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【期末テスト】赤点?満点??春風、四日間の死線<物語編>
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●鬼気迫るひとびと
カレンダーは無常に進む。休みは終わり、平日が来る。
そうなると、図書館以上に混みあっているのが放課後の学校の図書室である。
自習席は相席にしなければいけないほど満員。生徒たちは次から次にやってくる。運よく空きがあればほっとした顔で身体を滑り込ませるが、多くの者は席がなくて他所に行こうと去っていく。
そのような状況でありながら、
伊織 源一
の隣だけは、空っぽである。
それというのも身長2メートルを超える源一の纏う気が、すさまじい圧を放っているからであった。
(前回の試験を経て、医者になると決めた。迷いがなくなった今、やることは一つだ。得意科目の数理はなんとかなるとして……重点的に強化すべきなのは英語と社会か)
黙々とノートに英文問題を書き写す。しばらく書き進むと。
ばきっ。
大きな手の中で鉛筆が折れた。一つ席を空けて座っていた小柄な男子生徒がびくっと源一の方を見る。
(……む、力を入れ過ぎたか……)
源一の前には折れた鉛筆が幾本も転がっていた。
筆箱を漁る。もう鉛筆の持ち合わせはない。源一は仕方なくシャープペンに持ち替える。
またしばらくすると。
ばきっ。
(……シャーペンも折れた)
先ほどの小柄な生徒がそそくさと荷物を纏めて立ち去った。
その空いたところに、源一の迫力を気にしない様子で
野々 ののこ
が座った。
「席空いてて良かった!」
ののこは数学の問題に取り組み始めたが、1問目から解けないらしくウンウン唸りはじめる。
「……野々、だったか?」
源一は見かねて解き方を教えてやった。
◇
放課後、職員室の戸がガラリと開く。
「頼もう!」
という道場破りめいた声に先生方が振り返ると、長い髪を大きなリボンでポニーテールに結い上げた
鬼河内 萌
が、鬼気迫る様子で仁王立ちしている。
萌はつかつかと担任の
桐島 義弘
先生に歩み寄ると、その場でがばっと土下座した。
「留年希望だったお兄ちゃんはともかく、ボクは留年したくないんです! だから――桐島先生! 赤点はクリアしたいので、どうかボクに数学を教えてください!」
つまり、自主的に放課後補習を受けに来たのだ。
萌は数学が苦手だった。赤点必至と言ってもいい。けれどこのままじゃ、進級が危うい。
(でも今回は何とかクリアしたい!! だって――好きな人と一緒に進級したいから!)
そう心に誓った萌は、1日1歩でも数学の勉強が進まなければ『夕飯はカレー抜き』という自分ペナルティを作り、決死の覚悟で勉強することにしたのである。
この覚悟を感じ取った桐島先生は、よし、と頷いて職員室の応接テーブルで勉強することを許してくれた。
ほかにも質問に来る生徒がいて先生も忙しい。だが、そこなら質問があればすぐ先生のところに来て聞けばいいし、ほかの先生の目もあるからさぼりにくいだろうという配慮である。
もちろんさぼるつもりなど毛頭ない。
毛頭ないが……。
「わあっ! 一問もわからないよっ!!」
数字を見ると脳みそがシャットダウンしてしまうのか、勉強風景はけっこう残念な感じだった。
「落ち着けばできる」と先生は言うが「分からない!」という動揺のほうがより大きく、萌は目をぐるんぐるんさせた挙句、きゅう~と呻いて倒れる。
「鬼河内!? しっかりしろ! 誰か、AED(自動体外式除細動器)!!」
ところでAEDを持ってきてほしい時は、「誰か」ではなく、「そこのあなた」などと具体的に指名しないと人間は動けないそうで……本当に何かあったときはそうしていただきたいのだが、今回に限ってはAEDより頼りになる人物の登場によって萌は助けられることになる。
帰る前に英語の分からなかったところをウォルター先生に聞きに来た源一である。
源一は萌の様子を手早く観察すると、
「問題ない」
と告げるや、萌の背中に触れて、ふッ、と鋭く気合を入れた。
萌がぱちりと目を開ける。
「ふわっ! ボクは一体……!?」
「大丈夫か?」
萌は自分を支える源一を見た。兄もでかいが、この男もでかい。
萌にとって幸いだったのは、兄を見慣れているせいで、源一に恐ろしさを感じなかったことである。
源一は広げられたテキストを見た。
「数学か」
「ウン」
萌が頷く。
源一は、ののこのときと同じように見かねて、解き方を教えた。
桐島先生とウォルター先生が教え合う生徒たちの様子を微笑ましそうに見守っている。
萌の相手がひと段落すると、源一は、自分の質問をウォルター先生にぶつけた。
そしてすっかり納得すると、
「……有難うございました」
ときっちり一礼して職員室を去った。
萌はその後も何度も白目になりかけたが、前よりはちょっぴり数学が分かったような気がしたという。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
77人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月01日
参加申し込みの期限
2017年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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