいな顔を見て、紅葉のほうも反省した。
(あらやだ、私ったらつい弟を叱るときの調子になってる。でも思っていたより重症かも……)
と思った所でハッとして尋ねる。
「もしかして倉前君、授業中も教科書とか読んでて先生が試験に出すって言ってたとこ、覚えてない……?」
すると七瀬はぽりぽりと後ろ頭を掻き、頷くではないか。
「数学や化学、英語は数字記号や英字ばかりでようわからんけん、先生の話聞いてるんですが、他は……」
重症だ。
紅葉は試験対策用に授業内容を纏めなおしたノートを数冊、鞄から出して七瀬の目前にずいと差し出す。
「これ覚えて! 倉前君覚えるの得意そうだし、これだけ覚えれば多分赤点はないから!」
七瀬は受け取り、ノートをぱらぱらとめくった。
「おー、これはこれは……。紅葉のノートは綺麗ですね」
ぱらぱらぱら……。
「ふむん、大丈夫です。覚えましたー。ありがとうございますー」
「え、もう?」
紅葉は七瀬を二度見した。
たしかに七瀬は普段から本を読むのは速い。暗記も得意そうだ。それにしてもだ。
こんなにすぐ覚えるなんてことがあるだろうか、と半信半疑のままノートの中から問題を出してみる。
「17世紀ごろイギリスで、ワットによって開発され機械の動力として普及したのは何機関?」
「蒸気機関」
「ドイツ統一の中心人物で鉄血宰相といえば?」
「ビスマルク」
「元から知ってたの?」
「? 紅葉のノートにあったでしょう?」
すごい……と紅葉は嘆息する。
きっとこれなら大丈夫。
逆に教えてもらいたい気持ちになってくるほどだ。
紅葉は改めて七瀬に微笑みかける。
「この調子で、一緒に進級出来るように頑張りましょ」
すると七瀬もにこりと笑った。
「はい。今回はいい点とれそうな気がします」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
77人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月01日
参加申し込みの期限
2017年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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